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公開番号2025129762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026638
出願日2024-02-26
発明の名称車両の走行制御システム
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60W 30/16 20200101AFI20250829BHJP(車両一般)
要約【課題】MT車両でACC機能による走行中における変速操作後のクラッチ接続時におけるエンジン回転数の急変を防止する。
【解決手段】手動変速機、クラッチ、および、ACCコントローラを備えたMT車両の走行制御システムであって、ACC機能による走行中に車両の走行状態に応じて変速機の目標ギア段を決定する目標ギア段決定手段を備え、ACC機能の作動中にクラッチが解除操作されたときに、エンジンのトルクをアイドリングトルクとなるように制御するアイドリングトルク制御を行い、その次に目標ギア段に相当するエンジン回転数となるように要求トルクを調整する目標ギア段トルク制御を行うように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の走行制御システムであって、
手動変速機と、
エンジンのトルクを前記変速機に解除可能に伝達するクラッチと、
先行車が存在しない場合は設定車速を維持し、設定車速未満で走行する先行車が存在する場合は設定車間時間を維持するACC機能を実行すべく車両の速度制御を行うACCコントローラと、
前記ACC機能による走行中に車両の走行状態に応じて前記変速機の目標ギア段を決定する目標ギア段決定手段と、を備え、
前記ACC機能の作動中に前記クラッチが解除操作されたときに、前記エンジンのトルクをアイドリングトルクとなるように制御するアイドリングトルク制御を行い、
それに続いて前記目標ギア段に相当するエンジン回転数となるように要求トルクを調整する目標ギア段トルク制御を行うように構成されている、車両の走行制御システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記目標ギア段トルク制御は、前記エンジントルクが前記アイドリングトルクとなるか、または、前記目標ギア段に相当する前記エンジン回転数よりエンジン回転数が低くなったときに実行される、請求項1に記載の車両の走行制御システム。
【請求項3】
前記エンジンのトルクを制御するエンジンコントローラを備え、
前記アイドリングトルク制御は、前記エンジンコントローラによる目標トルクを前記アイドリングトルクとして実行され、
前記目標ギア段トルク制御は、前記ACCコントローラによる要求トルクを、前記アイドリングトルクより低い要求値から上昇させ、前記エンジンコントローラが、前記目標トルクと前記ACCコントローラからの前記要求トルクの高い方の要求値に従って前記エンジントルクを制御することによって実行される、
請求項1に記載の車両の走行制御システム。
【請求項4】
前記目標ギア段決定手段は、前記目標ギア段が、シフトダウン、シフトアップ、または、中立の何れに該当するか決定し、
前記目標ギア段トルク制御における前記要求トルクの前記上昇は、前記シフトアップ時における第1の上昇率と、前記シフトダウン時における第2の上昇率とを含み、前記第2の上昇率は前記第1の上昇率よりも大きい、請求項3に記載の車両の走行制御システム。
【請求項5】
前記目標ギア段トルク制御における前記要求トルクの前記上昇は、前記ACCコントローラによる前記速度制御における加速度または減速度がゼロまたはその近傍にある第1の走行状態における第1の上昇率と、前記速度制御における加速度または減速度が前記第1の走行状態よりも大きい第2の走行状態における第2の上昇率とを含み、前記第2の上昇率は前記第1の上昇率よりも大きい、請求項3に記載の車両の走行制御システム。
【請求項6】
前記ACCコントローラは、前記車両の乗員数および/または積載荷重が所定値未満の場合における第1の制御モードと、前記車両の乗員数および/または積載荷重が前記所定値以上の場合における第2の制御モードとを有し、
前記目標ギア段トルク制御における前記要求トルクの前記上昇は、前記第1の制御モードにおける第1の上昇率と、前記第2の制御モードにおける第2の上昇率とを含み、前記第2の上昇率は前記第1の上昇率よりも大きい、請求項3に記載の車両の走行制御システム。
【請求項7】
所定の距離内に前記先行車が停止している場合は、前記目標ギア段に相当するエンジン回転数を前記アイドリング回転数として前記目標ギア段トルク制御を実施せず、前記先行車が走行している場合は車速に応じたエンジン回転数とするように構成されている、請求項1に記載の車両の走行制御システム。
【請求項8】
前記目標ギア段トルク制御における前記要求トルクの前記上昇は、所定の開始上昇率で開始され、前記目標ギア段に相当するエンジン回転数に到達する前に前記クラッチの部分的係合が検出された場合は、前記開始上昇率より大きい修正上昇率に修正されるように構成されている、請求項3に記載の車両の走行制御システム。
