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公開番号
2025141819
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2025026174
出願日
2025-02-20
発明の名称
ポリアセタール樹脂組成物及び医療器具部品
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
59/00 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】酸による主鎖分解と、長期保管中のオニウム塩による末端分解を同時に抑制することで、熱分解量の抑制が可能なポリアセタール樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた医療器具部品を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、ポリアセタール樹脂と、下記構造式(1)で表される化合物(A)と、を含むポリアセタール樹脂組成物であって、組成物における前記化合物(A)の含有量が1~30質量ppmであることを特徴とする。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025141819000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">22</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">152</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアセタール樹脂と、下記構造式(1)で表される化合物(A)と、を含むポリアセタール樹脂組成物であって、
組成物における前記化合物(A)の含有量が1~30質量ppmであることを特徴とする、ポリアセタール樹脂組成物。
TIFF
2025141819000006.tif
33
160
(式(1)中、R
1
、R
2
は炭素数1~10の炭化水素基を、R
3
は水素又はメチル基を表す。)
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記化合物(A)のR
3
が、水素原子であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記化合物(A)が、メチレンジアセテートであることを特徴とする、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物を含むことを特徴とする、医療器具部品。
【請求項5】
インスリンペン型注入器、又は粉末吸入器であることを特徴とする、請求項4に記載の医療器具部品。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物の、医療器具部品への使用。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物及び医療器具部品に関する。特に熱分解を起こしにくいポリアセタール樹脂組成物及び医療器具部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、剛性、強度、靭性、摺動性及びクリープ性に優れた材料である。そのため、ポリアセタール樹脂の用途は、自動車部品、電気・電子部品、工業部品及び医療用器具等の各種機構部品用樹脂材料として、広範囲にわたる。
【0003】
ポリアセタール樹脂は、熱、光、酸素、酸及びアルカリ等の作用により分解を起こすことが知られている。中でも酸は、ポリアセタール樹脂の主鎖を、アルカリは末端を分解することが知られており、このような分解は、ポリアセタール樹脂の熱加工等においてさらに促進され、成形性加工性の悪化や、最終的に得られた樹脂成型体に残留する低沸点化合物の増加等につながる。
【0004】
また、末端を起点とする分解は不安定なヘミホルマール末端からも起きることも知られている。そのため、このようなヘミホルマール末端を無水酢酸等と反応させエステル化することにより、安定化させて使用することが一般的である。これらエステル基は、アルカリ存在下で容易に分解し不安定末端となることが知られているため、一般的にポリアセタール樹脂中にアルカリを存在させることは望ましくない。
【0005】
熱安定性を向上させるため、従来から、さまざまな技術が提案されている。
例えば、ポリアセタール樹脂にアミンポリマー、ポリアミド、アラントインを添加する技術(特許文献1を参照。)、ポリアセタール樹脂にポリ-β-アラニン重合体とポリアミド6/66/610を添加する技術(特許文献2を参照。)、ポリアセタール樹脂に窒素含有ヒンダードフェノール化合物とホルムアルデヒド捕捉剤とを添加する技術(特許文献3、4及び5を参照。)、ポリアセタール樹脂にアリール基を含む多価カルボン酸ヒドラジド等を添加する技術(特許文献6を参照。)等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2016/126514号
特開2009-256425号公報
特開平01-315455号公報
特開平06-179798号公報
特開平04-293952号公報
特開2005-312801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、高度な医療器具用途など、より熱分解量を抑制したポリアセタール樹脂組成物が求められている。
しかしながら、ポリアセタール樹脂の一般的な合成方法では、重合触媒や末端安定化触媒としてオニウム塩が使用されており、これらオニウム塩は洗浄乾燥後も樹脂中に残留し、アルカリ化合物として徐々に作用するため、長期保管時に不安定末端を生じ、熱分解の起点を発生させてしまう可能性があった。これらオニウム塩を中和するために、酸性化合物を添加することも考えられるが、酸性化合物がポリアセタール樹脂の主鎖を起点とする分解を引き起こし、かえって分解を促進してしまうおそれがある。
【0008】
すなわち、従来公知の技術範囲では、熱分解量抑制のために残存オニウム塩を中和させようとすると、かえって分解を促進してしまう、という課題を解決できておらず、熱分解を抑制できる技術の開発が望まれていた。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、酸による主鎖分解と、長期保管中のオニウム塩による末端分解を同時に抑制することで、熱分解量の抑制が可能なポリアセタール樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた医療器具部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するべく、本発明者が鋭意検討を行った結果、ポリアセタール樹脂に、徐々に酸を発生させる化合物を所定量添加することで、酸によって主鎖分解を起こすことなく、オニウム塩を中和できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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