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公開番号
2025135078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024032663
出願日
2024-03-05
発明の名称
車両用内燃機関のトルクダウン制御方法および装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60W
10/04 20060101AFI20250910BHJP(車両一般)
要約
【課題】自動変速機側からのトルクダウン要求に対して、排気浄化触媒の熱的劣化を回避し得る範囲でできるだけ長い時間の点火時期リタードを行えるようにする。
【解決手段】有段自動変速機のアップシフト変速の際に、ATコントローラからエンジンコントローラにトルクダウン要求が出力される。エンジンコントローラは、内燃機関の負荷と回転数とをパラメータとしてトルクダウン継続可能時間TDを割り付けたマップを有し、トルクダウン要求が入力されたときの負荷・回転数に基づきトルクダウン継続可能時間TDを決定する。トルクダウン要求信号がOFFとなる前にトルクダウン継続可能時間TDが経過したら、点火時期リタードが終了する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関に接続された有段自動変速機の変速時もしくは無段変速機のステップ変速時に、内燃機関の点火時期リタードによるトルクダウンを行う車両用内燃機関のトルクダウン制御方法において、
内燃機関の負荷と回転数とをパラメータとしてトルクダウン継続可能時間を割り付けたマップを予め作成し、
変速機側からトルクダウン要求があったときに、このマップを参照してトルクダウン継続可能時間を設定し、
上記トルクダウン要求に従ってトルクダウンを開始および終了するとともに、上記トルクダウン要求の終了前に上記トルクダウン継続可能時間が経過したときには、トルクダウンを終了する、
車両用内燃機関のトルクダウン制御方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
上記マップは、負荷が大きいほどトルクダウン継続可能時間が短くなり、回転数が高いほどトルクダウン継続可能時間が短くなる特性を有する、
請求項1に記載の車両用内燃機関のトルクダウン制御方法。
【請求項3】
内燃機関に接続された有段自動変速機の変速時もしくは無段変速機のステップ変速時に、内燃機関の点火時期リタードによるトルクダウンを行う車両用内燃機関のトルクダウン制御装置において、
内燃機関の負荷と回転数とをパラメータとしてトルクダウン継続可能時間を割り付けたマップを有し、
変速機側からトルクダウン要求があったときに、このマップを参照してトルクダウン継続可能時間を設定し、上記トルクダウン要求に従ってトルクダウンを開始および終了するとともに、上記トルクダウン要求の終了前に上記トルクダウン継続可能時間が経過したときには、トルクダウンを終了する、
車両用内燃機関のトルクダウン制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の内燃機関に接続された有段自動変速機の変速時もしくは無段変速機のステップ変速時に、内燃機関の点火時期リタードによるトルクダウンを行う車両用内燃機関のトルクダウン制御に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の内燃機関に接続された有段自動変速機の変速時もしくは無段変速機のステップ変速時に、主に変速ショックの緩和のために、内燃機関の点火時期リタードによるトルクダウンを行うことが知られている。
【0003】
特許文献1には、点火時期リタードによるトルクダウンの実行によって排気温度が上昇し、排気浄化触媒に悪影響を与えること、そして、排気浄化触媒に影響を与えないように点火時期リタードの継続限界時間を定めること、が開示されている。特許文献1では、点火時期リタードの継続限界時間は、簡易的には一定時間に定められ、あるいは、排気温度を検出ないし推定して、排気温度が高いときには短く設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-231992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
点火時期リタードの継続限界時間を常に一定とすると、排気浄化触媒の焼損ないし熱的劣化を確実に回避するために十分な余裕を見込んで点火時期リタードの継続限界時間を設定せざるを得ず、変速機側の要求に応じた十分な期間の点火時期リタードができずに変速ショックが悪化する場合が生じる。また、排気温度を考慮しても、必ずしも排気浄化触媒への熱的影響を的確に把握することができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、内燃機関に接続された有段自動変速機の変速時もしくは無段変速機のステップ変速時に、内燃機関の点火時期リタードによるトルクダウンを行う車両用内燃機関のトルクダウン制御方法において、
内燃機関の負荷と回転数とをパラメータとしてトルクダウン継続可能時間を割り付けたマップを予め作成し、
変速機側からトルクダウン要求があったときに、このマップを参照してトルクダウン継続可能時間を設定し、
上記トルクダウン要求に従ってトルクダウンを開始および終了するとともに、上記トルクダウン要求の終了前に上記トルクダウン継続可能時間が経過したときには、トルクダウンを終了する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、内燃機関の負荷と回転数とに対して適切なトルクダウン継続可能時間が設定されるので、排気浄化触媒の焼損ないし熱的劣化を確実に回避し得る範囲で十分に長い時間の点火時期リタードが許容される。そのため、変速ショックの緩和をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施例の車両の駆動系の構成を示す構成説明図。
一実施例のマップの説明図。
トルクダウン要求と点火時期リタード実行期間の一例を示したタイムチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、一実施例の車両の駆動系の構成を示している。一実施例は後輪駆動の形式であって、内燃機関1に変速機2が接続されており、この変速機2の出力により終減速装置3を介して駆動輪4を駆動している。変速機2は、有段の自動変速機である。自動変速機2は、詳細には図示しないが、ロックアップクラッチを内蔵したトルクコンバータ21と、遊星歯車機構および複数の摩擦締結要素(クラッチないしブレーキ)を含んで構成される有段の変速機構22と、から構成されている。この自動変速機2のロックアップクラッチや変速機構22は、ATコントローラ5によって制御される。例えば図示しないセレクタが自動変速レンジ(いわゆるDレンジ)を選択している場合には、主にアクセルペダル開度と車速とをパラメータとして所定の変速マップに基づいて適当な変速段が選択され、自動に変速が行われる。ATコントローラ5には、車速信号VSPおよびアクセルペダル開度信号APOが直接にあるいは他のコントローラを介して間接に入力される。
【0010】
内燃機関1は、一実施例においては、4ストロークサイクルの火花点火式内燃機関いわゆるガソリン機関である。内燃機関1の排気通路25には、排気浄化触媒として、例えばそれぞれ三元触媒からなる上流側触媒26および下流側触媒27が設けられている。上流側触媒26は、排気通路25の上流部例えば排気マニホルド25aの出口部に配置されており、下流側触媒27は例えば車両の床下に配置されている。排気通路25は、下流側触媒27のさらに下流に位置する消音器28を介して最終的に外部に開放されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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