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公開番号
2025135366
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033173
出願日
2024-03-05
発明の名称
モビリティ用表示装置、および、移動体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250910BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】太陽光を照射した後も、溶融痕や分解物の析出が抑制された樹脂部品を有するモビリティ用表示装置、および、移動体の提供。
【解決手段】画像表示部2と、樹脂部品1を有するモビリティ用表示装置であって、前記樹脂部品が、ポリアルキレンテレフタレート樹脂25~90質量部と、非晶性樹脂90~25質量部と、繊維状充填剤と、赤外線透過着色剤とを含む樹脂組成物から形成されたものである、モビリティ用表示装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像表示部と、樹脂部品を有するモビリティ用表示装置であって、
前記樹脂部品が、ポリアルキレンテレフタレート樹脂25~90質量部と、非晶性樹脂90~25質量部と、繊維状充填剤と、赤外線透過着色剤とを含む樹脂組成物から形成されたものである、
モビリティ用表示装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記樹脂部品が、表示装置の筐体、画像表示部の外枠、および、画像表示部の支持体から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項3】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項4】
前記非晶性樹脂がスチレン系樹脂を含む、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項5】
前記非晶性樹脂がポリカーボネート樹脂を含む、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項6】
前記繊維状充填剤が、ガラス繊維を含む、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項7】
前記繊維状充填剤の含有量が、樹脂組成物の10~60質量%である、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項8】
太陽光にさらされる条件下で使用される、請求項1または2に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項9】
前記樹脂部品が、表示装置の筐体、画像表示部の外枠、および、画像表示部の支持体から選択される少なくとも1種であり、
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含み、
前記非晶性樹脂がスチレン系樹脂およびポリカーボネート樹脂を含み、
前記繊維状充填剤が、ガラス繊維を含み、
前記繊維状充填剤の含有量が、樹脂組成物の10~60質量%であり、
太陽光にさらされる条件下で使用される、請求項1に記載のモビリティ用表示装置。
【請求項10】
請求項1、2または9に記載のモビリティ用表示装置を含む、移動体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モビリティ用表示装置、および、移動体に関する。特に、ポリアルキレンテレフタレート樹脂を用いたモビリティ用表示装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリブチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂に代表されるポリアルキレンテレフタレート樹脂は、機械的強度、耐薬品性および電気絶縁性等に優れることから、電気電子機器部品、自動車用内外装部品その他の電装部品、機械部品等に広く用いられている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/165263号
国際公開第2016/117586号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ポリアルキレンテレフタレート樹脂から成形された樹脂部品を太陽光にさらさられる条件下で使用すると、熱により樹脂が溶融して歪んでしまう場合がある。かかる樹脂部品が、モビリティ用表示装置に用いられる場合、画像がゆがむ等の問題が起こる。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするものであって、太陽光を照射した後も、溶融痕や分解物の析出が抑制された樹脂部品を有するモビリティ用表示装置、および、移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、樹脂部品を、ポリアルキレンテレフタレート樹脂25~90質量部と、非晶性樹脂90~25質量部と、繊維状充填剤と、赤外線透過着色剤とを含む樹脂組成物から形成することにより、上記課題を解決しうることを見出した。
具体的には、下記手段により、上記課題は解決された。
<1>画像表示部と、樹脂部品を有するモビリティ用表示装置であって、
前記樹脂部品が、ポリアルキレンテレフタレート樹脂25~90質量部と、非晶性樹脂90~25質量部と、繊維状充填剤と、赤外線透過着色剤とを含む樹脂組成物から形成されたものである、
モビリティ用表示装置。
<2>前記樹脂部品が、表示装置の筐体、画像表示部の外枠、および、画像表示部の支持体から選択される少なくとも1種である、<1>に記載のモビリティ用表示装置。
<3>前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、<1>または<2>に記載のモビリティ用表示装置。
<4>前記非晶性樹脂がスチレン系樹脂を含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<5>前記非晶性樹脂がポリカーボネート樹脂を含む、<1>~<4>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<6>前記繊維状充填剤が、ガラス繊維を含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<7>前記繊維状充填剤の含有量が、樹脂組成物の10~60質量%である、<1>~<6>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<8>太陽光にさらされる条件下で使用される、<1>~<7>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<9>前記樹脂部品が、表示装置の筐体、画像表示部の外枠、および、画像表示部の支持体から選択される少なくとも1種であり、
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂を含み、
前記非晶性樹脂がスチレン系樹脂およびポリカーボネート樹脂を含み、
前記繊維状充填剤が、ガラス繊維を含み、
前記繊維状充填剤の含有量が、樹脂組成物の10~60質量%であり、
太陽光にさらされる条件下で使用される、<1>~<8>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置。
<10><1>~<9>のいずれか1つに記載のモビリティ用表示装置を含む、移動体。
<11>前記移動体が、車両、船舶、および、航空機から選択される、<10>に記載の移動体。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、太陽光を照射した後も、溶融痕や分解物の析出が抑制された樹脂部品を有するモビリティ用表示装置、および、移動体を提供可能になった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本実施形態のモビリティ用表示装置の一部の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
なお、本明細書において「~」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。また、本明細書における数値の上限値と下限値は、前記上限値と下限値のいずれの組み合わせについても、本実施形態の一例として挙げられる。
本明細書において、各種物性値および特性値は、特に述べない限り、23℃におけるものとする。
本明細書で示す規格で説明される測定方法等が年度によって異なる場合、特に述べない限り、2024年1月1日時点における規格に基づくものとする。本明細書で示す規格で説明される測定方法等が2024年1月1日時点で廃止となっている場合、廃止時点の規格に基づくものとする。
図1は、縮尺度などは実際と整合していないこともある。
【0009】
本実施形態のモビリティ用表示装置は、画像表示部と、樹脂部品を有するモビリティ用表示装置であって、前記樹脂部品が、ポリアルキレンテレフタレート樹脂25~90質量部と、非晶性樹脂90~25質量部と、繊維状充填剤と、赤外線透過着色剤とを含む樹脂組成物から形成されたものであることを特徴とする。このような構成とすることにより、太陽光を照射した後も、溶融痕や分解物の析出が抑制された樹脂部品を有するモビリティ用表示装置を提供可能になる。
【0010】
ポリアルキレンテレフタレート樹脂と非晶性樹脂と繊維状充填剤を含む樹脂組成物から成形された成形品は、機械強度に優れ、自動車などの各種用途の樹脂部品として用いられている。ここで、自動車などの内装部品においては、意匠性の観点から、着色剤を配合することが一般的である。ここで、ポリアルキレンテレフタレート樹脂に配合する着色剤としては、カーボンブラックが好ましく用いられている。しかしながら、ポリアルキレンテレフタレート樹脂と非晶性樹脂と繊維状充填剤を含む樹脂組成物にカーボンブラックを配合すると、太陽光にさらされたときに、局所的に熱が当たった場合、得られる樹脂部品に溶融痕が生じたり、分解物が析出される等の問題が起きることが分かった。特に、モビリティ用表示装置に用いる樹脂部品にこのような現象が起きると、画像がゆがむ等の影響がある。
本実施形態においては、ポリアルキレンテレフタレート樹脂と非晶性樹脂と繊維状充填剤を含む樹脂組成物に、着色剤として、赤外線透過着色剤を配合することにより、上記課題を解決しうることを見出したものである。
以下、本発明の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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