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公開番号2025146747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025042179
出願日2025-03-17
発明の名称粒子捕捉性及びバインダー性に優れたセルロースパルプおよびその製造方法
出願人日本エクスラン工業株式会社
代理人
主分類D21H 11/16 20060101AFI20250926BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】叩解状繊維は、機能性粒子の捕捉性に優れることから様々な分野で応用されているが、粒子捕捉性のみならずバインダー性をも求められる用途がある。これらの特性を両立する叩解状繊維として、パルプ状アクリロニトリル系繊維が知られているが、近年では、プラスチック廃棄物の環境影響が問題となっており、バイオベースの素材への転換が求められている。一方、従来のセルロースを含むバイオベースの素材は、上述の特性の両立において、必ずしも満足できる素材ではなかった。本発明の目的は、粒子捕捉性及びバインダー性がともに優れたセルロースパルプおよびその製造方法を提供することにある。
【解決手段】フィブリル面積が15%以上かつ、フィブリル面積(%)/100×ファイン(%)/100が0.05以上であることを特徴とするセルロースパルプ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フィブリル面積が15%以上かつフィブリル面積(%)/100×ファイン(%)/100が0.05以上であることを特徴とするセルロースパルプ。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
ファインが85%以下であることを特徴とする請求項1に記載のセルロースパルプ。
【請求項3】
粒子捕捉用であることを特徴とする請求項1に記載のセルロースパルプ。
【請求項4】
バインダー用であることを特徴とする請求項1に記載のセルロースパルプ。
【請求項5】
請求項1に記載のセルロースパルプを使用した構造体。
【請求項6】
請求項1に記載のセルロースパルプを使用した湿式不織布。
【請求項7】
セルロース系原料をリファイナーにより叩解することを含むことを特徴とする請求項1に記載のセルロースパルプの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子捕捉性及びバインダー性に優れたセルロースパルプおよびその製造方法に関する。なお、本発明において、粒子捕捉性とは粒子をからめとって離さない特性のことを言い、バインダー性とは繊維構造体を構成する繊維同士をつなぎ合わせ、繊維構造体の強度を高める特性のことを言う。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
叩解状繊維は多分岐構造や高比表面積を特徴として有し、接着性や活性炭等の機能性粒子の捕捉性に優れることから、製紙、包材、塗料、建材、産業資材、美容、健康等様々な分野で応用されている。
【0003】
また、叩解状繊維には、粒子捕捉性のみならずバインダー性をも求められる用途がある。このような粒子捕捉性とバインダー性を両立する叩解状繊維として、例えば特許文献1ではパルプ状アクリロニトリル系繊維が知られている。
【0004】
一方、近年では、プラスチック廃棄物の環境への影響が問題となっており、バイオベースの素材への転換が求められている。しかしながら、従来のセルロースを含むバイオベースの素材は、上述の粒子捕捉性とバインダー性の両立において、必ずしも満足できる素材ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-181669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑みて創案されたものであり、その目的は、粒子捕捉性及びバインダー性がともに優れたセルロースパルプおよびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述の目的を達成するために鋭意検討を進めた結果、フィブリル面積が15%以上かつ、フィブリル面積(%)/100×ファイン(%)/100が0.05以上であることを特徴としたセルロースパルプが、優れた粒子捕捉性及び優れたバインダー性を有することを見出し、本発明に到達した。
【0008】
即ち、本発明は以下の手段により達成される。
(1) フィブリル面積が15%以上かつ、フィブリル面積(%)/100×ファイン(%)/100が0.05以上であることを特徴とするセルロースパルプ。
(2) ファインが85%以下であることを特徴とする(1)に記載のセルロースパルプ。
(3) 粒子捕捉用であることを特徴とする(1)に記載のセルロースパルプ。
(4) バインダー用であることを特徴とする(1)に記載のセルロースパルプ。
(5) (1)に記載のセルロースパルプを使用した構造体。
(6) (1)に記載のセルロースパルプを使用した湿式不織布。
(7) セルロース系原料をリファイナーにより叩解することを含むことを特徴とする(1)に記載のセルロースパルプの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のセルロースパルプは粒子捕捉性及びバインダー性に優れるため、機能性粒子を担持させた機能性フィルターなどを構成する素材として好適に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のセルロースパルプの原料は、一般的なセルロースパルプ原料として使用されるものであれば限定されず、針葉樹や広葉樹、竹等のセルロース系原料が挙げられるが、バインダー性が良好な針葉樹由来の原料が好適である。特に、後述する特性を有するセルロースパルプへの加工のしやすさやバインダー性を考慮して針葉樹を原料とする晒クラフトパルプ(NBKP)を用いることが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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