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公開番号
2025140421
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039822
出願日
2024-03-14
発明の名称
炭化水素トラップ、排気浄化装置およびハイブリッド車両
出願人
本田技研工業株式会社
,
東ソー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
20/18 20060101AFI20250919BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】排気中に含まれる炭化水素の所定の温度域における吸着率を向上させることが可能な炭化水素トラップを提供する。
【解決手段】炭化水素トラップ12は、直噴ガソリンエンジン1の排気中に含まれる炭化水素の吸着に用いられる。炭化水素トラップ12は、多孔質基材の孔部の表面に炭化水素吸着材が担持されている。炭化水素吸着材は、排気中に含まれるオレフィンを吸着することが可能な第一ゼオライトと、排気中に含まれるパラフィンおよび芳香族化合物を吸着することが可能な第二ゼオライトと、を含む。第一ゼオライトは、第一温度域において、オレフィンを吸着し、第一温度域よりも温度が高い第二温度域において、オレフィンを脱離する。第二ゼオライトは、第一温度域において、パラフィンおよび芳香族化合物を脱離し、第二温度域において、パラフィンおよび芳香族化合物を吸着する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関の排気中に含まれる炭化水素の吸着に用いられる炭化水素トラップであって、
多孔質基材の孔部の表面に炭化水素吸着材が担持されており、
前記炭化水素吸着材は、前記排気中に含まれるオレフィンを吸着することが可能な第一ゼオライトと、前記排気中に含まれるパラフィンおよび芳香族化合物を吸着することが可能な第二ゼオライトと、を含み、
前記第一ゼオライトは、第一温度域において、前記オレフィンを吸着し、前記第一温度域よりも温度が高い第二温度域において、前記オレフィンを脱離し、
前記第二ゼオライトは、前記第一温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を脱離し、前記第二温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を吸着する、炭化水素トラップ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトと、前記第二ゼオライトと、を含む層が形成されている、または、前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトを含む層と、前記第二ゼオライトを含む層と、が積層されている、請求項1に記載の炭化水素トラップ。
【請求項3】
前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトを含む層と、前記第二ゼオライトを含む層と、が順次積層されている、請求項2に記載の炭化水素トラップ。
【請求項4】
前記第一ゼオライトに対する前記第二ゼオライトの比率は、前記オレフィンに対する前記パラフィンおよび芳香族化合物の比率に対応している、請求項1から3のいずれか一項に記載の炭化水素トラップ。
【請求項5】
前記第一ゼオライトは、銀イオン交換ゼオライトであり、
前記第二ゼオライトは、銅イオン交換ゼオライトである、請求項1から3のいずれか一項に記載の炭化水素トラップ。
【請求項6】
前記第一ゼオライトは、細孔径が4Å未満であり、
前記第二ゼオライトは、細孔径が4Å以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載の炭化水素トラップ。
【請求項7】
前記第一ゼオライトは、CHA型ゼオライトであり、
前記第二ゼオライトは、FAU型ゼオライトである、請求項6に記載の炭化水素トラップ。
【請求項8】
前記炭化水素吸着材は、前記排気中に含まれるパラフィンおよび芳香族化合物を吸着することが可能な第三ゼオライトをさらに含み、
前記第三ゼオライトは、前記第一温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を吸着し、前記第二温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を脱離し、
前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトと、前記第二ゼオライトと、を含む第一領域と、前記第三ゼオライトを含む第三領域と、が、重ならずに配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の炭化水素トラップ。
【請求項9】
前記第三ゼオライトは、セシウム交換ゼオライトである、請求項8に記載の炭化水素トラップ。
【請求項10】
前記第三ゼオライトは、細孔径が4Å以上である、請求項8に記載の炭化水素トラップ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭化水素トラップ、排気浄化装置およびハイブリッド車両に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて排気浄化装置に関する研究開発が実施されている。排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、三元触媒を備えるが、例えば、内燃機関の冷間始動時に、三元触媒が活性化温度に達していない。そのため、排気中に含まれる炭化水素を吸着するために、排気浄化装置に炭化水素トラップが設けられている。炭化水素トラップは、例えば、ハニカム基材に炭化水素吸着材が担持されている。
【0003】
特許文献1には、内燃機関の排気通路に設けられ、三元触媒と内燃機関の排気中に含まれる炭化水素を吸着する炭化水素吸着材とを備えた排気浄化装置が記載されている。ここで、炭化水素吸着材は、ケイバン比が5~45である第1ゼオライトからなる第1ゼオライト層と、ケイバン比が10~100である第2ゼオライトからなる第2ゼオライト層と、を備える。また、第1ゼオライトは、Cuイオン又はCrイオンによりイオン交換された、FAU型ゼオライトまたはBEA型ゼオライトであり、第2ゼオライトは、Csイオン、RbイオンまたはKイオンによりイオン交換された、MFI型ゼオライト、FAU型ゼオライト、BEA型ゼオライトまたはYFI型ゼオライトである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-35716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、排気中に含まれる炭化水素の所定の温度域における吸着率を向上させることが望まれている。
【0006】
本発明は、排気中に含まれる炭化水素の所定の温度域における吸着率を向上させることが可能な炭化水素トラップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)内燃機関の排気中に含まれる炭化水素の吸着に用いられる炭化水素トラップであって、多孔質基材の孔部の表面に炭化水素吸着材が担持されており、前記炭化水素吸着材は、前記排気中に含まれるオレフィンを吸着することが可能な第一ゼオライトと、前記排気中に含まれるパラフィンおよび芳香族化合物を吸着することが可能な第二ゼオライトと、を含み、前記第一ゼオライトは、第一温度域において、前記オレフィンを吸着し、前記第一温度域よりも温度が高い第二温度域において、前記オレフィンを脱離し、前記第二ゼオライトは、前記第一温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を脱離し、前記第二温度域において、前記パラフィンおよび芳香族化合物を吸着する、炭化水素トラップ。
【0008】
(2)前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトと、前記第二ゼオライトと、を含む層が形成されている、または、前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトを含む層と、前記第二ゼオライトを含む層と、が積層されている、(1)に記載の炭化水素トラップ。
【0009】
(3)前記多孔質基材の孔部の表面に、前記第一ゼオライトを含む層と、前記第二ゼオライトを含む層と、が順次積層されている、(2)に記載の炭化水素トラップ。
【0010】
(4)前記第一ゼオライトに対する前記第二ゼオライトの比率は、前記オレフィンに対する前記パラフィンおよび芳香族化合物の比率に対応している、(1)から(3)のいずれか一項に記載の炭化水素トラップ。
(【0011】以降は省略されています)
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