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公開番号2025145444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045624
出願日2024-03-21
発明の名称塩化ビニル系重合体の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08F 2/38 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】溶媒に溶解したときの溶液が優れたフィルター濾過性を有する塩化ビニル系重合体を提供することを目的とする。
【解決手段】アルデヒドの存在下で、塩化ビニル単量体と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体と、を含む単量体混合物を懸濁重合する重合工程を含み、前記アルデヒドの添加量は、前記単量体混合物の重量に対して0.1重量%~4.0重量%であり、前記塩化ビニル単量体の仕込み全量と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量との合計仕込み量に対する、前記塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量が、16.0重量%~22.0重量%であり、塩化ビニル単量体の仕込み全量に対する、塩化ビニル単量体の初期仕込み量が28.0重量%~38.0重量%である、塩化ビニル系重合体の製造方法により課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(I)で表されるアルデヒドの存在下で、塩化ビニル単量体と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体と、を含む単量体混合物を懸濁重合する重合工程を含み、
前記アルデヒドの添加量は、前記単量体混合物の重量に対して0.1重量%~4.0重量%であり、
前記塩化ビニル単量体の仕込み全量と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量との合計仕込み量に対する、前記塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量が、16.0重量%~22.0重量%であり、
塩化ビニル単量体の仕込み全量に対する、塩化ビニル単量体の初期仕込み量が28.0重量%~38.0重量%である、塩化ビニル系重合体の製造方法。
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(式(I)中、Rは、2個~4個の炭素原子を有するアルキル基を表す)
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記塩化ビニル単量体の初期仕込み量と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の初期仕込み量との合計に対する、前記塩化ビニル単量体の初期仕込み量が、53.0重量%~65.0重量%である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記重合工程において、前記アルデヒドを、分割して添加する工程を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体がビニルエステル単量体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ビニルエステル単量体が、酢酸ビニルである、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記一般式(I)で表されるアルデヒドが、下記式(II)又は(III)で表されるアルデヒドである、請求項1に記載の製造方法。
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【請求項7】
前記重合工程における重合温度が65℃~85℃である、請求項1に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は塩化ビニル系重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
塩化ビニル系樹脂は、耐薬品性、耐水性、耐侯性、難燃性、加工性、及び着色性等に優れることから、様々な用途で使用されており、例えば、塗料、インク等のコーティング用バインダとして用いられている。
【0003】
このようなバインダとして使用される塩化ビニル系重合体には、溶媒に対する溶解性、及び、溶媒溶解時の溶液のフィルター濾過性が要求される。さらに、近年は、インクジェットの高速印刷化に伴い、溶液の低粘度化が求められている。溶液の低粘度化の要求に対応するために、連鎖移動剤を使用し、塩化ビニル系共重合体の重合度を低下させることにより溶液の低粘度化を実現する技術が知られている。その一方で、塩化ビニル系重合体の重合においては、連鎖移動剤の使用により、転化率が低下するという問題があった。本発明者らは、連鎖移動剤としてアルデヒドを使用することにより、転化率の低下を少なくできることを報告している(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-137813公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前術のような従来技術は優れたものであるが、連鎖移動剤としてアルデヒドを使用すると、得られた塩化ビニル系重合体を溶媒に溶解したときの溶液のフィルター濾過性が悪化する場合があり、改善の余地があった。
【0006】
本発明の一態様は、塩化ビニル系重合体を溶媒に溶解したときの溶液が優れたフィルター濾過性を有する塩化ビニル系重合体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
【0008】
〔1〕下記一般式(I)で表されるアルデヒドの存在下で、塩化ビニル単量体と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体と、を含む単量体混合物を懸濁重合する重合工程を含み、
前記アルデヒドの添加量は、前記単量体混合物の重量に対して0.1重量%~4.0重量%であり、
前記塩化ビニル単量体の仕込み全量と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量との合計仕込み量に対する、前記塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の仕込み全量が、16.0重量%~22.0重量%であり、
塩化ビニル単量体の仕込み全量に対する、塩化ビニル単量体の初期仕込み量が28.0重量%~38.0重量%である、塩化ビニル系重合体の製造方法。
【0009】
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【0010】
(式(I)中、Rは、2個~4個の炭素原子を有するアルキル基を表す)
〔2〕前記塩化ビニル単量体の初期仕込み量と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体の初期仕込み量との合計に対する、前記塩化ビニル単量体の初期仕込み量が、53.0重量%~65.0重量%である、〔1〕に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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