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公開番号
2025132643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030341
出願日
2024-02-29
発明の名称
流体封入式防振装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F16F
13/10 20060101AFI20250903BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】弾性体からなる可動部が第1の隔壁部と第2の隔壁部に衝突する際に発生する打音と、キャビテーションにより発生する異音とを簡素な構成によって抑制できる流体封入式防振装置を提供すること。
【解決手段】エンジンマウント1の中央可動部10Bが中立位置に保持された状態では、弁用突部13Hと弁用孔部10Cとの間に隙間が形成されない一方、受圧室8内に負圧が発生した状態では、中央可動部10Bが中立位置から第1の隔壁部12側に移動して第1の突部10aが変形し、弁用突部13Hと弁用孔部10Cとの間に隙間が形成されることにより、リリーフ弁17を通して受圧室8が平衡室9に連通する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
流体が封入された流体室を受圧室と平衡室とに仕切り、前記受圧室側に配置される第1の隔壁部と前記平衡室側に配置される第2の隔壁部とを有する仕切部材と、
前記仕切部材に設けられ、前記受圧室と前記平衡室とを連通するオリフィス通路と、
前記第1の隔壁部と前記第2の隔壁部との間に配置された弾性部材からなり、その外周部よりも薄肉に形成される中央可動部を撓ませて前記受圧室の内圧変動を吸収する可動部と、
前記受圧室内に負圧が発生する際、前記受圧室を前記平衡室に連通させるリリーフ弁とを備えた流体封入式防振装置であって、
前記中央可動部は、前記第1の隔壁部に当接する複数の第1の突部と、前記第2の隔壁部に当接する複数の第2の突部とを有し、前記第1の突部と前記第2の突部の非変形時に中立位置に保持されており、
前記リリーフ弁は、前記中央可動部に設けられた弁用孔部と、前記第2の隔壁部に設けられ、前記弁用孔部に挿入される弁用突部とを含んで構成されており、
前記中央可動部が前記中立位置に保持された状態では、前記弁用突部と前記弁用孔部との間に隙間が形成されない一方、前記受圧室内に負圧が発生した状態では、前記中央可動部が前記中立位置から前記第1の隔壁部側に移動して前記弁用突部と前記弁用孔部との間に隙間が形成されることにより、前記リリーフ弁を通して前記受圧室が前記平衡室に連通することを特徴とする流体封入式防振装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記弁用孔部の内周面は、前記第1の隔壁部から前記第2の隔壁部側に向かうにつれてその内径が拡大する第1の円錐面に形成されており、
前記弁用突部の外周面は、前記第1の円錐面と相似形の第2の円錐面に形成されており、
前記中立位置において、前記第1の円錐面と前記第2の円錐面が密着して前記第1の円錐面と前記第2の円錐面との間に隙間が形成されないことを特徴とする請求項1に記載の流体封入式防振装置。
【請求項3】
前記弁用孔部は、前記中央可動部の中心部に形成されており、
前記複数の第1の突部および前記複数の第2の突部は、前記弁用孔部の中心軸と同心円上に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体封入式防振装置。
【請求項4】
前記第1の隔壁部は、前記複数の第1の突部の先端が個別に挿入される複数の第1の凹部を有し、
前記第2の隔壁部は、前記複数の第2の突部の先端が個別に挿入される複数の第2の凹部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体封入式防振装置。
【請求項5】
前記第1の隔壁部は、前記複数の第1の突部の先端が個別に挿入される複数の第1の凹部を有し、
前記第2の隔壁部は、前記複数の第2の突部の先端が個別に挿入される複数の第2の凹部を有することを特徴とする請求項3に記載の流体封入式防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体封入式防振装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両のエンジンマウント等に用いられる流体封入式防振装置として、可動部の弾性変形による液圧伝達作用を利用するものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載される流体封入式防振装置は、仕切部材の両側にそれぞれ非圧縮性流体が封入された受圧室と平衡室とが形成されており、仕切部材に、受圧室と平衡室を相互に連通する連通流路が形成されている。
【0004】
仕切部材の内部には収容領域が設けられており、連通流路が収容領域を含んで構成されていると共に、収容領域における受圧室と平衡室の連通方向で弾性変形可能な可動部が収容領域に配されている。
【0005】
収容領域の受圧室側の壁部と可動部との間には圧縮コイルスプリングが配置されており、可動部が圧縮コイルスプリングによって収容領域の平衡室側の壁部に押し当てられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-71126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の流体封入式防振装置にあっては、可動部が液圧を受けて移動し仕切部材に強く衝突した場合、打音が発生するおそれがある。
【0008】
また、受圧室の圧力が大きく低下し、受圧室にキャビテーションが発生した場合に、可動部は、圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して受圧室側へ移動し、平衡室から受圧室への連通流路を通じた流体流動が生じて、受圧室の圧力低下が速やかに緩和されるが、圧縮コイルスプリングを使用する必要があるため、流体封入式防振装置の構造が複雑になる。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、弾性体からなる可動部が第1の隔壁部と第2の隔壁部に衝突する際に発生する打音と、キャビテーションにより発生する異音とを簡素な構成によって抑制できる流体封入式防振装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、流体が封入された流体室を受圧室と平衡室とに仕切り、前記受圧室側に配置される第1の隔壁部と前記平衡室側に配置される第2の隔壁部とを有する仕切部材と、前記仕切部材に設けられ、前記受圧室と前記平衡室とを連通するオリフィス通路と、前記第1の隔壁部と前記第2の隔壁部との間に配置された弾性部材からなり、その外周部よりも薄肉に形成される中央可動部を撓ませて前記受圧室の内圧変動を吸収する可動部と、前記受圧室内に負圧が発生する際、前記受圧室を前記平衡室に連通させるリリーフ弁とを備えた流体封入式防振装置であって、前記中央可動部は、前記第1の隔壁部に当接する複数の第1の突部と、前記第2の隔壁部に当接する複数の第2の突部とを有し、前記第1の突部と前記第2の突部の非変形時に中立位置に保持されており、前記リリーフ弁は、前記中央可動部に設けられた弁用孔部と、前記第2の隔壁部に設けられ、前記弁用孔部に挿入される弁用突部とを含んで構成されており、前記中央可動部が前記中立位置に保持された状態では、前記弁用突部と前記弁用孔部との間に隙間が形成されない一方、前記受圧室内に負圧が発生した状態では、前記中央可動部が前記中立位置から前記第1の隔壁部側に移動して前記弁用突部と前記弁用孔部との間に隙間が形成されることにより、前記リリーフ弁を通して前記受圧室が前記平衡室に連通することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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