【請求項9】
前記目標ギア段トルク制御における前記要求トルクの前記上昇は、所定の開始上昇率で開始され、前記目標ギア段に相当するエンジン回転数に到達する前に前記クラッチの部分的係合が検出された場合は、前記開始上昇率より大きい修正上昇率に修正されるように構成されており、前記修正上昇率は、前記第2の走行状態における前記第2の上昇率よりも大きい、請求項5に記載の車両の走行制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の走行制御システムに関し、さらに詳しくは、マニュアルトランスミッション車両の走行制御システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両の運転支援機能として、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が公知である。ACCは、自車両前方に先行車が存在しない場合は設定車速で定速走行し、自車両前方に設定車速未満で走行する先行車が存在する場合は、設定車間時間を維持して先行車に追従走行する走行制御機能であり、オートマチックトランスミッション車両だけでなく、マニュアルトランスミッション車両(MT車)にも採用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、車間距離制御中に運転者が変速操作を行うためにクラッチペダルを踏み込んだ場合におけるエンジン回転数の上昇を防止するために、直前の状態から変速段を一段シフトアップさせたエンジン回転数を目標回転数に設定し、この目標回転数に一致するようにエンジン回転数を制御することが開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1では、ACC機能による加速中の変速操作でシフトダウンされた場合、クラッチが接続されたときに、変速操作後の変速段で動力伝達状態となるため、動力遮断中に運転者がアクセルペダル操作でエンジン回転数の調整を行わない限り、エンジン回転数の急変が発生し、変速ショックを生じる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-189890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、MT車両でACC機能による走行中における変速操作後のクラッチ接続時におけるエンジン回転数の急変を防止し、燃費を考慮しつつ変速ショックを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両の走行制御システムは、
手動変速機と、
エンジンのトルクを前記変速機に解除可能に伝達するクラッチと、
先行車が存在しない場合は設定車速を維持し、設定車速未満で走行する先行車が存在する場合は設定車間時間を維持するACC機能を実行すべく車両の速度制御を行うACCコントローラと、
前記ACC機能による走行中に車両の走行状態に応じて前記変速機の目標ギア段を決定する目標ギア段決定手段と、を備え、
前記ACC機能の作動中に前記クラッチが解除操作されたときに、前記エンジンのトルクをアイドリングトルクとなるように制御するアイドリングトルク制御を行い、
それに続いて前記目標ギア段に相当するエンジン回転数となるように要求トルクを調整する目標ギア段トルク制御を行うように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る車両の走行制御システムは、上記構成により、運転者によりクラッチが解除操作されたときに、アイドリングトルク制御を行いエンジン回転数の上昇を抑制するとともに、直前の走行状態に基づいて変速操作後の目標ギア段を決定し、クラッチが接続される以前に、目標ギア段に相当するエンジン回転数となるように要求トルクを調整でき、クラッチ接続時におけるエンジン回転数の急変を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明実施形態に係る車両の走行制御システムを示すブロック図である。
変速操作中のトルク制御とエンジン回転数の変化を示す図である。
本発明第1実施形態に係る走行制御を示すフローチャートである。
本発明第2実施形態に係る走行制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明実施形態に係る車両の走行制御システムは、エンジンの出力を制御するエンジンコントローラ10、ブレーキシステムの制動力を制御するブレーキコントローラ20、ACC機能を実行するためのACCコントローラ30、先行車検出手段31、および、走行制御に使用する状態値を取得するためのセンサ群を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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