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公開番号2025141070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040816
出願日2024-03-15
発明の名称双性イオンを含む植物成長抑制剤
出願人国立大学法人金沢大学
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類A01N 43/50 20060101AFI20250919BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物の葉の成長及び/又は花芽形成を効果的に抑制することができる矮化剤として使用し得る新規植物成長抑制剤、植物の成長を遅らせることができる植物成長抑制剤、或いは、除草剤として使用し得る安全で効果的な新規植物成長抑制剤の提供。
【解決手段】本発明は、例えば、以下に示す双性イオンを含む植物成長抑制剤を提供する。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025141070000016.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">18</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">56</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
双性イオンを含む植物成長抑制剤。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
双性イオンが、下記式(1)
TIFF
2025141070000013.tif
18
56
(式中、
R
1
は、分子鎖中に1又は2個の酸素原子を含んでいてもよい炭素数1~5個のアルキル基であり、
R
2
は、水素原子又は炭素数1~5個のアルキル基であり、
R
3
は、炭素数3~5個のアルキレン基であり、
A
1
は、-SO
3
-
、-COO
-
、-OP=O(H)O
-
、-OP=O(CH
3
)O
-
、及び-OP=O(OR
4
)O
-
からなる群から選択されるアニオンであり、
R
4
は、分子鎖中にヘテロ原子を含んでいてもよいアルキル基である。)
で表される、請求項1に記載の植物成長抑制剤。
【請求項3】
双性イオンが、下記式(2)
TIFF
2025141070000014.tif
16
51
(式中、
R
5
は、炭素数1~5個のアルキル基であり、
R
6
及びR
7
は、炭素数1~5個のアルキル基であるか、又はR
6
及びR
7
が結合しているN原子と一緒になって5又は6員の複素環を形成しており、
R
8
は、炭素数3~5個のアルキレン基であり、
A
2
は、-SO
3
-
、-COO
-
、-OP=O(H)O
-
、-OP=O(CH
3
)O
-
、及び-OP=O(OR
9
)O
-
からなる群から選択されるアニオンであり、
R
9
は、分子鎖中にヘテロ原子を含んでいてもよいアルキル基である。)
で表される、請求項1に記載の植物成長抑制剤。
【請求項4】
双性イオンのアニオン部分がスルホン酸イオン-SO
3
-
である、請求項1に記載の植物成長抑制剤。
【請求項5】
式(1)において、R
1
が酸素原子を含まない炭素数1~5個のアルキル基であり、A
1
が-COO
-
である、請求項2に記載の植物成長抑制剤。
【請求項6】
式(2)において、A
2
が-SO
3
-
である、請求項3に記載の植物成長抑制剤。
【請求項7】
以下の(i)~(v)のいずれか1つ以上:(i) 植物を黄化させずに植物成長を抑制すること、(ii) 一過的に植物成長を抑制すること、(iii) 植物成長を遅らせること、(iv) 植物形態を維持すること、(v) 植物の老化を遅らせること、に使用するための、請求項1~6のいずれか1項に記載の植物成長抑制剤。
【請求項8】
除草剤である、請求項1~6のいずれか1項に記載の植物成長抑制剤。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の植物成長抑制剤を含む、植物成長抑制用組成物。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載の植物成長抑制剤を含む、植物用培地。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、双性イオン、並びに双性イオンを含む植物成長抑制剤、組成物、及び培地に関する。本発明はまた、上記の植物成長抑制剤を用いた植物成長抑制方法及び植物成長調節方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
農園芸分野をはじめとする様々な分野において、矮化剤(伸長抑制剤)や除草剤が広く使用されている。
【0003】
矮化剤は、植物の成長を抑制し草姿や樹姿を改善する薬剤である。矮化剤の多くは、植物ホルモンと類似の活性を示す、或いは植物ホルモンの合成を阻害する物質である。現在、矮化剤として、例えば、パクロブトラゾールやダミノジッド等が使用されている。パクロブトラゾールは、ジベレリンの生合成を阻害することにより植物の栄養成長を抑制することが知られている。パクロブトラゾールを使用した商品としてバウンディ(登録商標)フロアブル、石原スマレクト(登録商標)粒剤等が上市されており、それぞれ、芝生の草丈の伸長を抑制し刈りこみに要する労力を軽減するため、イネの伸長を抑制し耐倒伏性を高めるために使用されている。ダミノジッドを使用した商品としてはビーナイン水溶剤が上市されており、キクの節間の伸長抑制等に使用されている。
【0004】
除草剤としては、光合成、アミノ酸生合成、脂肪酸生合成、又は細胞分裂を阻害する物質や、植物の成長ホルモンを攪乱する物質、例えば、グリホサートやカルブチレート等が使用されている。
【0005】
一方、双性イオンは、1分子内にカチオン及びアニオンの両方を含む化合物であり、特に、融点が100℃以下である双性イオン(双性イオン液体)の作用の研究が進められている。例えば、双性イオン液体は細胞に対して低毒性であり、種々の難溶性薬剤の賦形剤として期待されることが黒田らにより報告されている(特許文献1、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-191623
【非特許文献】
【0007】
Kosuke Kuroda et al., 2020, communications chemistry, 3:163
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の矮化剤は、主に茎の伸長を抑制し、葉又は花などの他の器官に対してはあまり作用しない。また、現在、植物の成長を遅らせることを目的とする薬剤は存在しない。さらに、安全で効果的な新規除草剤がさらに必要とされている。
【0009】
したがって、本発明は、植物の葉の成長及び/又は花芽形成を効果的に抑制することができる矮化剤として使用し得る新規植物成長抑制剤を提供すること、植物の成長を遅らせることができる植物成長抑制剤を提供すること、或いは、除草剤として使用し得る安全で効果的な新規植物成長抑制剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、双性イオンが植物の葉の成長及び/又は花芽形成を抑制することを見出した。本発明者らはまた、双性イオンで植物を処理した後、当該双性イオンを含まない培地で植物を生育させることにより、植物の成長を遅らせることができることを見出した。本発明者らはさらに、双性イオンを除草剤として使用し得ることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
(【0011】以降は省略されています)

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