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公開番号2025133199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024030999
出願日2024-03-01
発明の名称回転式圧縮機、冷凍装置、及び回転圧縮機の製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F04C 29/00 20060101AFI20250904BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】圧縮機構を構成する各部材の変形を抑えつつ、シリンダの径方向の位置ずれを抑える。
【解決手段】圧縮機構(50)は、第1ヘッド(51)と、シリンダ(40)と、第2ヘッド(52)と、を備える。締結ボルト(65)は、厚み方向に積層された第1ヘッド(51)と、シリンダ(40)と、第2ヘッド(52)とを締結する。規制ピン(60)は、第1ヘッド(51)と、シリンダ(40)と、第2ヘッド(52)と、が互いに径方向に相対移動するのを規制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第１ヘッド（51）と、シリンダ（40）と、第２ヘッド（52）と、が厚み方向に積層された圧縮機構（50）を備えた回転式圧縮機であって、
前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、を締結する締結ボルト（65）と、
前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、が互いに径方向に相対移動するのを規制する規制ピン（60）と、を備える
回転式圧縮機。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
請求項１の回転式圧縮機において、
前記規制ピン（60）は、
前記第１ヘッド（51）側から圧入され、前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、を固定する第１規制ピン（61）と、
前記第２ヘッド（52）側から圧入され、前記第２ヘッド（52）と、前記シリンダ（40）と、を固定する第２規制ピン（62）と、を含む
回転式圧縮機。
【請求項３】
請求項１の回転式圧縮機において、
前記シリンダ（40）は、第１シリンダ（41）と、第２シリンダ（42）と、を含み、
前記第１シリンダ（41）と前記第２シリンダ（42）との間に積層されたミドルプレート（45）を備え、
前記規制ピン（60）は、前記第１ヘッド（51）と、前記第１シリンダ（41）と、前記ミドルプレート（45）と、前記第２シリンダ（42）と、前記第２ヘッド（52）と、が互いに径方向に相対移動するのを規制する
回転式圧縮機。
【請求項４】
請求項３の回転式圧縮機において、
前記規制ピン（60）は、
前記第１ヘッド（51）側から圧入され、前記第１ヘッド（51）と、前記第１シリンダ（41）と、を固定する第１規制ピン（61）と、
前記第２ヘッド（52）側から圧入され、前記第２ヘッド（52）と、前記第２シリンダ（42）と、前記ミドルプレート（45）と、前記第１シリンダ（41）と、を固定する第２規制ピン（62）と、を備える
回転式圧縮機。
【請求項５】
請求項３の回転式圧縮機において、
前記規制ピン（60）は、
前記第１ヘッド（51）側から圧入され、前記第１ヘッド（51）と、前記第１シリンダ（41）と、前記ミドルプレート（45）と、を固定する第１規制ピン（61）と、
前記第２ヘッド（52）側から圧入され、前記第２ヘッド（52）と、前記第２シリンダ（42）と、前記ミドルプレート（45）と、を固定する第２規制ピン（62）と、を備える
回転式圧縮機。
【請求項６】
請求項１～５の何れか１つの回転式圧縮機において、
前記圧縮機構（50）を構成する部材のうち、前記規制ピン（60）の先端部が圧入されている部材の厚みｔ、前記部材に圧入されている前記規制ピン（60）の先端部の長さＨが、０＜Ｈ＜ｔという条件を満たす
回転式圧縮機。
【請求項７】
請求項１～５の何れか１の回転式圧縮機において、
前記規制ピン（60）は、テーパーピンである
回転式圧縮機。
【請求項８】
請求項１～５の何れか１つの回転式圧縮機において、
前記シリンダ（40）の内径Ｄ１、前記シリンダ（40）の外径Ｄ２、前記シリンダ（40）の中心から前記規制ピン（60）の圧入位置までの距離Ｌが、Ｄ１／２＋（Ｄ２／２－Ｄ１／２）／２≦Ｌ≦Ｄ２／２という条件を満たす
回転式圧縮機。
【請求項９】
請求項１～５の何れか１つの回転式圧縮機（10）と、
前記回転式圧縮機（10）で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路（1a）と、を備える
冷凍装置。
【請求項１０】
第１ヘッド（51）と、シリンダ（40）と、第２ヘッド（52）と、を厚み方向に積層する工程と、
前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、の軸心を合わせた状態で、締結ボルト（65）で締結する工程と、
前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、に連続する貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔に規制ピン（60）を圧入して、前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、が互いに径方向に相対移動するのを規制する工程と、を備える
回転式圧縮機の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、回転式圧縮機、冷凍装置、及び回転圧縮機の製造方法に関するものである。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、第２マフラ、第２シリンダヘッド、第２シリンダ、ミドルプレート、第１シリンダ、及び第１シリンダヘッドが締結ボルトで締結された圧縮機構を備える回転式圧縮機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－１２５３８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、冷媒が高圧になると、シリンダに対して径方向に力が加わることで、シリンダが径方向に位置ずれするおそれがある。そこで、締結ボルトの締結力を増大させ、圧縮機構を構成する各部材の間の摩擦力を大きくすることで、シリンダの径方向の位置ずれを抑えることが考えられる。
【０００５】
しかしながら、締結ボルトの締結力を増大させると、圧縮機構を構成する各部材が変形するおそれがある。
【０００６】
本開示の目的は、圧縮機構を構成する各部材の変形を抑えつつ、シリンダの径方向の位置ずれを抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の第１の態様は、第１ヘッド（51）と、シリンダ（40）と、第２ヘッド（52）と、が厚み方向に積層された圧縮機構（50）を備えた回転式圧縮機であって、前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、を締結する締結ボルト（65）と、前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、前記第２ヘッド（52）と、が互いに径方向に相対移動するのを規制する規制ピン（60）と、を備える回転式圧縮機である。
【０００８】
第１の態様では、圧縮機構（50）を構成する各部材の変形を抑えるために、締結ボルト（65）の締結力を低減させた場合でも、第１ヘッド（51）、シリンダ（40）、第２ヘッド（52）の径方向の位置ずれを、規制ピン（60）によって抑えることができる。
【０００９】
本開示の第２の態様は、第１の態様の回転式圧縮機において、前記規制ピン（60）は、前記第１ヘッド（51）側から圧入され、前記第１ヘッド（51）と、前記シリンダ（40）と、を固定する第１規制ピン（61）と、前記第２ヘッド（52）側から圧入され、前記第２ヘッド（52）と、前記シリンダ（40）と、を固定する第２規制ピン（62）と、を含む回転式圧縮機である。
【００１０】
第２の態様では、第１ヘッド（51）側から圧入された第１規制ピン（61）の先端部と、第２ヘッド（52）側から圧入された第２規制ピン（62）の先端部とを、同一のシリンダ（40）に到達するまで圧入することで、第１ヘッド（51）、シリンダ（40）、第２ヘッド（52）の径方向の位置ずれをより確実に抑えることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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