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公開番号
2025130707
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2025025986
出願日
2025-02-20
発明の名称
飲料用水中油型乳化油脂組成物
出願人
株式会社ADEKA
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A23C
11/10 20250101AFI20250901BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】経日的な凝集や増粘の発生が効果的に抑制され、乳化安定性が高い飲料用水中油型乳化油脂組成物を提供すること。また、飲料に添加した際に、飲料中にクリーミングや沈殿が発生しにくい飲料用水中油型乳化油脂組成物を提供すること。
【解決手段】植物性蛋白質を主成分とする素材を含有し、下記の(条件1)、(条件2)および(条件3)を全て満たす、飲料用水中油型乳化油脂組成物。
(条件1)飲料用水中油型乳化油脂組成物中の蛋白質含有量が、0.5~6.0質量%である。
(条件2)飲料用水中油型乳化油脂組成物中の蛋白質含有量1質量部に対する油脂含有量が、4.0~20.0質量部である。
(条件3)水相のpHが7~10である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物性蛋白質を主成分とする素材を含有し、下記の(条件1)、(条件2)および(条件3)を全て満たす、飲料用水中油型乳化油脂組成物。
(条件1)飲料用水中油型乳化油脂組成物中の蛋白質含有量が、0.5~6.0質量%である。
(条件2)飲料用水中油型乳化油脂組成物中の蛋白質1質量部に対して油脂を4.0~20.0質量部含有する。
(条件3)水相のpHが7~10である。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
植物性蛋白質を主成分とする素材が、えんどう豆由来の蛋白質を主成分とする素材およびレンズ豆由来の蛋白質を主成分とする素材からなる群から選ばれる1種または2種以上である、請求項1に記載の飲料用水中油型乳化油脂組成物。
【請求項3】
増粘多糖類を実質的に含有しない、請求項1または2に記載の飲料用水中油型乳化油脂組成物。
【請求項4】
植物ベースである、請求項1または2に記載の飲料用水中油型乳化油脂組成物。
【請求項5】
請求項1または2に記載の飲料用水中油型乳化油脂組成物を含有する飲料。
【請求項6】
請求項1または2に記載の飲料用水中油型乳化油脂組成物の製造方法であって、以下の(工程1)および(工程2)を含む、飲料用水中油型乳化油脂組成物の製造方法。
(工程1)植物性蛋白質を主成分とする素材を含み、蛋白質1質量部に対して油脂を4.0~20.0質量部含有する水中油型乳化物を調製する工程。
(工程2)飲料用水中油型乳化油脂組成物の水相のpHが7~10となるように調整する工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用水中油型乳化油脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒーホワイトナー等の飲料用水中油型乳化油脂組成物は、飲料の味をまろやかにしたり、飲料に白濁感を与えたりする等の目的で用いられる。飲料用水中油型乳化油脂組成物には、高い乳化安定性と溶解性とを有しながら、水溶液にしても低粘度であり、さらに乳風味を飲料に付与することができるという観点から、その原料としてカゼイン蛋白質などの乳蛋白質や、乳蛋白質を含む乳原料が広く用いられてきた。
【0003】
しかし近年、動物性原料の世界的消費量増大による供給安定性への不安や価格高騰等の背景から、乳原料をはじめとする動物性原料を使用せずに製造された食品の開発が求められるようになってきている。
【0004】
また、乳アレルゲンや卵アレルゲンなどの動物アレルゲンを含まない食品や、菜食主義者(ベジタリアン)や完全菜食主義者(ビーガン)であっても食することが可能な食品の開発が求められる場面も多々みられるようになってきている。
【0005】
そのため、飲料用水中油型乳化油脂組成物においても、乳蛋白質を使用せずに製造されたものが検討されており、その一つとして乳蛋白質を使用せず乳化剤を使用した飲料用水中油型乳化油脂組成物が検討されてきた。
【0006】
例えば、特許文献1には、ショ糖脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルを含み、蛋白質は含まないことを特徴とするコーヒーホワイトナー用乳化剤が開示されており、該乳化剤を使用したコーヒーホワイトナーも開示されている。
しかし、特許文献1に記載のコーヒーホワイトナーは、蛋白質を含まないために乳化安定性が十分でなく、また飲料に添加した際の分散性も十分ではないという問題があった。
【0007】
そこで、別の方法として、乳蛋白質の代わりに、植物性蛋白質や、植物性蛋白質を含む原材料を使用して製造された飲料用水中油型乳化油脂組成物が検討されてきた。
例えば、特許文献2には、特定の要件を全て満たす植物性蛋白質素材を用い、全蛋白質に対する植物性蛋白質の割合が50質量%以上、乳蛋白質の割合が50質量%未満である、植物ベースのホワイトナー組成物の製造方法が開示されている。
【0008】
また、植物性蛋白質や植物性蛋白質を含む原料と、乳化剤とを併用した飲料用水中油型乳化油脂組成物も検討されている。例えば、特許文献3には、豆乳を使用し、乳化剤としてHLBが12以上でありグリセリンの重合度が5~10であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とするコーヒーホワイトナーが開示されている。また、特許文献4には、高温浸漬処理された豆乳を使用し、かつ有機酸モノグリセリドとシュガーエステルとを併用して乳化することを特徴とする、コーヒーホワイトナーの製造方法が開示されている。特許文献5には、特定数値範囲量のナッツペーストと植物性油脂とを含み、高HLBのショ糖脂肪酸エステル、中HLBのショ糖脂肪酸エステルおよび高HLBのポリグリセリン脂肪酸エステル、または中HLBのショ糖脂肪酸エステルおよびレシチンを含有することを特徴とする、液状コーヒーホワイトナーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2004-254594号公報
特開2021-052654号公報
特開2006-158295号公報
国際公開2010/073575号
特開2021-136974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従前より開示され検討されてきた、乳蛋白質の代わりに植物性蛋白質を使用して製造された飲料用水中油型乳化油脂組成物には、以下のような問題があった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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