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公開番号2025131451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024029217
出願日2024-02-28
発明の名称水性無機ジンクリッチ塗料組成物
出願人島貿易株式会社,大日本塗料株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09D 201/02 20060101AFI20250902BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】屋外で塗装した場合であっても、塗膜のひび割れや、塗装後早期における降雨・結露による塗膜の再溶解が生じにくい水性無機ジンクリッチ塗料組成物を提供する。
【解決手段】一般式M2O・nSiO2(式中、MはNa、K、Li又はCsであり、nは2.5~4の数である。)で表される珪酸アルカリ、保水剤、アミノ基を有する化合物及び/又はアンモニウムイオン源を担持した多孔質材料、並びに水を含有するビヒクルと、亜鉛末とを含む水性無機ジンクリッチ塗料組成物であり、前記珪酸アルカリの量は、前記ビヒクル100質量部に対して10~50質量部であり、前記保水剤の量は、前記珪酸アルカリ100質量部に対して4.0~20.0質量部であり、前記亜鉛末の量は、前記水性無機ジンクリッチ塗料組成物の固形分100質量部に対して80~95質量部であることを特徴とする、水性無機ジンクリッチ塗料組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式M

O・nSiO

(式中、MはNa、K、Li又はCsであり、nは2.5~4の数である。)で表される珪酸アルカリ、保水剤、アミノ基を有する化合物及び/又はアンモニウムイオン源を担持した多孔質材料、並びに水を含有するビヒクルと、亜鉛末とを含む水性無機ジンクリッチ塗料組成物であり、
前記珪酸アルカリの量は、前記ビヒクル100質量部に対して10~50質量部であり、
前記保水剤の量は、前記珪酸アルカリ100質量部に対して4.0~20.0質量部であり、
前記亜鉛末の量は、前記水性無機ジンクリッチ塗料組成物の固形分100質量部に対して80~95質量部であることを特徴とする、水性無機ジンクリッチ塗料組成物。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記保水剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、及びアルギン酸から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする、請求項1に記載の水性無機ジンクリッチ塗料組成物。
【請求項3】
前記珪酸アルカリの一部が、無機酸で中和されていることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一項に記載の水性無機ジンクリッチ塗料組成物。
【請求項4】
前記アミノ基を有する化合物が、ポリエチレンポリアミン系化合物、ポリアミド樹脂、ポリアミン樹脂、及び変性ポリアミン樹脂から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、前記アミノ基を有する化合物の量が、前記水性無機ジンクリッチ塗料組成物100質量部に対して0.05~3.0質量部であることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一項に記載の水性無機ジンクリッチ塗料組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性無機ジンクリッチ塗料組成物に関し、特には、屋外で塗装した場合であっても、塗膜のひび割れや、塗装後早期における降雨・結露による塗膜の再溶解が生じにくい水性無機ジンクリッチ塗料組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
亜鉛の鉄に対する犠牲防食作用を利用したジンクリッチ塗料は、鋼構造物の防食目的で広く用いられており、中でも、無機質のバインダーを用いた塗料は、耐候性や長期防食性に優れた塗膜を得ることができる。また、環境への影響を考慮し、溶剤系から水系への転換が求められており、バインダー成分として珪酸アルカリを含む水性の無機ジンクリッチ塗料が古くから検討されている。
【0003】
特開2009-249490号公報(特許文献1)は、防食性に優れた水系無機材料をビヒクルとして用いてVOC削減を具現化した水系無機ジンクリッチ塗料組成物として、一般式M

O・nSiO

(式中、MはNa、K、Li又はCsであり、nは2~4の数である。)で表される珪酸アルカリを10~50質量%の濃度で含有し、アンモニウムイオンを0.01~0.1Mの濃度で含有し且つハロゲンイオンを0.01~1Mの濃度で含有している水溶液からなるビヒクルと亜鉛末とからなり、乾燥塗膜とした時にバインダー固形分が5~20質量%となり、亜鉛末が80~95質量%となる配合であることを特徴とする水系無機ジンクリッチ塗料組成物を記載する。
【0004】
特開昭55-106271号公報(特許文献2)は、一般式 M

O・mSiO

・nH

O〔ただし、Mは元素周期律表第1A族に属するアルカリ金属、mは整数、nは0または整数を示す〕で示されるアルカリ珪酸塩の水溶液と合成樹脂エマルションとを、固形分比1:0.01~0.5の割合で配合した展色剤に亜鉛末を配合して成る水系無機質ジンクリッチプライマーの発明を記載し、かかる発明によれば、アルカリ珪酸塩をアクリルエマルションの如き合成樹脂エマルションによって変性することにより、無機質ジンクリッチプライマーの欠点を解消し、さらに、合成樹脂エマルションの添加により塗膜が有機的性質を保有するため、鋼板への付着性、可撓性、塗り重ね性を改善することなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-249490号公報
特開昭55-106271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、水性無機ジンクリッチ塗料組成物について検討したところ、バインダー成分として珪酸アルカリを含む水性無機ジンクリッチ塗料は、屋外で塗装した際、乾燥時に急激に水分が蒸発することで、形成される塗膜にひび割れが生じやすいことが分かった。さらに、珪酸アルカリと亜鉛末との反応は緩やかであるため(例えばこれらが水に不溶解な状態となるまでに塗装から1週間程度の期間が必要である)、塗装後の短い期間では降雨や結露により塗膜が再溶解するといった欠点もあった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、屋外で塗装した場合であっても、塗膜のひび割れや、塗装後早期における降雨・結露による塗膜の再溶解が生じにくい水性無機ジンクリッチ塗料組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、使用される珪酸アルカリに対して特定量の保水剤を配合することにより、乾燥時に急激な水分の蒸発が生じることを防ぎ、屋外で塗装した場合であっても、塗膜のひび割れを防ぐことができ、また、アミノ基を有する化合物及び/又はアンモニウムイオン源を担持した多孔質材料を配合することにより、珪酸アルカリと亜鉛末との反応を促進し、塗装後早期における降雨・結露による塗膜の再溶解を防ぐことができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
従って、本発明の水性無機ジンクリッチ塗料組成物は、一般式M

O・nSiO

(式中、MはNa、K、Li又はCsであり、nは2.5~4の数である。)で表される珪酸アルカリ、保水剤、アミノ基を有する化合物及び/又はアンモニウムイオン源を担持した多孔質材料、並びに水を含有するビヒクルと、亜鉛末とを含む水性無機ジンクリッチ塗料組成物であり、
前記珪酸アルカリの量は、前記ビヒクル100質量部に対して10~50質量部であり、
前記保水剤の量は、前記珪酸アルカリ100質量部に対して4.0~20.0質量部であり、
前記亜鉛末の量は、前記水性無機ジンクリッチ塗料組成物の固形分100質量部に対して80~95質量部であることを特徴とする、水性無機ジンクリッチ塗料組成物である。
【0010】
本発明の水性無機ジンクリッチ塗料組成物の好適例において、前記保水剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、及びアルギン酸から選ばれる少なくとも1種を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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