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公開番号2025136223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034524
出願日2024-03-07
発明の名称ロータ及びその製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類H02K 3/51 20060101AFI20250911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本開示により、スリップリングの外周面にオイルが到達するのを抑制可能なロータ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示に係るロータは、界磁コイル12を備えるロータ本体1と、ロータ本体1に固定され、回転軸zを構成するシャフト2と、ロータ本体1から回転軸zの方向に突出したシャフト2の外周面を覆う第一樹脂成形体31と、第一樹脂成形体31の外周面に設置されたスリップリング32と、一端は第一樹脂成形体31内においてスリップリング32と電気的に接続され、他端は第一樹脂成形体31から突出して界磁コイル12と電気的に接続されたバスバ33と、を備えたロータであって、第一樹脂成形体31から突出したバスバ33の他端の全体が、第一樹脂成形体31と別体の第二樹脂成形体4に封止されているものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
界磁コイルを備えるロータ本体と、
前記ロータ本体に固定され、回転軸を構成するシャフトと、
前記ロータ本体から前記回転軸の方向に突出した前記シャフトの外周面を覆う第一樹脂成形体と、
前記第一樹脂成形体の外周面に設置されたスリップリングと、
一端は前記第一樹脂成形体内において前記スリップリングと電気的に接続され、他端は前記第一樹脂成形体から突出して前記界磁コイルと電気的に接続されたバスバと、
を備えたロータであって、
前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端の全体が、前記第一樹脂成形体と別体の第二樹脂成形体に封止されている、
ロータ。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記界磁コイルは、前記ロータ本体における前記回転軸の方向の両端部にコイルエンド部を有し、
前記第一樹脂成形体側の前記コイルエンド部は、前記第二樹脂成形体に固定されている、
請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記界磁コイルは、前記ロータ本体内において前記第二樹脂成形体に封止されている、
請求項2に記載のロータ。
【請求項4】
スリップリングとバスバとを第一樹脂成形体に一体化させるステップと、
シャフトの外周面を前記第一樹脂成形体によって覆うステップと、
ロータ本体に回転軸を構成する前記シャフトを固定すると共に、前記ロータ本体から前記回転軸の方向に前記第一樹脂成形体を突出させるステップと、
を備えたロータの製造方法であって、
前記第一樹脂成形体内に封止された前記バスバの一端が、前記第一樹脂成形体の外周面に設置される前記スリップリングと電気的に接続されると共に、前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端が、ロータ本体に備えられた界磁コイルと電気的に接続され、
前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端の全体を、前記第一樹脂成形体と別体の第二樹脂成形体によって封止する、
ロータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ロータ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ブラシと接触するスリップリングを介してロータコアに備えられた界磁コイルに電力を供給するロータが知られている。電流は、ブラシからスリップリングへ、そしてスリップリングから接続端子(以下、バスバ)を介して界磁コイルへ流れる。冷却や潤滑のために、ロータにはオイルが供給される。しかし、このオイルによって、ブラシとスリップリングとの間の電気的接続の不良が発生する場合がある。ロータコアに備えられた界磁コイルに付着したオイルは、毛細管現象によって樹脂成形体に保持されているバスバを伝い、樹脂成形体内においてコイル側からスリップリング側へ流れる。スリップリング側まで流れたオイルは、樹脂成形体とスリップリングとの隙間から、スリップリングの外周面まで到達する。すなわち、ブラシと接触するスリップリングの外周面にオイルの膜が形成され、ブラシとスリップリングとの間の電気的接続が不良になる。
【0003】
このような問題に対し、特許文献1には、樹脂成形体と接するスリップリングの側面に突起を設けることにより、スリップリングの外周面までオイルが到達するのを抑制する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-202624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたロータに関し、発明者は以下の問題点を見出した。ロータが稼働中、スリップリングはブラシとの接触により、応力を受け続ける。そのため、スリップリングは、摩耗や応力により変形し、スリップリングの側面に設けられた突起と樹脂成形体との間に隙間が生じ、オイルがスリップリングの外周面に到達する虞があった。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、スリップリングの外周面にオイルが到達するのを抑制可能なロータ及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るロータは、界磁コイルを備えるロータ本体と、前記ロータ本体に固定され、回転軸を構成するシャフトと、前記ロータ本体から前記回転軸の方向に突出した前記シャフトの外周面を覆う第一樹脂成形体と、前記第一樹脂成形体の外周面に設置されたスリップリングと、一端は前記第一樹脂成形体内において前記スリップリングと電気的に接続され、他端は前記第一樹脂成形体から突出して前記界磁コイルと電気的に接続されたバスバと、を備えたロータであって、前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端の全体が、前記第一樹脂成形体と別体の第二樹脂成形体に封止されているものである。それにより、スリップリングの外周面にオイルが到達するのを抑制できる。
【0008】
前記界磁コイルは、前記ロータ本体における前記回転軸の方向の両端部にコイルエンド部を有し、前記第一樹脂成形体側の前記コイルエンド部は、前記第二樹脂成形体に固定されてもよい。
【0009】
前記界磁コイルは、前記ロータ本体内において前記第二樹脂成形体に封止されてもよい。
【0010】
本開示に係るロータの製造方法は、スリップリングとバスバとを第一樹脂成形体に一体化させるステップと、シャフトの外周面を前記第一樹脂成形体によって覆うステップと、ロータ本体に回転軸を構成する前記シャフトを固定すると共に、前記ロータ本体から前記回転軸の方向に前記第一樹脂成形体を突出させるステップと、を備えたロータの製造方法であって、前記第一樹脂成形体内に封止された前記バスバの一端が、前記第一樹脂成形体の外周面に設置される前記スリップリングと電気的に接続されると共に、前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端が、ロータ本体に備えられた界磁コイルと電気的に接続され、前記第一樹脂成形体から突出した前記バスバの他端の全体を、前記第一樹脂成形体と別体の第二樹脂成形体によって封止するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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