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公開番号2025132571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030232
出願日2024-02-29
発明の名称空気調和機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F25B 1/00 20060101AFI20250903BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】R32を冷媒として使う従来の空気調和機には、除湿能力の不足、又は、室内温度が下がり過ぎるという課題がある。
【解決手段】冷媒としてR32を使用する空気調和機1は、室外ユニット100と、除湿再熱室内ユニット200と、第1接続管P1と、第2接続管P2と、第3接続管P3とを備える。第1接続管P1は、除湿運転における室外熱交換器12の冷媒出口と、第1膨張弁V5とを接続する。第2接続管P2は、除湿運転における第1利用熱交換器21の冷媒出口と、吸入管P9とを接続する。第3接続管P3は、除湿運転において、吐出管P0と、第2利用熱交換器22の冷媒入口とを接続する。除湿運転において、吐出管P0から第3接続管P3を通って第2利用熱交換器22に流れ込んだ冷媒が、第2利用熱交換器22において凝縮し、室外熱交換器12で凝縮されて第1接続管P1を通って除湿再熱室内ユニット200に流れてきた冷媒と合流して、第1利用熱交換器21において蒸発する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒としてR32を使用しており、除湿運転を行う空気調和機(1)であって、
圧縮機(11)と、前記圧縮機から吐出された冷媒が流れる吐出管(P0)と、前記圧縮機に吸入される冷媒が流れる吸入管(P9)と、前記除湿運転において前記吐出管から冷媒が流れ込む熱源熱交換器(12)と、を有する熱源ユニット(100)と、
前記除湿運転において蒸発器として機能する第1利用熱交換器(21)と、前記除湿運転において前記第1利用熱交換器に流れ込む前の冷媒を膨張する第1膨張装置(V5)と、前記除湿運転において凝縮器として機能する第2利用熱交換器(22)と、を有する第1利用ユニット(200)と、
前記除湿運転における前記熱源熱交換器の冷媒出口と前記第1膨張装置とを接続する第1接続管(P1)と、
前記除湿運転における前記第1利用熱交換器の冷媒出口と前記吸入管とを接続する第2接続管(P2)と、
前記除湿運転において前記吐出管と前記第2利用熱交換器の冷媒入口とを接続する第3接続管(P3)と、
を備え、
前記除湿運転において、前記吐出管から前記第3接続管を通って前記第2利用熱交換器に流れ込んだ冷媒が、前記第2利用熱交換器において凝縮し、前記熱源熱交換器で凝縮されて前記第1接続管を通って前記第1利用ユニットに流れてきた冷媒と合流して、前記第1利用熱交換器において蒸発する、
空気調和機。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記第1利用ユニットとは別の第2利用ユニット(200A)をさらに備え、
前記第1利用ユニットは、住宅において湯を使用する空間である浴室あるいは調理場に対して設置される、
請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第1利用ユニットは、前記第2利用熱交換器に対応する第2膨張装置(V6)をさらに有する、
請求項1又は2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記除湿運転における前記圧縮機および前記第1膨張装置の制御を行う制御部(50)、
をさらに備え、
前記熱源ユニットは、冷媒の圧力を検出する圧力センサ(52)をさらに有し、
前記制御部は、前記除湿運転において、前記第1利用熱交換器における冷媒の蒸発温度が除湿対象の空気の露点未満になるように、前記圧力センサの検出値に基づいて前記圧縮機および前記第1膨張装置の制御を行う、
請求項1又は2に記載の空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
冷媒としてR32を使用する空気調和機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、冷媒としてR32を使用する空気調和機が提案されている。例えば、特許文献1(特開2014-1917号公報)には、R410Aに比べて地球温暖化係数(GWP)が小さいR32を冷媒として使うマルチタイプの空気調和機が開示されている。このマルチタイプの空気調和機は、複数の利用ユニットが熱源ユニットに接続されている蒸気圧縮式の空気調和機であって、オフィスビルなどの建物内の複数の空間の空調を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のビル用のマルチタイプの空気調和機の利用ユニットの中には、室内空間を冷暖房するモードだけではなく、室内空間を除湿するドライモードを有するものも存在している。除湿の方式としては、利用熱交換器の蒸発温度を空気の露点未満にし、空気中の水分を除去する方式が一般的である。
