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公開番号2025146488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024047307
出願日2024-03-22
発明の名称電子調光デバイス
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02F 1/163 20060101AFI20250926BHJP(光学)
要約【課題】発色保持期間における透過率の変化を抑制し得る電子調光デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明の電子調光デバイスは、光透過性を有するとともに、発色動作期間に印加される電圧により透過率が変化し、前記発色動作期間後の発色保持期間においてエレクトロクロミック回路が開放されることにより前記透過率が保持されるエレクトロクロミック素子と、前記エレクトロクロミック素子の開放電圧を測定する電圧測定部と、前記開放電圧と基準値との比較結果に基づいて、前記発色保持期間における前記透過率と目標値との差が小さくなるように、前記発色保持期間の一部において前記エレクトロクロミック素子に印加される発色保持電圧および前記発色保持電圧の印加時間を決定する電圧決定部と、前記発色保持期間において、前記エレクトロクロミック素子に対し、前記発色保持電圧を前記印加時間で印加する電圧印加部と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
光透過性を有するとともに、発色動作期間に印加される電圧により透過率が変化し、前記発色動作期間後の発色保持期間においてエレクトロクロミック回路が開放されることにより前記透過率が保持されるエレクトロクロミック素子と、
前記エレクトロクロミック素子の開放電圧を測定する電圧測定部と、
前記開放電圧と基準値との比較結果に基づいて、前記発色保持期間における前記透過率と目標値との差が小さくなるように、前記発色保持期間の一部において前記エレクトロクロミック素子に印加される発色保持電圧および前記発色保持電圧の印加時間を決定する電圧決定部と、
前記発色保持期間において、前記エレクトロクロミック素子に対し、前記発色保持電圧を前記印加時間で印加する電圧印加部と、
を備えることを特徴とする電子調光デバイス。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記エレクトロクロミック素子である第1素子および第2素子を備え、
前記電圧測定部は、前記第1素子の前記開放電圧および前記第2素子の前記開放電圧を測定し、
前記電圧決定部は、前記第2素子の前記開放電圧に基づいて前記第2素子の透過率を推定し、推定した前記第2素子の透過率を前記目標値として、前記第1素子の前記発色保持電圧および前記印加時間を決定する請求項1に記載の電子調光デバイス。
【請求項3】
前記電圧決定部は、前記開放電圧と前記エレクトロクロミック素子の透過率との相関関係を記憶し、
前記電圧決定部は、前記相関関係に基づいて、前記発色保持電圧および前記印加時間を決定する請求項1または2に記載の電子調光デバイス。
【請求項4】
前記電圧決定部は、累積駆動時間に応じて、前記相関関係を変化させる機能を有する請求項3に記載の電子調光デバイス。
【請求項5】
前記発色保持電圧は、前記発色保持期間が開始された直後の前記開放電圧の60%以上130%以下である請求項1に記載の電子調光デバイス。
【請求項6】
前記印加時間は、連続で1秒以上30秒以下である請求項1または2に記載の電子調光デバイス。
【請求項7】
前記印加時間が、1つの前記発色保持期間内に複数設定されている請求項1または2に記載の電子調光デバイス。
【請求項8】
前記電圧測定部は、前記発色保持期間が開始された後、所定時間経過後に、前記開放電圧を測定する請求項1または2に記載の電子調光デバイス。
【請求項9】
眼鏡として用いられる請求項1または2に記載の電子調光デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子調光デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一対の基板と、これらの間に配置されているエレクトロクロミック媒体と、を有するエレクトロクロミック素子が開示されている。一対の基板に設けられた電極に電圧を印加すると、エレクトロクロミック媒体内の化合物の透過率が変化する。これにより、エレクトロクロミック素子を通過する光の光量を調整することができる。
【0003】
エレクトロクロミック素子には、電圧の印加によって透過率を変化させた後、電極間が電気的に開放されたとき、透過率を維持する機能(メモリー機能)を有するものがある。このようなエレクトロクロミック素子は、電圧を印加しなくても透過率を維持できる(発色保持が可能である)ため、省電力の電子調光デバイスの実現に寄与できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-167317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、電極間が電気的に開放されている状態でも、時間の経過とともに、透過率が徐々に変化することがある。透過率が意図せず変化すると、エレクトロクロミック素子の品質や使い勝手が低下する。
【0006】
本発明の目的は、発色保持期間における透過率の変化を抑制し得る電子調光デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、下記(1)~(9)に記載の本発明により達成される。
(1) 光透過性を有するとともに、発色動作期間に印加される電圧により透過率が変化し、前記発色動作期間後の発色保持期間においてエレクトロクロミック回路が開放されることにより前記透過率が保持されるエレクトロクロミック素子と、
前記エレクトロクロミック素子の開放電圧を測定する電圧測定部と、
前記開放電圧と基準値との比較結果に基づいて、前記発色保持期間における前記透過率と目標値との差が小さくなるように、前記発色保持期間の一部において前記エレクトロクロミック素子に印加される発色保持電圧および前記発色保持電圧の印加時間を決定する電圧決定部と、
前記発色保持期間において、前記エレクトロクロミック素子に対し、前記発色保持電圧を前記印加時間で印加する電圧印加部と、
を備えることを特徴とする電子調光デバイス。
【0008】
(2) 前記エレクトロクロミック素子である第1素子および第2素子を備え、
前記電圧測定部は、前記第1素子の前記開放電圧および前記第2素子の前記開放電圧を測定し、
前記電圧決定部は、前記第2素子の前記開放電圧に基づいて前記第2素子の透過率を推定し、推定した前記第2素子の透過率を前記目標値として、前記第1素子の前記発色保持電圧および前記印加時間を決定する上記(1)に記載の電子調光デバイス。
【0009】
(3) 前記電圧決定部は、前記開放電圧と前記エレクトロクロミック素子の透過率との相関関係を記憶し、
前記電圧決定部は、前記相関関係に基づいて、前記発色保持電圧および前記印加時間を決定する上記(1)または(2)に記載の電子調光デバイス。
【0010】
(4) 前記電圧決定部は、累積駆動時間に応じて、前記相関関係を変化させる機能を有する上記(3)に記載の電子調光デバイス。
(【0011】以降は省略されています)

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