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公開番号2025137715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025122868,2023510754
出願日2025-07-22,2022-03-08
発明の名称クラッチ制御装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16D 48/06 20060101AFI20250911BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】クラッチ装置の断接を制御するクラッチ制御装置において、自動クラッチシステムを効率よく構成する。
【解決手段】原動機と出力対象との間との間の動力伝達を断接するクラッチ装置と、前記クラッチ装置を作動させるための駆動力を出力するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータの駆動力を受けて前記クラッチ装置を作動させる駆動機構と、を備え、前記クラッチアクチュエータは、前記原動機の作動状況に応じて、クラッチ接続方向および切断方向の駆動力を前記駆動機構に付与し、前記クラッチアクチュエータは、前記原動機からの出力が高い場合に、前記駆動機構に前記クラッチ接続方向の付勢力を付与する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
原動機(13)と出力対象(21)との間との間の動力伝達を断接するクラッチ装置(26)と、
前記クラッチ装置(26)を作動させるための駆動力を出力するクラッチアクチュエータ(50)と、
前記クラッチアクチュエータ(50)の駆動力を受けて前記クラッチ装置(26)を作動させる駆動機構(38)と、を備え、
前記クラッチアクチュエータ(50)は、前記原動機(13)の作動状況に応じて、クラッチ接続方向および切断方向の駆動力を前記駆動機構(38)に付与し、
前記クラッチアクチュエータ(50)は、前記原動機(13)からの出力が高い場合に、前記駆動機構(38)に前記クラッチ接続方向の付勢力を付与するクラッチ制御装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記駆動機構(38)は、前記クラッチ装置(26)に対して係合する第一伝動部材(62)と、第二伝動部材(39)と、を備え、
前記第一伝動部材(62)と第二伝動部材(39)とは、機械的な噛み合いをもって常時係合している請求項1に記載のクラッチ制御装置。
【請求項3】
前記クラッチ装置(26)は、
前記クラッチ接続方向の押圧力を発生するスプリング部材(37)の荷重により、プレッシャープレート(36)をクラッチ接続方向に稼働させ、積層されたクラッチ板(35)同士を摩擦係合させ、
前記駆動機構(38)のクラッチ切断方向の駆動力により、前記スプリング部材(37)の付勢力に抗して、前記クラッチ板(35)同士の摩擦係合を解除させるノーマルクローズクラッチである請求項1に記載のクラッチ制御装置。
【請求項4】
前記第二伝動部材(39)は、前記クラッチアクチュエータ(50)の軸方向視にて、前記クラッチアクチュエータ(50)の駆動源(52)と前記第一伝動部材(62)との間に配置される請求項2に記載のクラッチ制御装置。
【請求項5】
前記クラッチアクチュエータ(50)は、駆動源(52)から出力される回転動力を減速して前記駆動機構(38)に伝達するギヤを含むアイドル軸(58)を備え、
前記アイドル軸(58)の軸線(C2)は、前記軸線(C2)に沿う軸方向視にて、前記第二伝動部材(39)と重なる位置に配置される請求項2に記載のクラッチ制御装置。
【請求項6】
前記駆動機構(38)の駆動ギア(38a)と前記第二伝動部材(39)のラックギア(39)とは、前記第二伝動部材(39)の軸方向に並ぶように設けられたギヤ歯により噛み合い、前記第二伝動部材(39)を往復動させる請求項2に記載のクラッチ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチ制御装置に関する。
本願は、2021年3月31日に、日本に出願された特願2021-062275号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年の鞍乗り型車両において、クラッチ装置の断接操作を電気制御により自動で行うようにした自動クラッチシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-106246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術では、クラッチ装置を開放側(切断側)にのみ駆動可能である。一方、クラッチ装置に大きなトルクがかかった際に滑りが生じないように、クラッチ容量は大き目に設定しておく必要がある。このため、ノーマルクローズのクラッチ装置においては、荷重の大きなクラッチスプリングが使用される。