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公開番号
2025148061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048639
出願日
2024-03-25
発明の名称
マルチカメラシステム用カメラモジュール
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03B
17/02 20210101AFI20250930BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】
様々な外部環境条件においても、寸法変化が少なく、良好な強度を有し、優れた情報取得可能なマルチカメラシステム用カメラモジュールを提供する。
【解決手段】
上記課題を解決するべく、本発明は、マルチカメラシステムに用いられるカメラモジュールであって、ポリフェニレンエーテル(A1)、結晶性樹脂(A2)、及び、無機フィラー(炭素繊維を除く)(B)を含有し、ガラス転移温度が110℃以上であり且つ融点が275℃以上である熱可塑性樹脂組成物からなる部品を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
マルチカメラシステムに用いられるカメラモジュールであって、
ポリフェニレンエーテル(A1)、結晶性樹脂(A2)、及び、無機フィラー(炭素繊維を除く)(B)を含有し、ガラス転移温度が110℃以上であり且つ融点が275℃以上である熱可塑性樹脂組成物からなる部品を備えることを特徴とする、マルチカメラシステム用カメラモジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂組成物が、スチレン系樹脂(A3)をさらに含有することを特徴とする、請求項1に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂組成物の固化温度が300℃以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項4】
前記結晶性樹脂(A2)が、半芳香族ポリアミド(A2-1)又はポリフェニレンサルファイド(A2-2)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項5】
前記無機フィラー(B)の含有量が、ポリフェニレンエーテル(A1)と結晶性樹脂(A2)の合計100質量部、又は、ポリフェニレンエーテル(A1)と結晶性樹脂(A2)とスチレン系樹脂(A3)の合計100質量部に対して、10~150質量部の割合であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項6】
前記無機フィラー(B)が、ガラス繊維、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラスフレーク、ワラストナイト及びミルドファイバーからなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項7】
前記多半芳香族ポリアミド(A2-1)は、テレフタル酸単位を60~100モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9-ノナンジアミン単位及び/又は2-メチル-1,8-オクタンジアミン単位を60~100モル%含有するジアミン単位(b)からなるポリマー(A2-1-1)、及び、構成する全ジカルボン酸単位100モル%に対して、10モル%以上のイソフタル酸単位からなるポリマー(A2-1-2)のうちの、少なくとも一種を含有することを特徴とする、請求項4に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項8】
前記部品が、鏡筒、レンズホルダー及び筐体からなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項9】
前記部品中のゲート数が6か所以下であるであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
【請求項10】
前記部品が、接着剤又はレーザー溶着にて接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のマルチカメラシステム用カメラモジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチカメラシステム用カメラモジュールに関する。特に、自動車に搭載されるマルチカメラシステム用カメラモジュールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の技術進歩に伴い、自動車では複数のカメラで取得した情報を統合して処理する事例が増加している。例えば、自動車に取り付けられた車載カメラでは、運転手のアシスト機能や自動運転機能の高度化に伴い、自動車周辺や遠方など様々な視野のデータを正確に取得することがますます重要になっている。とりわけ、人間の目の代わりの役割を担うカメラ部品の役割はその中でも重要な地位を占めている。
【0003】
このように複数のカメラから情報取得する用途(マルチカメラシステムと呼ばれることがある)では、取得した情報を統合して処理する特性から、各画像の鮮明性が重要である。特に車載カメラは、高温環境や低温環境、多湿環境や乾燥環境など様々な環境を繰り返しながら長期間使用されるため、これらの多様な環境において鮮明な画像を取得できる必要がある。
【0004】
ここで、上述した車載カメラでは、カメラレンズの固体や筐体等に、樹脂材料が使用されている。このような樹脂材料は、外部環境の変化、すなわち気温や湿度の変化により寸法が変化することが一般的である。このため、カメラレンズを固定する鏡筒(レンズバレルとも呼ばれることがある)等の部材が樹脂製である場合には、外部環境変化による寸法変化が小さいことが望ましい。鏡筒の寸法変化によりレンズに歪みが生じると、組立時に最適調整された受光センサーでの結像位置がずれてしまい、取得画像が不鮮明になるためである。そして、不鮮明な画像は、前述の統合処理に悪影響を与え、処理の遅延や精度低下の原因となる。特に人命を預かる車載カメラ用途では、情報処理の遅延や精度低下は致命的な欠陥となる可能性があるため、使用する部材の寸法変化が小さいことが望まれている。
【0005】
例えば、レンズ組み込んだ鏡筒であるレンズモジュールは、レンズホルダーと呼ばれる部品を介して基盤に取り付けられる(参考:図1)。レンズホルダーを介することでレンズと受光センサーの距離調整や光軸調整が行われる。このため、レンズホルダーが樹脂製の場合、鏡筒の場合と同様に外部環境による寸法変化が小さい方が望ましい。レンズホルダーが寸法変化することで鏡筒と受光センサーの距離の変化や鏡筒に負荷がかかることでレンズが変形する可能性が考えられるためである。
【0006】
また、レンズホルダーを介してレンズモジュールと基盤を組み合わせた部材を筐体で覆った場合は、カメラモジュール(例えば図1を参照。)についても、筐体部品が樹脂製である場合、前述の鏡筒やレンズホルダーと同様に、外部環境による寸法変化が小さい方が望ましい。筐体が寸法変化することで鏡筒と受光センサーの距離が変化したり、鏡筒やレンズホルダーに負荷がかかることでレンズの変形をする可能性が考えられるためである。
【0007】
樹脂製の部品の寸法変化を抑える技術として、例えば特許文献1では、高温環境でも寸法変化が小さい線膨張係数の小さい樹脂組成物が開示されている。しかしながら、この特許文献1で開示されている樹脂組成物は、線膨張係数の測定温度が200℃であり、車載カメラの用途とはかけ離れた高すぎる温度である。前述のように車載カメラの設置個所は搭乗者と同じ車内空間、もしくは自動車外側である。このため、車載カメラが設置される環境が200℃という高温環境になることは現実的ではない。
【0008】
ここで、車外に設置された部材は、前述のように自然環境下でありうる範囲での高温や低温、多湿や乾燥を組み合わせた様々な条件に長期間晒される。また季節の周期的な変化のように、複数の条件に繰り返しさらされることが問題であると考えられる。
そのため、マルチカメラシステムに用いられるカメラモジュールを構成する複数の部品それぞれが、このような環境で長期間にわたり安定した寸法を維持することが重要であることが望まれているが、そのような課題及び解決手段については、特許文献1では示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際公開第2022/085584号
【0010】
そのため、本発明の目的は、様々な外部環境条件においても、寸法変化が少なく、良好な強度し、優れた情報取得可能なマルチカメラシステム用カメラモジュールを提供することにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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