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公開番号2025136363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034880
出願日2024-03-07
発明の名称活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物、抗菌性組成物、抗菌性硬化物
出願人国立大学法人東京農工大学,三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 4/02 20060101AFI20250911BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】バイオマス材料を抗菌性成分とし、UV硬化性および硬化膜の諸特性に優れる、活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物の提供をする。
【解決手段】不飽和エチレン構造を有する化合物(A)および光重合開始剤(B)を有し、前記不飽和エチレン構造を有する化合物(A)が、特定の式で示される化合物(A1)を有し、前記化合物(A1)の含有量が、前記不飽和エチレン構造を有する化合物(A)100質量部に対し0.1~5質量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
不飽和エチレン構造を有する化合物(A)および光重合開始剤(B)を有する活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物であって、
前記不飽和エチレン構造を有する化合物(A)が、以下の式(1)で示される化合物(A1)を有し、
前記化合物(A1)の含有量が、前記不飽和エチレン構造を有する化合物(A)100質量部に対し0.1~5質量部である、活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物。
TIFF
2025136363000008.tif
80
149
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記式(1)のXで示される「a-O-Y-b」におけるYが、炭素数2の2価の結合基である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物。
【請求項3】
前記式(1)で示される化合物(A1)が、以下の式(2)で示される化合物である、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物。
TIFF
2025136363000009.tif
52
149
【請求項4】
請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物を含有する抗菌性組成物。
【請求項5】
請求項4記載の抗菌性組成物を硬化させてなる抗菌性硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物、それを含有する抗菌性組成物、それを硬化させてなる抗菌性硬化物に関し、さらに詳しくは、UV硬化性に優れ、硬化物の強度と耐水性が両立された、非可食バイオマス由来の化合物をベースとする活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物、それを含有する抗菌性組成物、それを硬化させてなる抗菌性硬化物に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、衛生管理の意識向上から抗菌、抗ウィルス、防臭機能を持つ製品の需要が高まっており、自動車内装、電子機器、建築材料、繊維等の様々な用途に抗菌性を持つ製品が展開されている。
これらの製品の中には、成形品中に抗菌性を持つ物質を練り込んだものもあるが、成形品の表面に抗菌性を持つコーティング剤を塗るだけで抗菌性を付与したものもある。とりわけ、容易に抗菌性を付与できる点から、前記抗菌性コーティング剤が注目を集めている。
前記抗菌性コーティング剤は、電子機器や自動車内装、建材等の広い分野で使用することができ、今後も衛生意識の高まりに伴ってさらに広い分野での使用が見込まれるため、ますます需要が高まると期待される。
【0003】
このような抗菌コーティング剤は、抗菌性を持つ金属系等の材料を配合して抗菌効果を発揮させることが一般的である。しかし、コーティング剤中に抗菌性を持つ金属系の材料を配合したものは、有効成分である金属イオンが水中に溶け出すことから、使用状態により抗菌効果が長期で続かないという問題がある。また、抗菌性を持つ金属系の材料は、通常コーティング剤への分散性が悪いため、コーティング剤を作製する際の撹拌でダマが形成されたり、でき上がったコーティング剤を長期保管すると配合材料の凝集や沈降等が生じたりする等の問題もある。
【0004】
例えば、特許文献1では、界面活性剤を主成分とする無機系抗菌性粉末を有するペーストが開示されており、このペーストを塗料に添加することで抗菌性を発現させている。しかし、10日間ほど保管していると無機系抗菌性粉末が沈降してしまい、再分散が必要となることが示されている。
【0005】
一方、特許文献2では、金属系材料ではなく抗菌性をもつ変性ポリビニルアルコールを使用し、抗菌性材料の相溶性の問題を解決しようとするものが開示されている。しかし、このものは、抗菌性材料の相溶性の問題は解決されたかも知れないが、得られたコーティング層に水系の液体が当接すると、ポリビニルアルコールの耐水性の低さに起因して前記コーティング層に白化や剥がれが発生するおそれがある。
【0006】
このように、従来の抗菌性をもつコーティング剤は、分散性や、塗膜の脆弱性に問題を有している。
【0007】
ところで、近年では環境への負荷の軽減の観点から紫外線硬化型のコーティング剤が多用されており、さらにカーボンニュートラルの観点からバイオマス材料の使用が求められている。
例えば、非特許文献1では金属系材料を使用せず、バイオマス材料であるカシューナッツ殻油から抽出されたカルダノールを用いてメタクリレート体、グリシジル架橋メタクリレート体のモノマーを合成して、抗菌性のあるUV硬化膜(塗膜)を作製している。
しかし、このものは、バイオマス材料に由来するモノマーの反応性が悪く、硬化膜の作製に長時間のUV照射が必要なことや、抗菌性の発現のために必要なモノマーを多く配合する必要があるため、得られるUV硬化膜の諸特性が劣る傾向があるという問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3895016号公報
国際公開第2017/171066号
【非特許文献】
【0009】
RSC Advances(英),The Royal Society of Chemistry,2014年8月26日,No.4,p.41195-41203
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、バイオマス材料を抗菌性成分とし、UV硬化性および硬化膜の諸特性に優れる、活性エネルギー線硬化性コーティング剤用組成物、抗菌性組成物、抗菌性硬化物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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