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公開番号
2025139655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024038604
出願日
2024-03-13
発明の名称
セルロース微細繊維ウェットケークの梱包体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21J
3/00 20060101AFI20250919BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】セルロース微細繊維ウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、当該ウェットケークが容器からの取り出しに際して容器内に残留しにくいことで歩留まりが良好である、ウェットケーク梱包体の提供。
【解決手段】水とセルロース微細繊維とを含むウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、前記ウェットケークの圧縮強度が10N以上である、ウェットケーク梱包体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水とセルロース微細繊維とを含むウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、
前記ウェットケークの圧縮強度が10N以上である、ウェットケーク梱包体。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記ウェットケークの水希釈物が固形分率0.05質量%において沈降率1%以上60%以下を示す、請求項1に記載のウェットケーク梱包体。
【請求項3】
前記ウェットケークの固形分率が15質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載のウェットケーク梱包体。
【請求項4】
前記ウェットケークの乾燥物において、セルロース微細繊維のリグニン平均含有率が2質量%以下である、請求項1又は2に記載のウェットケーク梱包体。
【請求項5】
前記ウェットケークの乾燥物において、セルロース微細繊維のヘミセルロース平均含有率が8質量%以下である、請求項1又は2に記載のウェットケーク梱包体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロース微細繊維ウェットケークの梱包体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
セルロース微細繊維は、不織布状シートの強度を改善するための添加剤、濾過性能を向上させるための濾過助剤、食品添加物などに広く利用されている。このほかにも、熱可塑性樹脂のフィラーとして、セルロース繊維等の有機繊維を使用することが検討されている。セルロースは、環境への負荷が少ない素材であること、低比重であること、及び樹脂組成物に対して優れた物性向上効果を有し得ることから、環境調和型の樹脂組成物のフィラーとして有望である。特に、セルロース微細繊維は、その微細構造に起因して少量でも樹脂組成物に対する優れた補強効果を示し得ることから、近年、樹脂組成物用のフィラーとしての利用が検討されている。セルロース微細繊維を製造する方法としては、固形分率の低い希薄な分散液をリファイナー、高圧ホモジナイザー等で処理する方法が一般に用いられる。希薄な分散液は、そのままの状態ではフィラーとして樹脂に混合することが難しいため濃縮する必要がある。しかし、セルロース微細繊維はセルロース分子間の水素結合等によって極めて凝集しやすく、過剰に濃縮すると再分散性(すなわち、一旦濃縮されたセルロース微細繊維を再び分散させる際の分散性)が低下し、結果として樹脂中への均一分散が容易ではなくなってしまう。そこで、セルロース微細繊維に優れた補強効果を発現させつつ、当該セルロース微細繊維を樹脂中に良好に分散させた状態を実現するために、セルロース微細繊維の濃縮技術が種々提案されている。
【0003】
特許文献1は、ミクロフィブリル化セルロースを含む懸濁液から溶媒を少なくとも部分的に除去する方法において、ミクロフィブリル化セルロースを溶媒に提供すること、ミクロフィブリル化セルロースを少なくとも部分的に開口された基材上に適用し、かつ前記ミクロフィブリル化セルロースを、前記開口基材上に適用しながら真空にさらすことを記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-512507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水とセルロース微細繊維とを含むウェットケーク(本開示で、セルロース微細繊維ウェットケークともいう。)は、幾つかの供給元から市販されている。しかし、市販品の固形分率は一般に10質量%以下であり、セルロース微細繊維の正味の体積に対してウェットケークの体積が著しく大きいため、輸送コストに問題がある。また、このような低い固形分率のウェットケークは、容器から取り出す際に容器内に残留しやすいという問題もある。具体的には、セルロース微細繊維ウェットケークは、水分を多く含有する場合、又は水分が局所的に多い場合に変形しやすい傾向がある。このような変形しやすいウェットケークは、容器(例えば袋)から取り出す際に容器側に残留しやすいために歩留まりが低いという問題があった。特許文献1に記載される方法ではミクロフィブリル化セルロースを濃縮するが、この方法でも、固形分厚みが大きいため固形分濃度の局所的なムラが生じやすい。固形分濃度の低い部分は、容器内に残留しやすいという問題を有する。特に、セルロースウェットケークは、保管時にカビが発生しやすいため、密閉容器で小分けして保管する場合がある。小分けしたことで梱包体内のウェットケーク量が少量になると、上記の歩留まりの低下の問題がより顕著に表れる。
【0006】
本発明の一態様は、上記課題を解決し、セルロース微細繊維ウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、当該ウェットケークが容器からの取り出しに際して容器内に残留しにくいことで歩留まりが良好である、ウェットケーク梱包体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は以下の態様を包含する。
[1]
水とセルロース微細繊維とを含むウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、
前記ウェットケークの圧縮強度が10N以上である、ウェットケーク梱包体。
[2]
前記ウェットケークの水希釈物が固形分率0.05質量%において沈降率1%以上60%以下を示す、項目1に記載のウェットケーク梱包体。
[3]
前記ウェットケークの固形分率が15質量%以上50質量%以下である、項目1又は2に記載のウェットケーク梱包体。
[4]
前記ウェットケークの乾燥物において、セルロース微細繊維のリグニン平均含有率が2質量%以下である、項目1~3のいずれかに記載のウェットケーク梱包体。
[5]
前記ウェットケークの乾燥物において、セルロース微細繊維のヘミセルロース平均含有率が8質量%以下である、項目1~4のいずれかに記載のウェットケーク梱包体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、セルロース微細繊維ウェットケークが容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体であって、当該ウェットケークが容器からの取り出しに際して容器内に残留しにくいことで歩留まりが良好である、ウェットケーク梱包体が提供され得る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示の実施の形態(以下、「本実施形態」と略記する。)について説明するが、本発明はこれら実施形態に何ら限定されない。なお本開示の特性値は、特記がない限り、本開示の[実施例]の項に記載される方法又はこれと同等であることが当業者に理解される方法で測定される値である。
【0010】
≪ウェットケーク梱包体≫
本発明の一態様は、水とセルロース微細繊維とを含むウェットケーク(本開示で、セルロース微細繊維ウェットケーク、又は単にウェットケークともいう。)が容器内に梱包されてなるウェットケーク梱包体を提供する。一態様において、当該ウェットケークの圧縮強度は10N以上である。本発明者らは、圧縮強度が高いウェットケークは、形状が変化しにくいため、容器からの取り出しに際して、取扱い性が良好であるとともに、容器内に残留し難くロスが生じ難いことを見出した。ロスによる歩留まりの低下を抑制できることは、生産性の低下、次工程での仕込み量のバラつきといった不都合の低減に有利である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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