TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025134378
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032253
出願日
2024-03-04
発明の名称
基板固定装置
出願人
新光電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/683 20060101AFI20250909BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】搭載面の温度の均一性を向上できる基板固定装置を提供する。
【解決手段】基板固定装置10は、低熱膨張セラミック製のベースプレート20と、吸着対象物が搭載される搭載面71Aを有する低熱膨張セラミック製の静電チャック70と、ベースプレート20と静電チャック70とを接合するろう付け部80と、を有する。ベースプレート20は、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成されている。静電チャック70は、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
低熱膨張セラミック製のベースプレートと、
吸着対象物が搭載される搭載面を有する低熱膨張セラミック製の静電チャックと、
前記ベースプレートと前記静電チャックとを接合する第1ろう付け部と、
を有し、
前記ベースプレートは、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成され、
前記静電チャックは、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成されている、基板固定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1ろう付け部を被覆するように前記ベースプレートの外側面及び前記静電チャックの外側面に形成された保護層を更に有する、請求項1に記載の基板固定装置。
【請求項3】
前記ベースプレートは、下部と、前記下部の上面に積層された上部とを有し、
前記上部の平面サイズは、前記下部の平面サイズよりも小さく形成されており、
前記保護層は、前記上部の外側面全面を被覆するとともに、前記静電チャックの外側面全面を被覆するように形成されている、請求項2に記載の基板固定装置。
【請求項4】
前記第1ろう付け部は、
前記ベースプレートの上面に形成された第1導電性パターンと、
前記静電チャックの下面に形成された第2導電性パターンと、
前記第1導電性パターンと前記第2導電性パターンとを接合する第1ろう材と、を有する、請求項1に記載の基板固定装置。
【請求項5】
前記ベースプレートは、
第1セラミック板と、
前記第1セラミック板上に設けられた第2セラミック板と、
前記第1セラミック板と前記第2セラミック板とを接合する第2ろう付け部と、を有し、
前記第2ろう付け部は、
前記第1セラミック板の上面に形成された第3導電性パターンと、
前記第2セラミック板の下面に形成された第4導電性パターンと、
前記第3導電性パターンと前記第4導電性パターンとを接合する第2ろう材と、を有する、請求項1に記載の基板固定装置。
【請求項6】
前記ベースプレートは、前記第1セラミック板の上面から下方に向かって凹む凹部と、前記凹部の開口を塞ぐように設けられた前記第2セラミック板とによって形成された冷却路を有し、
前記第3導電性パターンは、平面視において、前記第2セラミック板と重なるように設けられており、
前記第4導電性パターンは、平面視において、前記第3導電性パターンと重なるように設けられるとともに、前記凹部と重ならないように設けられている、請求項5に記載の基板固定装置。
【請求項7】
前記ベースプレートは、前記ベースプレートを厚さ方向に貫通する第1ガス流路を有し、
前記静電チャックは、前記第1ガス流路に連通する第2ガス流路を有し、
前記第1ガス流路は、前記第1セラミック板を厚さ方向に貫通する第1孔部と、前記第2セラミック板を厚さ方向に貫通するとともに前記第1孔部と連通する第2孔部とを有し、
前記第2ガス流路は、前記静電チャックを厚さ方向に貫通するとともに前記第2孔部と連通するように形成されている、請求項5に記載の基板固定装置。
【請求項8】
前記静電チャックに内蔵された電極を更に有する、請求項1に記載の基板固定装置。
【請求項9】
前記ベースプレートと前記静電チャックとは、互いに同一材料を主成分とするセラミック材料により構成されている、請求項1に記載の基板固定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板固定装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ICやLSI等の半導体素子を製造する際に使用される成膜装置(例えば、CVD装置やPVD装置)やプラズマエッチング装置は、シリコンウェハ等の基板を真空の処理室内に精度良く保持するための基板固定装置を有している。基板固定装置では、接着層により、金属製のベースプレート上にセラミック製の静電チャックが接着されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-23088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の基板固定装置では、吸着対象物が搭載される静電チャックの搭載面の温度にばらつきが生じることがある。具体的には、基板固定装置が-60℃程度の低温や180℃程度の高温に晒された場合に、静電チャックの熱変形量とベースプレートの熱変形量との間に大きな差が生じる。すると、接着層に大きな応力が作用するため、接着層に凝集破壊が生じることがある。