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公開番号
2025129393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025114527,2024177190
出願日
2025-07-07,2018-02-16
発明の名称
ガラス板用合紙
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
D21H
27/00 20060101AFI20250828BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】樹脂分を主体とした凝集物がガラス板へ付着することを低減させたガラス板用合紙を提供する。
【解決手段】本発明に係るガラス板用合紙は、セルロースパルプを主成分とし、抄紙用薬品の含有率合計が0.1質量%以下であるガラス板用合紙であって、硫酸アルミニウムの含有率が0質量%であり、坪量が10~100g/m
2
である。本発明に係るガラス板用合紙は、タルク含有率が0.1質量%未満であり、界面活性剤含有率およびカチオン系ポリマー含有率が0質量%であるのが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロースパルプを主成分とし、抄紙用薬品の含有率合計が0.1質量%以下であるガラス板用合紙であって、
硫酸アルミニウムの含有率が0質量%であり、
坪量が10~100g/m
2
であることを特徴とするガラス板用合紙。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
タルク含有率が0.1質量%未満であり、
界面活性剤含有率およびカチオン系ポリマー含有率が0質量%である請求項1に記載のガラス板用合紙。
【請求項3】
抄紙用薬品の含有率合計が0質量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス板用合紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板同士の間に挿入する合紙およびその製造方法に関するものである。特に、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイといったフラットパネルディスプレイ用のガラス基板を複数枚積層して保管、運搬する流通過程や製造工程において使用されるガラス板用合紙およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ガラスの多用途化により、ガラス板用合紙に対する品質要求が厳しくなっている。例えば、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに用いられるガラス基板では、ガラス基板表面に対して微細な電子部材等が形成されるため、表面に僅かな傷や汚染があった場合、断線等の不良の原因となり製品欠陥となる。そのため、ガラス基板表面には高度の清澄性が求められる。
【0003】
近年では、ガラス基板の大型化・量産化に伴い、搬送効率を高める目的でガラス基板を重ねて搬送する場合が多い。ガラス基板を重ねると、ガラス板用合紙(以下、適宜「合紙」とも記載する)とガラス基板との接触圧力が高まるので、合紙中の異物等がガラス基板に付着する(汚染する)確率が高まる。その一方で、フラットパネルディスプレイの高精細化に伴い、ガラス基板表面にはより高度な清澄性が要求されている。このような事情により、合紙に対する品質要求水準は高度化しつつある。
【0004】
原料パルプの製造工程や原料パルプから合紙を抄造する工程では、原料中の異物が合紙に混入することがある。また、種々の化学物質が添加されるため、それらの添加剤が影響して汚染を引き起こすことがある。このような異物や汚染物質が、保管中または搬送の過程において、ガラス基板表面に極力付着しないことが望ましい。
【0005】
こうした異物や汚染物質には、木材、パルプおよび紙から遊離した天然樹脂およびガム物質、添加剤などに由来する有機系の非水溶性の物質などが含まれる。具体的には、木材由来の粘着性天然樹脂(ピッチ)、添加剤中の合成樹脂、ポリジメチルシロキサンに代表される有機ポリシロキサン化合物等の樹脂がある。
【0006】
ガラス板、特にフラットパネルディスプレイ用として用いられるガラス基板については、出荷前や電子部品等の実装工程前に、水を主体とする媒体を用いてガラス表面を洗浄する工程を経る。この工程により、ガラス基板表面に付着した紙粉等の異物はほとんど洗い流されるが、粘着性を有する樹脂(ピッチ)や異物、ガラスとの親和性の高い物質は、洗浄後もガラス表面に付着している可能性が高い。
【0007】
パルプの製造工程や抄紙工程においては、樹脂(ピッチ)による弊害を低減させるために、ピッチコントロール剤が使用されることがある。ピッチコントロール剤とは、樹脂(ピッチ)が製造工程や抄紙工程で付着しないようにするための物質であり、具体的には、タルク、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)、界面活性剤、カチオン系ポリマー等が知られている。
【0008】
例えば、特許文献1には、表面に存在するタルクの割合を低減させ、代わりに、非タルク系のピッチコントロール剤として界面活性剤、カチオン系ポリマー、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)等を使用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-125146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1に記載のピッチコントロール剤を使用する方法では、樹脂(ピッチ)とピッチコントロール剤からなる凝集物が生じることがあるので、極めて高い清澄性が要求されるガラス基板向けの合紙用途には必ずしも十分なものではなかった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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