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公開番号2025129515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026198
出願日2024-02-26
発明の名称コアユニット
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H03H 7/09 20060101AFI20250829BHJP(基本電子回路)
要約【課題】通電用の導体における大電流の通電を許容しつつノイズの抑制が可能な、コアユニットを開示する。
【解決手段】コアユニット10が、貫通孔18を有するコア20と、コア20に巻き付けて配置される帯状の金属平板からなる第1導体部22を含んで構成された通電路16と、第1導体部22に接続されたコンデンサ24とを備え、第1導体部22は、コア20の貫通孔18を貫通して、コア20の軸方向一方側から軸方向他方側へ突出する第1部材36と、コア20の軸方向他方側で第1部材36に接続されて、コア20の外周側を回って軸方向一方側に突出する第2部材38と、コア20の軸方向一方側で第2部材38に接続されて、第1部材36と非接触でコア20の貫通孔18を貫通してコア20の軸方向他方側に突出する第3部材40とを有し、少なくとも1つのコンデンサ24が、接地または通電路16の+ライン17aと-ライン17b間に並列接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貫通孔を有するコアと、
前記コアに巻き付けて配置される帯状の金属平板からなる第1導体部を含んで構成された通電路と、
前記第1導体部に接続された少なくとも1つのコンデンサと、を備え、
前記第1導体部は、前記コアの前記貫通孔を貫通して、前記コアの軸方向一方側から軸方向他方側へ突出する第1部材と、前記コアの前記軸方向他方側で前記第1部材に接続されて、前記コアの外周側を回って前記軸方向一方側に突出する第2部材と、前記コアの前記軸方向一方側で前記第2部材に接続されて、前記第1部材と非接触で前記コアの前記貫通孔を貫通して前記コアの前記軸方向他方側に突出する第3部材と、を有し、
前記少なくとも1つのコンデンサが、接地または前記通電路の+ラインと-ライン間に並列接続されている、コアユニット。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記通電路は、前記コアに巻き付けて配置される帯状の金属平板からなる第2導体部を含み、
前記第1導体部が、前記通電路の前記+ラインを構成し、
前記第2導体部が、前記通電路の前記-ラインを構成し、
前記第2導体部は、前記コアの前記貫通孔を貫通して、前記コアの前記軸方向一方側から前記軸方向他方側へ突出する第4部材と、前記コアの前記軸方向他方側で前記第4部材に接続されて、前記コアの外周側を回って前記軸方向一方側に突出する第5部材と、前記コアの前記軸方向一方側で前記第5部材に接続されて、前記第4部材と非接触で前記コアの前記貫通孔を貫通して前記コアの前記軸方向他方側に突出する第6部材と、を有している、請求項1に記載のコアユニット。
【請求項3】
前記貫通孔を貫通して延びる絶縁性のスペーサをさらに備え、
前記スペーサは、前記第1導体部と前記第2導体部との間に配置されている、請求項2に記載のコアユニット。
【請求項4】
前記少なくとも1つのコンデンサが、複数のコンデンサを含み、
前記複数のコンデンサが、いずれも前記コアの前記軸方向一方側に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコアユニット。
【請求項5】
前記複数のコンデンサが、第1ラインバイパスコンデンサと第2ラインバイパスコンデンサを含み、
前記第1ラインバイパスコンデンサが、前記第1部材と、前記第4部材と、グランドラインに接続されており、
前記第2ラインバイパスコンデンサが、前記第2部材又は前記第3部材と、前記第5部材又は前記第6部材と、前記グランドラインに接続されている、請求項2を引用する場合の請求項4に記載のコアユニット。
【請求項6】
前記第1ラインバイパスコンデンサと前記第2ラインバイパスコンデンサが、1つのプリント基板に実装されており、
前記第1ラインバイパスコンデンサを構成する一対の第1端子と、前記第2ラインバイパスコンデンサを構成する一対の第2端子が前記プリント基板に突設されており、
前記一対の第1端子の突出端部が、それぞれ前記第1部材と前記第4部材に接続され、
前記一対の第2端子の突出端部が、それぞれ前記第2部材又は前記第3部材と前記第5部材又は前記第6部材に接続されている、請求項5に記載のコアユニット。
【請求項7】
前記第2部材と前記第3部材の接続部と、前記第5部材と前記第6部材の接続部が、それぞれボルト締結部を含んで構成されており、
前記一対の第2端子の突出端部が、前記ボルト締結部においてそれぞれの前記接続部にボルト締結されている、請求項6に記載のコアユニット。
【請求項8】
前記第1ラインバイパスコンデンサと前記第2ラインバイパスコンデンサが、1つの絶縁性の保持ケースに保持されており、
前記第1ラインバイパスコンデンサが、一対の第1コンデンサ部品と、一対の第1端子と、グランドバスバーと、を含んで構成され、
前記第2ラインバイパスコンデンサが、一対の第2コンデンサ部品と、一対の第2端子と、前記グランドバスバーと、を含んで構成され、
前記保持ケースは、一対の第1コンデンサ部品収容部と、一対の第1端子収容部と、一対の第2コンデンサ部品収容部と、一対の第2端子収容部と、グランドバスバー収容部と、を有し、
各第1端子収容部に収容された各前記第1端子の一端部が、各前記第1コンデンサ部品収容部の底面に露出しており、
各第2端子収容部に収容された各前記第2端子の一端部が、各前記第2コンデンサ部品収容部の底面に露出しており、
前記グランドバスバー収容部に収容された前記グランドバスバーの4か所が、前記一対の第1コンデンサ部品収容部と前記一対の第2コンデンサ部品収容部の前記底面にそれぞれ露出しており、
