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公開番号2025141198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041024
出願日2024-03-15
発明の名称細胞剥離装置、細胞剥離システム、細胞剥離方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/42 20060101AFI20250919BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養基材から効率的かつ安定的に試料細胞を剥離させる。
【解決手段】培養基材の培養面に接着した細胞を、培養面から剥離する細胞剥離装置において、培養基材に超音波帯域の振動を発生させる超音波発生部と、培養基材を叩打する叩打部と、培養基材を振とうする振とう部と、を配する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養基材の培養面に接着した細胞を、前記培養面から剥離する細胞剥離装置であって、
前記培養基材に超音波帯域の振動を発生させる超音波発生部と、
前記培養基材を叩打する叩打部と、
前記培養基材を振とうする振とう部と、
を備える細胞剥離装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記叩打部及び前記超音波発生部を載置する載置部をさらに備え、
前記振とう部は前記載置部を振とうさせるように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項3】
前記振とう部は、前記超音波発生部による振動及び前記叩打部による叩打と同時に前記培養基材を振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項4】
前記振とう部は、前記超音波発生部による振動と同時に前記培養基材を振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項5】
前記振とう部は、前記叩打部による叩打と同時に前記培養基材を振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項6】
前記振とう部は、前記培養基材を往復振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項7】
前記振とう部は、前記培養面に平行な方向に前記培養基材を振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項8】
前記振とう部は、前記培養面に非平行な方向を含む方向に前記培養基材を振とうするように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項9】
前記振とう部は、前記培養面に平行な面内において振とう方向を変化させるように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
【請求項10】
前記叩打部は、前記培養面に平行な方向に前記培養基材を叩打するように構成される、請求項1に記載の細胞剥離装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞剥離装置、細胞剥離システム、細胞剥離方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
医療分野では治療や研究開発のために、細胞などを培養プレートやディッシュ(シャーレ)等の培養容器に例示される培養基材の底面で培養して使うことがある。しかしながら、培養される細胞(試料細胞)は培養基材の底面と接着しているため、該試料細胞を培養された基材から剥離させて取り出すことが必要である。このように培養基材から試料細胞の剥離を行う方法としては、剥離酵素や細胞膜に作用する薬品などを入れて剥離する方法、温度応答性ポリマーにより剥離する方法、或いは超音波を入射させることで細胞に振動エネルギーを与えて剥離させる方法がある。
【0003】
特許文献1は、超音波出射手段が培養基材下面に配置され、該超音波出射手段から基材下面の処理対象領域に音響放射圧を放射し、試料細胞を剥離する細胞剥離装置を開示している。特許文献1に開示される細胞剥離装置では、超音波伝達物質を介して処理対象領域を移動させながら超音波を入射させている。そのため、試料細胞に対して超音波を選択的に入射させて、試料細胞を容器から徐々に剥離させることができている。特許文献2は、ホルダーに保持された培養容器を往復移動させるとともにホルダーと一緒に被衝突部材に衝突させ、その衝撃と振動により試料細胞を剥離する細胞剥離装置を開示している。
これらの方法では特に強い接着力を有する細胞又はシート状細胞培養物に対して、与える力が適切ではないため、短時間で剥離しようとした場合に、細胞やシート状細胞培養物にダメージを与えてしまい、細胞が弱ったりシートが破けたりするなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-069062号公報
特開2014-113133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
試料細胞は、その特性や培養状況により培養基材下面との接着力に相違がある。上述した特許文献に開示される細胞剥離装置の場合、特に接着力の強い試料細胞、或いは試料細胞を含むシート状細胞培養物を剥離しようとした場合、剥離ができない、或いは剥離に時間を要する場合が起こり得る。また、短時間での剥離を促すために超音波や衝撃のエネルギーを単純に大きくすると、細胞に対して損傷や部分的な死滅等のダメージの付与や、シート状細胞培養物に対して皺や破れ、穴開きといった破損の発生も考慮する必要性が生じ得る。
【0006】
本発明は、以上に鑑みたものであって、培養基材から効率的かつ安定的に試料細胞を剥離させる細胞剥離装置、細胞剥離システム、細胞剥離方法、及びプログラムを提供することをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る細胞剥離装置は、
培養基材の培養面に接着した細胞を、前記培養面から剥離する細胞剥離装置であって、
前記培養基材に超音波帯域の振動を発生させる超音波発生部と、
前記培養基材を叩打する叩打部と、
前記培養基材を振とうする振とう部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、培養基材から効率的かつ安定的に試料細胞を剥離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態の一態様に係る細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
振動子の構造を説明する図である。
実施形態の一態様に係る剥離工程の一例を説明するフローチャートである。
第1の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第1の実施形態における振とう部の構造の一例を説明する図である。
第1の実施形態における載置部の構造の一例を説明する図である。
第1の実施形態における叩打部の構造と駆動様式の一例を説明する図である。
第1の実施形態に係る細胞剥離装置の変形例の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第3の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第3の実施形態に係る細胞剥離装置の変形例の概略構成を示す図である。
第4の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第4の実施形態に係る細胞剥離装置の変形例の概略構成を示す図である。
第5の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第6の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第7の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
第8の実施形態に係る細胞剥離装置の一例の概略構成を示す図である。
比較例1で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
比較例2で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
比較例3で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
比較例4で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
比較例5で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
比較例6で用いた細胞剥離装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一態様に係る細胞剥離装置、細胞剥離システム、及び細胞剥離方法に関する実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでない。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。また、実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが本発明に必須のものとは限らず、また複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。また、図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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