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公開番号2025132982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024104357
出願日2024-06-27
発明の名称画像処理装置及び方法、電子機器、プログラム及び記憶媒体
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 23/71 20230101AFI20250903BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 被写体の状態に関わらず、被写体が適切な明るさとなるように露出制御すること。
【解決手段】 入力した画像に含まれる被写体を示す第1の領域と、画像に含まれる予め決められた第1の特徴を有する第2の領域とを検出すると共に、検出された被写体の状態を判定する。被写体の状態が予め決められた条件を満たすと判定された場合に、第1の領域と第2の領域とが重畳する第1の重畳領域の輝度値を用いて、測光値を算出し、算出した測光値に基づいて、露出値を決定する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
画像を入力する入力手段と、
前記画像に含まれる被写体を示す第1の領域を検出する第1の検出手段と、
前記画像に含まれる予め決められた第1の特徴を有する第2の領域を検出する第2の検出手段と、
前記被写体の状態を判定する判定手段と、
前記判定手段により前記被写体の状態が予め決められた条件を満たすと判定された場合に、前記第1の領域と前記第2の領域とが重畳する第1の重畳領域の輝度値を用いて、測光値を算出する算出手段と
前記測光値に基づいて、露出値を決定する決定手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記判定手段により前記状態が前記条件を満たさないと判定された場合に、前記決定手段は、直近で決定した測光値を用いて露出値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記判定手段により前記状態が前記条件を満たさないと判定された場合に、前記決定手段は、前記第1の領域の輝度値を用いて算出した測光値を用いて露出値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記算出手段は、前記第1の領域の輝度値を用いて測光値を算出する際、前記第1の領域の輝度値の、前記測光値に対する寄与度を下げることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記算出手段は、過去に得られた予め決められた数の前記輝度値を平均した輝度値に基づいて、前記測光値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記算出手段は、直近に得られた前記輝度値の変化量に基づいて、前記測光値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像に含まれる前記第1の特徴と異なる予め決められた第2の特徴を有する第3の領域を検出する第3の検出手段を更に有し、
前記決定手段は、前記判定手段により前記被写体の状態が予め決められた条件を満たさないと判定された場合に、前記第1の重畳領域の輝度値と、前記第1の領域と前記第3の領域とが重畳する第2の重畳領域の輝度値の差の変化量が予め決められた閾値未満であれば、前記測光値を用いて露出値を決定し、前記差の変化量が予め決められた閾値以上であれば、前記算出手段により直近で算出された測光値を用いて露出値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記被写体は人の顔であって、前記第2の特徴を有する領域は、頭髪および髭であることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記条件は、前記被写体に含まれる前記第2の領域の大きさに関する条件であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第2の領域の大きさに関する条件は、第2の領域の大きさの予め決められた第1の閾値に対する大小であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び方法、電子機器、プログラム及び記憶媒体に関し、特に露出制御に用いる測光値を求める方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等において露出制御を行う場合、測光用に撮影した画像を格子状のブロックに分割して各ブロックの輝度値を取得し、取得した輝度値の平均値から求めた評価値をもとに露出制御を行う手法が知られている。この評価値を適正輝度に収束させる露出補正値を求め、絞り、シャッター、ISO等の露出制御にフィードバックすることで、撮影するシーンの画像の明るさを適正に保つことが可能となる。更に、被写体の顔や頭部を検出し、得られた検出領域を用いて顔が適正輝度となるような露出補正値を算出する手法も知られている。しかし、顔検出された領域内に背景や髪の毛が含まれる場合、それらの影響を受けて、適正輝度からずれてしまう可能性がある。
【0003】
特許文献1では、肌色検出を用いて、被写体検出領域に含まれる肌色を示す画素を検出し、検出した画素の輝度値に基づいて露出補正パラメータを計算する仕組みが提案されている。これにより、顔領域の輝度が適切となる露出補正値を算出することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-148915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているような肌色検出を用いても、意図した領域での露出補正が実行できない可能性があった。例えば、肌の色に近い色の服や木の幹等は誤判定され易い。また、後頭部のように下地の肌が見え易い箇所も肌色の検出がされ易く、露出が適正に補正されない可能性がある。
【0006】
また、被写体検出で得られた領域を用いて被写体に適切な露出値を算出しようとした場合、例えば図12(a)に示すように、検出枠の位置やサイズのばらつきにより、背景や髪の毛が検出枠に含まれてしまうことがある。特に、逆光シーン等で顔が暗く、背景が明るい、といった、輝度が乖離した状況で枠がずれると、抽出したい暗い顔の輝度と明るい背景の輝度とが混ざった状態で平均化されてしまい、想定よりも高い輝度値が算出されることとなる。このように枠ずれが発生した状態で輝度値が算出されてしまうと、目標とする輝度との差にずれが生じてしまうため、適切な露出値を設定することができない。また、マスクやサングラス等の装飾品に枠が重複してしまう場合も、同様のずれが発生してしまう。
【0007】
これに対し、図12(b)に示すように、肌検出によって肌のみを対象として露出値を算出した場合、背景や装着物による輝度のずれは回避可能となる。しかしながら、図12(c)に示すように、後頭部のような下地の肌が見え易い箇所も肌として検出され易く、同様に適切な露出値を設定できないという懸念がある。
【0008】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、被写体の状態に関わらず、被写体が適切な明るさとなるように露出制御することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、画像を入力する入力手段と、前記画像に含まれる被写体を示す第1の領域を検出する第1の検出手段と、前記画像に含まれる予め決められた第1の特徴を有する第2の領域を検出する第2の検出手段と、前記被写体の状態を判定する判定手段と、前記判定手段により前記被写体の状態が予め決められた条件を満たすと判定された場合に、前記第1の領域と前記第2の領域とが重畳する第1の重畳領域の輝度値を用いて、測光値を算出する算出手段と前記測光値に基づいて、露出値を決定する決定手段と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、被写体の状態に関わらず、被写体が適切な明るさとなるように露出制御することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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