このようなクラッチ装置を切断するためには、クラッチアクチュエータの出力も大きくする必要があり、システムの効率化の面で課題がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、クラッチ装置の断接を制御するクラッチ制御装置において、自動クラッチシステムを効率よく構成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の一態様は、原動機(13)と出力対象(21)との間との間の動力伝達を断接するクラッチ装置(26)と、前記クラッチ装置(26)を作動させるための駆動力を出力するクラッチアクチュエータ(50)と、前記クラッチアクチュエータ(50)の駆動力を受けて前記クラッチ装置(26)を作動させる駆動機構(38)と、を備え、前記駆動機構(38)は、前記クラッチ装置(26)に対して、切断方向および接続方向の何れの駆動力も付与可能であり、前記クラッチアクチュエータ(50)は、前記原動機(13)の作動状況に応じて、クラッチ接続方向の駆動力を前記クラッチ装置(26)に付与し、前記クラッチ装置(26)は、前記クラッチ接続方向の押圧力を発生するスプリング部材(37)を備え、前記クラッチアクチュエータ(50)は、前記原動機(13)の予め定めた作動状況でのみ、前記スプリング部材(37)の付勢力に加えて、前記スプリング部材(37)とは別の駆動源(52)による前記クラッチ接続方向の駆動力を前記クラッチ装置(26)に付与し、前記駆動機構(38)は、前記クラッチアクチュエータ(50)側の第一伝動部材(62)と、前記クラッチ装置(26)側の第二伝動部材(39)と、を備え、前記第一伝動部材(62)は、前記第二伝動部材(39)に対して、機械的な噛み合いをもって常時係合している。
この構成によれば、クラッチアクチュエータとクラッチ装置との間の駆動機構が、クラッチ装置に切断方向および接続方向の何れの駆動力も付与可能とすることで、以下の効果がある。すなわち、例えば、クラッチ接続状態でクラッチ装置にさらに接続方向の駆動力を付与することで、クラッチ容量を高めることが可能となる。このため、例えば、原動機から出力対象に大トルクを伝達する場合(平常時よりも高いクラッチ容量が必要な場合)等において、限定的にクラッチ容量を高めることが可能となる。したがって、荷重の大きなクラッチスプリングを使用する場合に比べて、平常時のクラッチ切断に必要なクラッチアクチュエータの出力を抑えることができる。このため、クラッチアクチュエータの小型軽量化を図る等、自動クラッチシステムを効率よく構成することができる。
また、クラッチ装置の容量を抑えつつ、原動機の出力に対応したクラッチ接続状態を維持する。これにより、コストを削減することができる。
また、原動機の所定の作動状況(例えば、原動機の出力が高い場合)でのみ、クラッチアクチュエータが、スプリング部材の付勢力に加えてクラッチ装置に駆動力を付与する。このため、アクチュエータの作動を極力抑えることができる。
更に、駆動機構におけるクラッチアクチュエータ側の第一伝動部材と、クラッチ装置側の第二伝動部材とが、互いに常時噛み合う。これにより、クラッチアクチュエータの正逆駆動によって、クラッチ装置に対して、切断方向および接続方向の駆動力を簡単に付与することができる。
【0007】
上記態様において、前記クラッチ装置(26)は、前記クラッチ接続方向の押圧力を発生するスプリング部材(37)の荷重により、プレッシャープレート(36)をクラッチ接続方向に稼働させ、積層されたクラッチ板(35)同士を摩擦係合させ、前記駆動機構(38)のクラッチ切断方向の駆動力により、前記スプリング部材(37)の付勢力に抗して、前記クラッチ板(35)同士の摩擦係合を解除させるノーマルクローズクラッチでもよい。
【0008】
上記態様において、前記第二伝動部材(39)は、前記クラッチアクチュエータ(50)の軸方向視にて、前記クラッチアクチュエータ(50)の駆動源(52)と前記第一伝動部材(62)との間に配置されもよい。
上記態様において、前記クラッチアクチュエータ(50)は、駆動源(52)から出力される回転動力を減速して前記駆動機構(38)に伝達するギヤを含むアイドル軸(58)を備え、前記アイドル軸(58)の軸線(C2)は、前記軸線(C2)に沿う軸方向視にて、前記第二伝動部材(39)と重なる位置に配置されてもよい。
【0009】
上記態様において、当該クラッチ制御装置は、車両(1)に適用されるものであり、前記クラッチアクチュエータ(50)は、前記車両(1)の加速時に、前記クラッチ接続方向の駆動力を前記クラッチ装置(26)に付与してもよい。
この構成によれば、車両の加速時において、クラッチ容量を高めることで、クラッチ装置の滑りを抑えて大トルクを伝達可能とする。伝達トルクの少ない平常時には、クラッチ切断に必要なクラッチアクチュエータの出力を抑えることができる。
【0010】
上記態様において、前記駆動機構(38)は、前記第一伝動部材(62)の回転動を、前記第二伝動部材(39)の往復動に変換するラック・アンド・ピニオンを構成し、前記駆動機構(38)が備えるピニオンギヤ(38a)は、軸方向視で扇状に形成されてもよい。
この構成によれば、駆動機構を、ラック・アンド・ピニオンによって簡易に構成する。駆動機構のピニオンギヤは、周方向の一部を切り欠いた扇形ギヤとする。これにより、駆動機構の小型化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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