各前記第1コンデンサ部品収容部に収容された各前記第1コンデンサ部品が、各前記第1端子と前記グランドバスバーとの間に直列接続され、
各前記第2コンデンサ部品収容部に収容された各前記第2コンデンサ部品が、各前記第2端子と前記グランドバスバーとの間に直列接続され、
前記一対の第1端子の突出端部が、それぞれ前記第1部材と前記第4部材に接続され、
前記一対の第2端子の突出端部が、それぞれ前記第2部材又は前記第3部材と前記第5部材又は前記第6部材に接続されている、請求項5に記載のコアユニット。
【請求項9】
前記第2部材と前記第3部材の接続部と、前記第5部材と前記第6部材の接続部が、それぞれボルト締結部を含んで構成されており、
前記一対の第2端子の突出端部が、前記ボルト締結部においてそれぞれの前記接続部にボルト締結されている、請求項8に記載のコアユニット。
【請求項10】
前記複数のコンデンサが、第1アクロスザラインコンデンサと第2アクロスザラインコンデンサを含み、
前記第1アクロスザラインコンデンサが、前記第1部材と前記第4部材に接続されており、
前記第2アクロスザラインコンデンサが、前記第2部材又は前記第3部材と前記第5部材又は前記第6部材に接続されている、請求項2を引用する場合の請求項4に記載のコアユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コアユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車載機器間をつなぐ電源ラインを構成するワイヤハーネス等の導体においては、これらの導体が、機器の金属筐体や内部基板から発生する比較的高周波のコモンモードノイズや、電気機器のスイッチング動作により発生する比較的低周波のノーマルモードノイズを受ける。その結果、導体自体がアンテナのような役割を果たして輻射ノイズを放射したり、ノイズを受信して周辺機器の制御に悪影響を及ぼすことが知られている。
【0003】
このようなノイズへの対策として、特許文献1には、環状のフェライトコアにケーブルを挿通し、更に1又は数ターン巻き付けて、輻射ノイズを抑制する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-343620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1の如き環状のコアにケーブルを巻き付ける構造では、大電流の通電が難しく、近年の車載機器の大電流化に対応が可能なコアユニットの提案が望まれていた。
【0006】
そこで、通電用の導体における大電流の通電を許容しつつノイズの抑制が可能な、コアユニットを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコアユニットは、貫通孔を有するコアと、前記コアに巻き付けて配置される帯状の金属平板からなる第1導体部を含んで構成された通電路と、前記第1導体部に接続された少なくとも1つのコンデンサと、を備え、前記第1導体部は、前記コアの前記貫通孔を貫通して、前記コアの軸方向一方側から軸方向他方側へ突出する第1部材と、前記コアの前記軸方向他方側で前記第1部材に接続されて、前記コアの外周側を回って前記軸方向一方側に突出する第2部材と、前記コアの前記軸方向一方側で前記第2部材に接続されて、前記第1部材と非接触で前記コアの前記貫通孔を貫通して前記コアの前記軸方向他方側に突出する第3部材と、を有し、前記少なくとも1つのコンデンサが、接地または前記通電路の+ラインと-ライン間に並列接続されている、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、通電用の導体における大電流の通電を許容しつつノイズの抑制が可能な、コアユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1に係るコアユニットを示す正面側からの斜視図である。
図2は、図1に示されたコアユニットにおける背面側からの斜視図である。
図3は、図1に示されたコアユニットにおける平面図である。
図4は、図1に示されたコアユニットにおける正面図である。
図5は、図4におけるV-V断面を拡大して示す縦断面図である。
図6は、図1に示されたコアユニットにおける分解斜視図である。
図7は、図1に示されたコアユニットにおける電気的構成を示す回路図である。
図8は、実施形態2に係るコアユニットを示す平面側からの斜視図である。
図9は、図8に示されたコアユニットにおける底面側からの斜視図である。
図10は、図8に示されたコアユニットにおける分解斜視図である。
図11は、実施形態3に係るコアユニットを示す正面側からの斜視図である。
図12は、図11に示されたコアユニットにおける縦断面図であって、図5に対応する図である。
図13は、図11に示されたコアユニットにおける電気的構成を示す回路図である。
図14は、実施形態4に係るコアユニットを示す正面側からの斜視図である。
図15は、図14に示されたコアユニットにおける背面側からの斜視図である。
図16は、図14に示されたコアユニットにおける電気的構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコアユニットは、
(1)貫通孔を有するコアと、前記コアに巻き付けて配置される帯状の金属平板からなる第1導体部を含んで構成された通電路と、前記第1導体部に接続された少なくとも1つのコンデンサと、を備え、前記第1導体部は、前記コアの前記貫通孔を貫通して、前記コアの軸方向一方側から軸方向他方側へ突出する第1部材と、前記コアの前記軸方向他方側で前記第1部材に接続されて、前記コアの外周側を回って前記軸方向一方側に突出する第2部材と、前記コアの前記軸方向一方側で前記第2部材に接続されて、前記第1部材と非接触で前記コアの前記貫通孔を貫通して前記コアの前記軸方向他方側に突出する第3部材と、を有し、前記少なくとも1つのコンデンサが、接地または前記通電路の+ラインと-ライン間に並列接続されている、ものである。
(【0011】以降は省略されています)

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