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公開番号2025133452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031407
出願日2024-03-01
発明の名称ビタミンD結合タンパク質からのビタミンDの解離方法及びそれを用いたビタミンDの測定方法
出願人デンカ株式会社
代理人弁理士法人谷川国際特許事務所
主分類G01N 33/82 20060101AFI20250904BHJP(測定;試験)
要約【課題】ビタミンD結合タンパク質から、ビタミンDを公知技術よりも十分に解離させることが可能なビタミンDのビタミンD結合タンパク質からの解離方法及びそれを用いたビタミンDの測定方法を提供すること。
【解決手段】生体から分離した検体中のビタミンDをビタミンD結合タンパク質から解離させる方法は、検体を、デオキシコール酸、コール酸及びこれらの塩から成る群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤と、尿素で処理することを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体から分離した検体中のビタミンDをビタミンD結合タンパク質から解離させる方法であって、前記検体を、デオキシコール酸、コール酸及びこれらの塩から成る群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤と、尿素で処理することを含む、方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記検体が血液検体である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記処理時における前記界面活性剤の終濃度が0.05w/v%~1w/v%であり、前記尿素の終濃度が0.0005M~12Mである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記界面活性剤が、デオキシコール酸塩である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
生体から分離した検体を、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法に供する工程と、次いで検体中のビタミンDを測定する工程とを含む、検体中のビタミンDの測定方法。
【請求項6】
ビタミンDの測定を、免疫測定法により行う、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記免疫測定法が、抗ビタミンD抗体又はその抗原結合性断片と、検体中のビタミンDとの抗原抗体反応を利用する免疫測定法である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記抗ビタミンD抗体が、抗25-ヒドロキシビタミンD3抗体である、請求項7記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビタミンD結合タンパク質からのビタミンDの解離方法及びそれを用いたビタミンDの測定方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
血液中のビタミンDの多くは、ビタミンD結合タンパク質と結合した状態で存在する。免疫測定法により、血液中のビタミンDを測定しようとする場合、抗ビタミンD抗体が用いられるが、ビタミンDとビタミンD結合タンパク質との結合物は、抗ビタミンD抗体を用いる免疫測定法では測定できず、その結果、ビタミンDの測定値が真実の値よりも低くなってしまう問題がある。
【0003】
この問題を解決すべく、ビタミンDをビタミンD結合タンパク質から解離させる方法が知られている(特許文献1)。特許文献1には、検体をデオキシコール酸等のステロイド骨格を含む界面活性剤で処理することによりビタミンDをビタミンD結合タンパク質から解離させる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6281497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明者らは、特許文献1記載の方法では、ビタミンD結合タンパク質からのビタミンDの解離が不十分であることを見出した。
【0006】
したがって、本発明の目的は、ビタミンD結合タンパク質から、ビタミンDを公知技術よりも十分に解離させることが可能なビタミンDのビタミンD結合タンパク質からの解離方法及びそれを用いたビタミンDの測定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者らは、鋭意研究の結果、デオキシコール酸等の界面活性剤と尿素で検体を処理することにより、検体中のビタミンD/ビタミンD結合タンパク質結合物を、公知技術よりも多く解離させることが可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
(1)生体から分離した検体中のビタミンDをビタミンD結合タンパク質から解離させる方法であって、前記検体を、デオキシコール酸、コール酸及びこれらの塩から成る群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤と、尿素で処理することを含む、方法。
(2)前記検体が血液検体である、(1)記載の方法。
(3)前記処理時における前記界面活性剤の終濃度が0.05w/v%~1w/v%であり、前記尿素の終濃度が0.0005M~10Mである、(1)記載の方法。
(4)前記界面活性剤が、デオキシコール酸塩である、(1)記載の方法。
(5)生体から分離した検体を、(1)~(4)のいずれか1項に記載の方法に供する工程と、次いで検体中のビタミンDを測定する工程とを含む、検体中のビタミンDの測定方法。
(6)ビタミンDの測定を、免疫測定法により行う、(5)記載の方法。
(7)前記免疫測定法が、抗ビタミンD抗体又はその抗原結合性断片と、検体中のビタミンDとの抗原抗体反応を利用する免疫測定法である、(6)記載の方法。
(8)前記抗ビタミンD抗体が、抗25-ヒドロキシビタミンD3抗体である、(7)記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ビタミンD結合タンパク質から、ビタミンDを公知技術よりも十分に解離させることが可能な、ビタミンD結合タンパク質からのビタミンDの新規な解離方法及びそれを用いたビタミンDの測定方法が提供された。
【図面の簡単な説明】
【0010】
下記実施例及び比較例における測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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