【0004】
しかし、除湿の効果を高めるために利用熱交換器の蒸発温度を下げれば下げるほど、室内空気の温度も低下していくため、除湿運転を行うと室内空間の快適性が損なわれる。このため、室内温度が下がり過ぎることがないように能力を落として除湿運転を行わせているのが現状であり、ビル用のマルチタイプの空気調和機のドライモードによる除湿量は小さい。
【0005】
一方、マルチタイプの空気調和機を住宅に設置することを考えた場合、小さな除湿量では足りない状況が想定される。住宅では、浴室や調理場など湯を使うために湿度が高くなる空間が存在し、且つ、そのような湿度が高くなる空間を住人が毎日使うため、高い除湿能力を持つ空気調和機が求められている。また、浴室などの空間においては、除湿能力だけではなく、空気の温度の下がり過ぎを抑制することも求められる。
【0006】
このように、R32を冷媒として使う従来の空気調和機には、除湿能力の不足、又は、室内温度が下がり過ぎるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1観点の空気調和機は、冷媒としてR32を使用しており且つ除湿運転を行う空気調和機であって、熱源ユニットと、第1利用ユニットと、第1接続管と、第2接続管と、第3接続管とを備えている。熱源ユニットは、圧縮機と、吐出管と、吸入管と、熱源熱交換器とを有している。圧縮機から吐出された冷媒は、吐出管を流れる。圧縮機に吸入される冷媒は、吸入管を流れる。除湿運転において、吐出管から熱源熱交換器に冷媒が流れ込む。第1利用ユニットは、第1利用熱交換器と、第1膨張装置と、第2利用熱交換器とを有する。第1利用熱交換器は、除湿運転において、蒸発器として機能する。第1膨張装置は、除湿運転において、第1利用熱交換器に流れ込む前の冷媒を膨張する。第2利用熱交換器は、除湿運転において、凝縮器として機能する。第1接続管は、除湿運転における熱源熱交換器の冷媒出口と、第1膨張装置とを接続する。第2接続管は、除湿運転における第1利用熱交換器の冷媒出口と、吸入管とを接続する。第3接続管は、除湿運転において、吐出管と、第2利用熱交換器の冷媒入口とを接続する。この空気調和機では、除湿運転において、吐出管から第3接続管を通って第2利用熱交換器に流れ込んだ冷媒が、第2利用熱交換器において凝縮し、熱源熱交換器で凝縮されて第1接続管を通って第1利用ユニットに流れてきた冷媒と合流して、第1利用熱交換器において蒸発する。
【0008】
第1観点の空気調和機では、冷媒としてR32を使用しているため、R410Aを使用している空気調和機に比べて、同じ冷媒循環量であっても除湿能力を高くすることができる。また、第1観点の空気調和機では、第1接続管、第2接続管および第3接続管の3つの接続管を設けて、除湿運転時に第3接続管が熱源ユニットの吐出管から第1利用ユニットの第2利用熱交換器に冷媒を流す。これにより、第1利用ユニットの第1利用熱交換器において冷媒が蒸発して空気を除湿しているときに、第2利用熱交換器において冷媒が凝縮して空気を暖めることが実現され、空気の除湿によって低下する空気の温度を上げることができる。このように、第1観点の空気調和機では、除湿能力の不足、又は、室内温度が下がり過ぎるという不具合を抑制することができる。
【0009】
第2観点の空気調和機は、第1観点の空気調和機であって、第1利用ユニットとは別の第2利用ユニットをさらに備えている。第1利用ユニットは、住宅において湯を使用する空間である浴室あるいは調理場に対して設置される。
【0010】
住宅には、シャワーあるいは浴槽で湯を使うために湿度が高くなる傾向にある浴室や、湯を使って調理を行う調理場(独立したキッチンや、居間の一画に設けられるキッチンなど)が存在する。これらの空間では、高い除湿能力が求められる一方、浴室でのヒートショック防止や居間の温度低下抑制のため、除湿運転時の空気の温度の下がりすぎを抑えることも要求される。第2観点の空気調和機は、第1観点の空気調和機であるため、冷媒としてR32を使用しており除湿能力を高くすることができ、且つ、空気の除湿によって低下する空気の温度を第2利用熱交換器によって上げることができる。このように、第2観点の空気調和機の第1利用ユニットは、浴室あるいは調理場の除湿を行うことに適している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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