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公開番号
2025136094
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034296
出願日
2024-03-06
発明の名称
車両のルーフ形成方法および車両のルーフ構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人東京国際特許事務所
主分類
B62D
25/06 20060101AFI20250911BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】接着剤の使用を適量に抑えながら、ルーフパネルとルーフメンバとをより良好に接合する。
【解決手段】
ルーフパネル11とルーフメンバ12とを、発泡シーラ31により接合する。ルーフメンバ12に形成された溝部123(123a、123b)に、発泡前シーラ311を、その高さh1全体に亘って溝部123に収まる状態で配置する。ルーフパネル11とルーフメンバ12とを溶接により接合し、溶接後のルーフパネル11およびルーフメンバ12に電着塗装を施して、電着塗膜を形成する。その後、ルーフパネル11およびルーフメンバ12に加熱処理を施すことにより、電着塗膜を乾燥させる。その際、加熱処理により受ける熱を利用して発泡前シーラ311を発泡および硬化させ、ルーフパネル11とルーフメンバ12とを接合する発泡シーラ31を形成する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のルーフの外殻を形成するルーフパネルと、前記ルーフパネルを車内側から支持するルーフメンバとを、発泡シーラにより接合する車両のルーフ形成方法であって、
前記ルーフパネルから離れる方向に窪む溝部が形成された前記ルーフメンバを準備する工程と、
前記溝部に、未発泡の前記発泡シーラである発泡前シーラを、その高さ全体に亘って前記溝部に収まる状態で配置する工程と、
前記溝部に前記発泡前シーラが配置された前記ルーフメンバに対し、前記ルーフパネルを溶接により接合する工程と、
前記溶接後の前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに電着塗装を施して、前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに電着塗膜を形成する工程と、
前記電着塗膜の形成後、前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに加熱処理を施して、前記電着塗膜を乾燥させるとともに、前記発泡前シーラを発泡および硬化させ、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを接合する前記発泡シーラを形成する工程と、を含む、車両のルーフ形成方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記溝部は、前記ルーフメンバの所定部位を前記車両の車長方向に挟む各側において、前記車両の車幅方向に長く形成され、
前記発泡前シーラを配置する工程において、前記発泡前シーラを、前記車幅方向における前記溝部の全体に亘って配置する、請求項1に記載の車両のルーフ形成方法。
【請求項3】
前記溝部は、
前記ルーフメンバの所定部位を前記車両の車長方向に挟む各側に形成され、前記車両の車幅方向に延びる一対の第1溝部と、
前記所定部位に対して前記車幅方向の各側に形成され、前記一対の第1溝部を前記車長方向に繋ぐ第2溝部と、を含み、
前記発泡前シーラを配置する工程において、前記発泡前シーラを、前記所定部位を全周に亘って包囲するように、前記第1溝部と前記第2溝部とのそれぞれに配置する、請求項1に記載の車両のルーフ形成方法。
【請求項4】
ルーフの外殻を形成するルーフパネルと、
前記ルーフパネルを車内側から支持するルーフメンバと、
前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを接合する発泡シーラと、を備え、
前記ルーフメンバは、前記ルーフパネルから離れる方向に窪む溝部を有し、
前記発砲シーラは、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとの間で、少なくともその一部が前記溝部に配置され、
前記ルーフパネルは、前記溝部に対向する表面上にパネル側電着塗膜を有し、
前記ルーフメンバは、前記溝部の内面上にメンバ側電着塗膜を有し、
前記溝部に配置された前記発砲シーラは、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを、前記パネル側電着塗膜および前記メンバ側電着塗膜を介して接合する、車両のルーフ構造。
【請求項5】
前記溝部は、前記ルーフメンバの所定部位を前記車両の車長方向に挟む各側において、前記車両の車幅方向に長く形成され、
前記発泡シーラは、前記車幅方向における前記溝部の全体に亘って配置されている、請求項4に記載の車両のルーフ構造。
【請求項6】
前記溝部は、
前記ルーフメンバの所定部位を前記車両の車長方向に挟む各側に形成され、前記車両の車幅方向に延びる一対の第1溝部と、
前記所定部位に対して前記車幅方向の各側に形成され、前記一対の第1溝部を前記車長方向に繋ぐ第2溝部と、を含み、