接着層に凝集破壊が生じると、接着層の熱抵抗の面内均一性が低下するため、静電チャックの搭載面の温度にばらつきが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一観点によれば、低熱膨張セラミック製のベースプレートと、吸着対象物が搭載される搭載面を有する低熱膨張セラミック製の静電チャックと、前記ベースプレートと前記静電チャックとを接合する第1ろう付け部と、を有し、前記ベースプレートは、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成され、前記静電チャックは、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料により構成されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一観点によれば、搭載面の温度の均一性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態の基板固定装置を示す概略断面図である。
図2は、図1に示した基板固定装置の一部を拡大して示す拡大断面図である。
図3は、基板固定装置の製造方法を示す概略断面図である。
図4は、基板固定装置の製造方法を示す概略断面図である。
図5は、基板固定装置の製造方法を示す概略断面図である。
図6は、変更例の基板固定装置を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、便宜上、特徴を分かりやすくするために特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを梨地模様に代えて示し、一部の部材のハッチングを省略している。なお、本明細書における「上下方向」及び「左右方向」は、各図面において各部材を示す符号が正しく読める向きを正位置とした場合の方向である。
【0009】
(基板固定装置10の全体構成)
図1に示すように、基板固定装置10は、低熱膨張セラミック製のベースプレート20と、低熱膨張セラミック製の静電チャック70と、ベースプレート20と静電チャック70とを接合するろう付け部80と、を有している。基板固定装置10は、例えば、ろう付け部80を保護する保護層90を有している。静電チャック70は、ろう付け部80によりベースプレート20の上面に固定されている。基板固定装置10は、ベースプレート20の上面に搭載された静電チャック70により吸着対象物である基板(図示略)を吸着保持する装置である。基板としては、例えば、シリコンウェハなどを挙げることができる。なお、基板の直径は、例えば、8インチ、12インチ又は18インチ程度とすることができる。
【0010】
ベースプレート20及び静電チャック70の材料としては、熱膨張係数が低い低熱膨張セラミック材料を用いることができる。低熱膨張セラミック材料としては、例えば、室温における熱膨張係数が0±1ppm/Kであるセラミック材料を用いることができる。すなわち、低熱膨張セラミック材料としては、熱膨張率ゼロのセラミック材料を用いることができる。低熱膨張セラミック材料としては、例えば、コーディエライト(2MgO・2Al
2
O
3
・5SiO
2
)を主成分とするセラミック材料を用いることができる。ここで、本明細書における「主成分」とは、対象となる部位に含まれる成分のうち、90重量%以上を占める成分である。ベースプレート20の材料と静電チャック70の材料とは、互いに同一の低熱膨張セラミック材料であってもよいし、互いに異なる低熱膨張セラミック材料であってもよい。なお、室温は、22℃~26℃程度の温度範囲である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
新光電気工業株式会社
蓄熱装置
7日前
新光電気工業株式会社
基板固定装置
1日前
新光電気工業株式会社
配線基板及び配線基板の製造方法
7日前
新光電気工業株式会社
配線基板及び配線基板の製造方法
20日前
個人
安全なNAS電池
13日前
愛知電機株式会社
電力機器
1か月前
ヒロセ電機株式会社
端子
1か月前
個人
フリー型プラグ安全カバー
20日前
東レ株式会社
多孔質炭素シート
8日前
日機装株式会社
加圧装置
29日前
キヤノン株式会社
電子機器
8日前
ローム株式会社
半導体装置
29日前
ローム株式会社
半導体装置
8日前
エイブリック株式会社
半導体装置
10日前
エイブリック株式会社
半導体装置
10日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
株式会社ティラド
面接触型熱交換器
今日
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
東レ株式会社
ガス拡散層の製造方法
8日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
1日前
沖電気工業株式会社
アンテナ
20日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
17日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
16日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
15日前
株式会社カネカ
二次電池
23日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
27日前
マクセル株式会社
配列用マスク
今日
株式会社ヨコオ
コネクタ
10日前
愛知電機株式会社
負荷時タップ切換装置
24日前
三菱自動車工業株式会社
放熱構造
29日前
日新イオン機器株式会社
イオン注入装置
29日前
ローム株式会社
半導体装置
9日前
ローム株式会社
半導体装置
24日前
ローム株式会社
半導体装置
17日前
続きを見る
他の特許を見る