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公開番号2025138225
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037189
出願日2024-03-11
発明の名称推定装置、推定方法、繁殖方法、およびプログラム
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人
主分類G06Q 50/02 20240101AFI20250917BHJP(計算;計数)
要約【課題】 繁殖対象の生物を効果的に繁殖させる。
【解決手段】 推定装置100は、人工的な繁殖場の候補地の中から、当該候補地における環境要素の推定値および実測値のうちの少なくとも一方に基づいて選定された繁殖場における実績値として、繁殖対象の生物の増減要因要素の候補の実績値と、当該生物の繁殖状態要素の候補の実測値と、を含む実績値を取得する。推定装置100は、当該実績値に基づいて、増減要因要素の値を示す増減要因変数と、繁殖状態要素の値を示す繁殖状態変数と、を含む複数の変数の関係性を表す因果関係モデルを作成することを含む処理を、当該繁殖場において調整可能な増減要因要素を少なくとも1つ選択するための処理として行う。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
繁殖対象の特定の生物の増加要因要素および減少要因要素のうちの少なくとも一方を含む増減要因要素を推定する推定装置であって、
前記生物の人工的な繁殖場の候補地の中から、当該候補地における環境要素の推定値および実測値のうちの少なくとも一方に基づいて選定された繁殖場における実績値として、前記増減要因要素の候補の実績値と、前記生物の繁殖状態要素の候補の実測値と、を含む実績値を取得する選定地実績取得部と、
前記選定地実績取得部により取得された前記実績値に基づいて、前記増減要因要素の値を示す増減要因変数と、前記繁殖状態要素の値を示す繁殖状態変数と、を含む複数の変数の関係性を表す因果関係モデルを作成することを含む処理を、前記繁殖場において調整可能な前記増減要因要素を少なくとも1つ選択するための処理として行う増減要因選択処理部と、
を備える、推定装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の変数には、前記増減要因要素および前記繁殖状態要素に関連付けられる要素である媒介要素の値を示す媒介変数がさらに含まれる、請求項1に記載の推定装置。
【請求項3】
前記媒介要素には、前記増減要因要素に影響を与える第1媒介要素と、前記繁殖状態要素に影響を与えると共に前記第1媒介要素から影響を受ける第2媒介要素と、が含まれ、
前記因果関係モデルにおいて、前記第1媒介要素の値を示す第1媒介変数と前記第2媒介要素の値を示す第2媒介変数とが相互に関連付けられる、請求項2に記載の推定装置。
【請求項4】
前記因果関係モデルは、構造方程式モデルリングにより作成されるモデルを含み、
前記媒介変数は、潜在変数であり、
前記増減要因変数および前記繁殖状態変数は、観測変数である、請求項2または3に記載の推定装置。
【請求項5】
前記関係性は、パス係数を用いて表され、
前記増減要因選択処理部は、前記パス係数を、前記繁殖場において調整可能な前記増減要因要素を少なくとも1つ選択するための指標である増減要因選択指標として取得する、請求項4に記載の推定装置。
【請求項6】
前記増減要因選択処理部は、前記因果関係モデルに基づいて、前記繁殖場において調整可能な前記増減要因要素を少なくとも1つ選択するための指標である増減要因選択指標を取得する、請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置。
【請求項7】
前記繁殖場の候補地における前記環境要素の推定値を取得する候補地環境推定部を備え、
前記繁殖場の選定は、前記候補地環境推定部により取得された前記推定値に基づいて行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置。
【請求項8】
前記増減要因選択処理部による前記処理の結果に基づいて選択された前記増減要因要素の調整量を導出するための処理を行う増減要因調整部を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置。
【請求項9】
前記増減要因調整部は、前記増減要因選択処理部による前記処理の結果に基づいて選択された前記増減要因要素の値を示す増減要因変数を説明変数として有し、前記因果関係モデルにおいて当該増減要因変数に関連付けられている前記繁殖状態変数を目的変数として有する評価モデルを用いて、前記増減要因変数の調整量を導出するための処理を行う、請求項8に記載の推定装置。
【請求項10】
前記増減要因要素は、前記増加要因要素および前記減少要因要素を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の推定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、推定装置、推定方法、繁殖方法、およびプログラムに関し、特に、特定の生物を繁殖させるために用いて好適なものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