前記発泡シーラは、前記第1溝部と前記第2溝部とのそれぞれに配置されて、前記所定部位を全周に亘って包囲する、請求項4に記載の車両のルーフ構造。
【請求項7】
前記ルーフメンバは、前記車両の車幅方向に長く形成され、
前記発砲シーラは、前記ルーフメンバの前記車幅方向に並ぶ複数の前記所定部位のそれぞれを個別に囲むように設けられている、請求項4に記載の車両のルーフ構造。
【請求項8】
前記ルーフメンバは、前記車両の車幅方向に長く形成され、
前記発泡シーラは、前記車幅方向における前記ルーフメンバの全体に亘って連続して設けられている、請求項4に記載の車両のルーフ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のルーフ形成方法および車両のルーフ構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ルーフパネルとルーフメンバとを接着剤により接合することで、ルーフの剛性確保を図る車両のルーフ構造が存在する。接着剤には、マスチックシーラと呼ばれる熱硬化性の弾性接着剤が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭63-054590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ルーフパネルとルーフメンバとの接合に用いられるマスチックシーラは、塗布後、ルーフの電着塗装工程で受ける熱、具体的には、塗料の焼き付け乾燥に際して受ける熱を利用して硬化させ、接着力を発揮させることが可能である。
【0005】
しかし、マスチックシーラの硬化に焼き付け乾燥での熱を利用する場合は、電着塗装工程での洗浄および電着槽内での水流や、焼き付け乾燥前の搬送時に受ける振動等の影響により、ルーフパネルが上下に動かされ、これにより、未硬化のマスチックシーラがルーフパネルとルーフメンバとの間で押し潰されたり、引き延ばされたりする過程が繰り返される。結果として、マスチックシーラがルーフパネルまたはルーフメンバから剥がれてしまうことなどによる接着不良が生じる場合がある。
【0006】
このような場合は、ルーフパネルとルーフメンバとの間でマスチックシーラによる所要の接合強度が得られなかったり、車両の走行時やドアの開閉時の振動により、マスチックシーラが剥がれた箇所でルーフパネルとルーフメンバとの金属接触による異音が生じたりする懸念がある。
【0007】
これに対し、マスチックシーラを配置する箇所を増やしたり、一箇所当たりのマスチックシーラの塗布量を増やしたりする対策が考えられるが、このような対策による場合は、タクトタイムの延長を招くだけでなく、ルーフの重量にも少なからず影響が及ぶという弊害がある。
【0008】
このような実状に鑑み、本発明は、接着剤の使用を適量に抑えながら、ルーフパネルとルーフメンバとをより良好に接合することのできる車両のルーフ形成方法および車両のルーフ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る車両のルーフ形成方法は、車両のルーフの外殻を形成するルーフパネルと、前記ルーフパネルを車内側から支持するルーフメンバとを、発泡シーラにより接合する車両のルーフ形成方法であって、前記ルーフパネルから離れる方向に窪む溝部が形成された前記ルーフメンバを準備する工程と、前記溝部に、未発泡の前記発泡シーラである発泡前シーラを、その高さ全体に亘って前記溝部に収まる状態で配置する工程と、前記溝部に前記発泡前シーラが配置された前記ルーフメンバに対し、前記ルーフパネルを溶接により接合する工程と、前記溶接後の前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに電着塗装を施して、前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに電着塗膜を形成する工程と、前記電着塗膜の形成後、前記ルーフパネルおよび前記ルーフメンバに加熱処理を施して、前記電着塗膜を乾燥させるとともに、前記発泡前シーラを発泡および硬化させ、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを接合する前記発泡シーラを形成する工程と、を含む。
【0010】
本発明の他の実施形態に係る車両のルーフ構造は、ルーフの外殻を形成するルーフパネルと、前記ルーフパネルを車内側から支持するルーフメンバと、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを接合する発泡シーラと、を備え、前記ルーフメンバは、前記ルーフパネルから離れる方向に窪む溝部を有し、前記発砲シーラは、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとの間で、少なくともその一部が前記溝部に配置され、前記ルーフパネルは、前記溝部に対向する表面上にパネル側電着塗膜を有し、前記ルーフメンバは、前記溝部の内面上にメンバ側電着塗膜を有し、前記溝部に配置された前記発砲シーラは、前記ルーフパネルと前記ルーフメンバとを、前記パネル側電着塗膜および前記メンバ側電着塗膜を介して接合する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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