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公開番号2025137426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025018597
出願日2025-02-06
発明の名称粘着剤および粘着剤組成物、粘着シート、積層体および粘着剤層付きデバイス
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 133/14 20060101AFI20250911BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
環境調和型材料の比率を高めることによってより石油資源の節約に貢献することができる粘着剤であり、耐熱性、高誘電率を併せ持ち、耐腐食性に優れ、高固形分化が可能な低粘度の粘着剤、それを用いた粘着シート、積層体および粘着剤層付きデバイスの提供。
【解決手段】
2-オクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基を有するモノマー、カルボキシ基含有モノマー、およびその他モノマーをそれぞれ特定量含有するモノマー混合物の共重合体である樹脂(A)のみを含む粘着剤、または、該樹脂(A)と硬化剤(B)とを含有する粘着剤組成物。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
モノマー混合物の共重合体である樹脂(A)のみを含む粘着剤であって、
モノマー混合物100質量%中に、
2-オクチル(メタ)アクリレートを30質量%以上99.5質量%未満と、
ヒドロキシ基を有するモノマーを0.1質量%以上40質量%未満と、
2-オクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基を有するモノマーおよびカルボキシ基を有するモノマー以外のその他モノマー(但し、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびアミド基を有するアクリル系モノマーを除く)を0.1質量%以上55質量%以下と、を含有し、
かつ、モノマー混合物100質量%中のカルボキシ基を有するモノマーの含有率が0.5質量%未満であることを特徴とする粘着剤。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
バイオマス度が30%以上であること特徴とする請求項1に記載の粘着剤。
【請求項3】
請求項1に記載の粘着剤と硬化剤(B)とを含むことを特徴とする粘着剤組成物。
【請求項4】
硬化剤(B)がイソシアネート系硬化剤およびエポキシ系硬化剤の少なくとも一方を含む請求項3に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
さらにシランカップリング剤(C)を含むことを特徴とする請求項3に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
ゲル分率が、40%以上である請求項3に記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
請求項1または2記載の粘着剤または、請求項3~6いずれか1項記載の粘着剤組成物から得られることを特徴とする粘着剤層。
【請求項8】
請求項7に記載の粘着剤層と剥離フィルムを備えた、粘着シート。
【請求項9】
剥離フィルムの厚みが200μm未満であることを特徴とする請求項8に記載の粘着シート。
【請求項10】
請求項7に記載の粘着剤層と基材を備えた、積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤および粘着剤組成物、粘着シート、積層体および粘着剤層付きデバイスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
粘着剤から形成した粘着剤層を有する粘着シートは、取り扱いが容易であることから、ラベル用途や医療用途等幅広い分野で使用されている。さらにパソコン、携帯電話、家電製品等様々なデバイスの固定用途として部材の貼り合わせに粘着剤層が使用されている。デバイスの固定に用いられる粘着シートには、長期の使用中の剥がれを防ぐために必要な最低限の接着力や、高温下の使用を想定した耐熱性が必要とされる。さらには、粘着シートを金属製の被着体等に貼り合わせる用途の場合、粘着剤中に含まれる成分によって被着体が腐食してしまうと、製品としての劣化を引き起こすことがあるため、耐腐食性を有する粘着剤が求められている。
【0003】
一方、粘着シートの作成時に都合よくコーティングするために、粘着剤は低粘度に希釈、調整され使用されるのが一般的である。その粘度調整の際に使用される溶剤に関してはコスト、ハンドリングの観点から出来るだけ含有量を減らすことが求められている。また調整された溶液の固形分が低い場合には粘着剤をより厚く、均一に塗ることが困難になる傾向があるため、より高い固形分にできる低粘度の粘着剤が求められている。
【0004】
特許文献1や特許文献2に記載の粘着剤は、固形分35%程度に調整されている。発明者らが検討したところ、特許文献1および特許文献2に記載の粘着剤では、固形分35%以上に調整した場合は粘度が高くなりすぎ、コーティングが困難になるため固形分を上げることができなかった。その結果使用する溶剤のコストが多くかかってしまうことや粘着剤の厚塗りが困難なことが大きな課題になっている。
【0005】
また製品によっては電子機器の小型化および高集積化が進んでおり、これに伴って内部への電磁波の侵入を抑制することが求められている。例えば、特許文献3に記載の粘着テープは電磁波のシールド性能は不十分であった。電磁波シールド効果を高めるためには粘着剤に導電性を持たせることが必要であり、導電性を高める方法の一つとして、粘着剤の高誘電率化が有用である。
【0006】
上記要求性能の高まりに加えて、粘着シートが用いられる産業界において、石油資源の枯渇や、石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されている。そこで、包装材分野を皮切りに光学分野、半導体分野等さまざまな産業において、石油由来材料に代えて生物由来材料を用いる事による石油資源の節約が試みられている。
アクリル系ポリマーを主成分とする粘着剤において、生物由来材料の比率を向上させる方法として、生物から産生される直鎖アルキルアルコールと(メタ)アクリル酸をエステル化して得られる(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを含むモノマー混合物を共重合してアクリル系ポリマーを得る方法が挙げられる。
また粘着付与樹脂に関しても天然由来成分から作られる製品があり、これを選択的に使用することで環境調和型の製品化を達成することができる。
環境調和型材料の比率を高めることによってより石油資源の節約に貢献できるが、限定された環境調和型材料を使用することになり、実用化に課題があるのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-264092号公報
特開2012-173354号公報
国際公開第2015-076174号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、環境調和型材料の比率を高めることによってより石油資源の節約に貢献することができる粘着剤であり、耐熱性、高誘電率を併せ持ち、耐腐食性に優れ、高固形分化が可能な低粘度の粘着剤、それを用いた粘着シート、積層体および粘着剤層付きデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、以下の態様において、本発明の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、モノマー混合物の共重合体である樹脂(A)のみを含む粘着剤であって、
モノマー混合物100質量%中に、
2-オクチル(メタ)アクリレートを30質量%以上99.5質量%未満と、
ヒドロキシ基を有するモノマーを0.1質量%以上40質量%未満と、
2-オクチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基を有するモノマーおよびカルボキシ基を有するモノマー以外のその他モノマー(但し、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびアミド基を有するアクリル系モノマーを除く)を0.1質量%以上55質量%以下と、を含有し、
かつ、モノマー混合物100質量%中のカルボキシ基を有するモノマーの含有率が0.5質量%未満であることを特徴とする粘着剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明により石油資源の節約に貢献することができる粘着剤であり、また耐熱性、高誘電率を併せ持ち、高固形分化が可能な低粘度の粘着剤、それを用いた粘着シート、積層体および粘着剤層付きデバイスの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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