藻類、魚介類、微生物等の生物を繁殖させることで、当該生物の増加の促進、当該生物の減少の抑制、および当該生物の絶滅の防止等を図ることが求められている。例えば、日本国内の各地をはじめ世界各地において藻場の面積は減少してきている。このため、新しく人工的に藻場を造成することが求められている。その際、藻場において、繁殖対象の藻類の増減に影響を与える要因を調査することが必要になる。非特許文献1には、特定の海域において水生植物(submersed aquatic vegetation (SAV))の増減に影響を与える要因を、構造方程式モデリングにより導出することが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Lefcheck, J. S., Orth, R. J., Dennison, W. C., Wilcox, D. J., Murphy, R. R., Keisman, J., Gurbisz, C., Hannam, M., Landry, J. B., Moore, K. A., Patrick, C. J., Testa, J., Weller, D. E., & Batiuk, R. A. (2018). Long-term nutrient reductions lead to the unprecedented recovery of a temperate coastal region. PNAS, 115(14), 3658-3662.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、自然発生した水生植物(submersed aquatic vegetation (SAV))を対象とした技術である。したがって、非特許文献1に記載の技術では、水生生物の繁殖に有効な繁殖場を選定することは容易ではない。また、非特許文献1に記載の技術では、生物の増加を促進させたり減少を抑制させたりする視点で構造方程式モデリングがなされていない。例えば、非特許文献1に記載のパス図では、特定の海域において、水生生物の増減に影響を与える要因を示すことに留まる。また、非特許文献1に記載のパス図では、特定の海域に生息する水生植物(SAV)を一纏めにして表している。したがって、非特許文献1に記載の構造方程式モデリングでは、繁殖対象の生物の増加を促進させたり減少を抑制させたりするのに有効な要因を推定することは容易ではない。
【0005】
本開示は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、繁殖対象の生物を効果的に繁殖させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の推定装置は、繁殖対象の特定の生物の増加要因要素および減少要因要素のうちの少なくとも一方を含む増減要因要素を推定する推定装置であって、前記生物の人工的な繁殖場の候補地の中から、当該候補地における環境要素の推定値および実測値のうちの少なくとも一方に基づいて選定された繁殖場における実績値として、前記増減要因要素の候補の実績値と、前記生物の繁殖状態要素の候補の実測値と、を含む実績値を取得する選定地実績取得部と、前記選定地実績取得部により取得された前記実績値に基づいて、前記増減要因要素の値を示す増減要因変数と、前記繁殖状態要素の値を示す繁殖状態変数と、を含む複数の変数の関係性を表す因果関係モデルを作成することを含む処理を、前記繁殖場において調整可能な前記増減要因要素を少なくとも1つ選択するための処理として行う増減要因選択処理部と、を備える。
【0007】
本開示の推定方法は、繁殖対象の特定の生物の増加要因要素および減少要因要素のうちの少なくとも一方を含む増減要因要素を推定する推定方法であって、前記生物の人工的な繁殖場の候補地における環境要素の推定値および実測値のうちの少なくとも一方に基づいて、前記候補地の中から、繁殖場を選定する選定工程と、前記選定工程により選定された前記繁殖場における実績値として、前記増減要因要素の候補の実績値と、前記生物の繁殖状態要素の候補の実測値と、を含む実績値を取得する選定地実績取得工程と、前記選定地実績取得工程により取得された前記実績値に基づいて、前記増減要因要素の値を示す増減要因変数と、前記繁殖状態要素の値を示す繁殖状態変数と、を含む複数の変数の関係性を表す因果関係モデルを作成することを含む処理を、前記繁殖場において調整可能な前記増減要因要素を少なくとも1つ選択するための処理として行う増減要因選択処理工程と、を備える。
本開示の繁殖方法は、前記推定方法の前記増減要因選択処理工程による処理の結果に基づいて選択された前記増減要因要素を用いて、前記繁殖場において前記生物を繁殖させる。
【0008】
本開示のプログラムは、前記推定装置の各部としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、繁殖対象の生物を効果的に繁殖させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
推定装置の機能的な構成の一例を示す図である。
推定方法の一例を説明するフローチャートである。
ホソメコンブの成育に適した環境要素の値の範囲と、人工藻場の候補地における環境要素の推定値と、の関係の一例を示す図である。
増減要因要素の候補および繁殖状態要素の候補の一例を示す図である。
パス図の一例を示す図である。
パス係数の一例を示す図である。
増減要因要素の現在値(現況)と増減要因要素の増減量の一例を示す図である。
ホソメコンブの分布面積の導出結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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