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公開番号
2025144300
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044016
出願日
2024-03-19
発明の名称
眼科用医療器具及びその製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02C
7/04 20060101AFI20250925BHJP(光学)
要約
【課題】親水性に優れ装着感が良く、薬剤を含有させたときに優れた徐放性を示す眼科用医療器具を提供する。
【解決手段】イオン性基を有する単量体単位と、下記式(1)で表される架橋基含有構造とを有する架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂が架橋された架橋ポリビニルアルコール系樹脂を含有する眼科用医療器具。
[化1]
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イオン性基を有する単量体単位と、下記式(1)で表される架橋基含有構造とを有する架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂が架橋された架橋ポリビニルアルコール系樹脂を含有する眼科用医療器具。
TIFF
2025144300000006.tif
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ただし、Rは、アルキレン基であり、
R
1
は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基であり、
R
2
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
3
は、単結合又は-C(R
5
)(R
6
)-NH-C(=O)-であり、
R
4
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
5
及びR
6
は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である。
波線部分は、ポリビニルアルコール系樹脂との結合部位を表す。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記イオン性基がカチオン性基である請求項1に記載の眼科用医療器具。
【請求項3】
前記カチオン性基が第4級アンモニウム塩基である請求項2に記載の眼科用医療器具。
【請求項4】
前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂の重合度が1000以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の眼科用医療器具。
【請求項5】
薬剤を含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の眼科用医療器具。
【請求項6】
以下の徐放性試験において、前記薬剤の1時間後の累積溶出量が、24時間後の累積溶出量の80質量%以下である請求項5に記載の眼科用医療器具。
徐放性試験:
前記眼科用医療器具を24well細胞培養プレートに入れ、1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で15分静置した後、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取し、次いで、新たな1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で15分静置した後(計30分後)、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取し、次いで、新たな1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で30分静置した後(計1時間後)、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取する。これを繰り返し、最初にリン酸緩衝生理食塩水を添加してから15分後、30分後、1時間後、4時間後、8時間後、24時間後に採取したリン酸緩衝生理食塩水を測定サンプルとして前記薬剤の濃度を求め、各時間での累積溶出量を算出する。
【請求項7】
コンタクトレンズである請求項1~3のいずれか1項に記載の眼科用医療器具。
【請求項8】
イオン性基を有する単量体単位を有するポリビニルアルコール系樹脂と、下記式(2)で表される架橋基含有化合物とを反応させて架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂を得、
前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂と薬剤と水とを含有する組成物を調製し、
前記組成物に活性エネルギー線を照射して前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂を架橋させる、眼科用医療器具の製造方法。
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2025144300000007.tif
31
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ただし、R’及びR”はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアルカノイル基であり、
Rは、アルキレン基であり、
R
1
は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基であり、
R
2
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
3
は、単結合又は-C(R
5
)(R
6
)-NH-C(=O)-であり、
R
4
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
5
及びR
6
は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼科用医療器具及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
親水性を有する眼科用医療器具として架橋構造を有するポリビニルアルコールを基材に用いたコンタクトレンズが検討されてきた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表平10-513408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のコンタクトレンズでは、治療を目的として薬剤を含ませた状態にして眼に装着することで眼中の患部に薬剤を長期間に渡って送出できる様な、薬剤の徐放性を付与することはできなかった。
【0005】
本発明の目的は、親水性に優れ装着感が良く、薬剤を含有させたときに優れた徐放性を示す眼科用医療器具及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]イオン性基を有する単量体単位と、下記式(1)で表される架橋基含有構造とを有する架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂が架橋された架橋ポリビニルアルコール系樹脂を含有する眼科用医療器具。
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2025144300000001.tif
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ただし、Rは、アルキレン基であり、
R
1
は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基であり、
R
2
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
3
は、単結合又は-C(R
5
)(R
6
)-NH-C(=O)-であり、
R
4
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
5
及びR
6
はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である。
波線部分は、ポリビニルアルコール系樹脂との結合部位を表す。
[2]前記イオン性基がカチオン性基である前記[1]の眼科用医療器具。
[3]前記カチオン性基が第4級アンモニウム塩基である前記[2]の眼科用医療器具。
[4]前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂の重合度が1000以上である前記[1]~[3]のいずれかの眼科用医療器具。
[5]薬物を含有する前記[1]~[4]のいずれかの眼科用医療器具。
[6]以下の徐放性試験において、前記薬剤の1時間後の累積溶出量が、24時間後の累積溶出量の80質量%以下である前記[5]の眼科用医療器具。
徐放性試験:
前記眼科用医療器具を24well細胞培養プレートに入れ、1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で15分静置した後、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取し、次いで、新たな1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で15分静置した後(計30分後)、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取し、次いで、新たな1000μLのリン酸緩衝生理食塩水を添加し、37℃で30分静置した後(計1時間後)、前記リン酸緩衝生理食塩水を全量採取する。これを繰り返し、最初にリン酸緩衝生理食塩水を添加してから15分後、30分後、1時間後、4時間後、8時間後、24時間後に採取したリン酸緩衝生理食塩水を測定サンプルとして前記薬剤の濃度を求め、各時間での累積溶出量を算出する。
[7]コンタクトレンズである前記[1]~[6]のいずれかの眼科用医療器具。
[8]イオン性基を有する単量体単位を有するポリビニルアルコール系樹脂と、下記式(2)で表される架橋基含有化合物とを反応させて架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂を得、
前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂と薬剤と水とを含有する組成物を調製し、
前記組成物に活性エネルギー線を照射して前記架橋基含有ポリビニルアルコール系樹脂を架橋させる、眼科用医療器具の製造方法。
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2025144300000002.tif
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170
ただし、R’及びR”はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアルカノイル基であり、
Rは、アルキレン基であり、
R
1
は、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基であり、
R
2
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
3
は、単結合又は-C(R
5
)(R
6
)-NH-C(=O)-であり、
R
4
は、水素原子又はアルキル基であり、
R
5
及びR
6
はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、親水性に優れ装着感が良く、薬剤を含有させたときに優れた徐放性を示す眼科用医療器具及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1、比較例1~2のコンタクトレンズの徐放性試験結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書においては、ポリビニルアルコール系樹脂を「PVOH」とも記す。
本明細書において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
〔眼科用医療器具〕
本発明の一実施形態に係る眼科用医療器具は、特定の架橋基含有PVOHが架橋された架橋PVOHを含有する。
眼科用医療器具は、水を含有していてもよい。
眼科用医療器具は、薬剤を含有していてもよい。
眼科用医療器具は、架橋PVOH、水及び薬剤以外の他の成分を含有していてもよい。
架橋基含有PVOH、薬剤、他の成分については後で詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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