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公開番号
2025128288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2025097050,2021011029
出願日
2025-06-10,2021-01-27
発明の名称
重荷重用空気入りタイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250826BHJP(車両一般)
要約
【課題】低燃費性能および耐リブテア性能が改善された重荷重用空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド1を備えた重荷重用空気入りタイヤであって、前記トレッドが、トレッド面を構成するキャップゴム層5および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層4を有し、前キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分を含有するゴム組成物により構成され、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物のアセトン抽出量が4.0質量%未満であり、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200b(MPa)、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200c(MPa)としたとき、M200bおよびM200cが、下記式(1)を満たす、重荷重用空気入りタイヤ。0≦M200c-M200b≦5・・・(1)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッドを備えた重荷重用空気入りタイヤであって、
前記トレッドが、トレッド面を構成するキャップゴム層および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層を有し、前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分および硫黄を含有するゴム組成物により構成され、
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物のアセトン抽出量が4.0質量%未満であり、
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200b(MPa)、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200c(MPa)としたとき、M200bおよびM200cが、下記式(1)を満たす、重荷重用空気入りタイヤ。
0≦M200c-M200b≦4 ・・・(1)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
上記式(1)中のM200c-M200bの最大値について、3以下であることを満たす請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項3】
トレッドを備えた重荷重用空気入りタイヤであって、
前記トレッドが、トレッド面を構成するキャップゴム層および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層を有し、前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分および硫黄を含有するゴム組成物により構成され、
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物のアセトン抽出量が3.9質量%未満であり、
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200b(MPa)、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200c(MPa)としたとき、M200bおよびM200cが、下記式(1)を満たす、重荷重用空気入りタイヤ。
0≦M200c-M200b≦5 ・・・(1’)
【請求項4】
前記ベースゴム層のゴム組成物のアセトン抽出量が3.9質量%未満である請求項1または2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ベースゴム層のゴム組成物のアセトン抽出量が3.8質量%未満である請求項3または4記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記ベースゴム層のゴム組成物のアセトン抽出量が3.7質量%未満である請求項5記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記ベースゴム層のゴム組成物のアセトン抽出量が3.6質量%未満である請求項6記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)が0.040未満である、請求項1~7のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)が0.039未満である、請求項8記載の重荷重用空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)が0.038未満である、請求項9記載の重荷重用空気入りタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
トラック・バス用タイヤの破壊強度を改良する手法として、カーボンブラックを微粒子化ないし高ストラクチャー化する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-279624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のカーボンブラックを微粒子化ないし高ストラクチャー化する手法では、タイヤの低燃費性能や耐リブテア性能の改善については充分とはいえない。また、微粒子化に伴う加工性の悪化によりカーボンブラックの分散性も悪化し、逆にタイヤの耐摩耗性が悪化する場合もある。そのため、従来のカーボンブラックの改良による性能向上手法には限界があった。
【0005】
また、近年の環境規制の影響から、トラック・バス用タイヤにおいても、耐摩耗性能だけでなく、低燃費性能、耐破壊性能等を高度に両立する要求が高まっている。
【0006】
本発明は、低燃費性能および耐リブテア性能が改善された重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、ベースゴム層およびキャップゴム層の200%延伸時のモジュラスの差を所定の範囲とし、かつ、ベースゴム層のアセトン抽出量を所定の範囲とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、
〔1〕トレッドを備えた重荷重用空気入りタイヤであって、前記トレッドが、トレッド面を構成するキャップゴム層および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層を有し、前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分を含有するゴム組成物により構成され、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物のアセトン抽出量が4.0質量%未満であり、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200b(MPa)、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスをM200c(MPa)としたとき、M200bおよびM200cが、下記式(1)を満たす、重荷重用空気入りタイヤ、
0≦M200c-M200b≦5 ・・・(1)
〔2〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)が0.040未満である、上記〔1〕記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔3〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における破断時強度をTB(MPa)、23℃における破断時伸びをEB(%)としたとき、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)、TBおよびEBが、下記式(2)を満たす、上記〔1〕または〔2〕記載の重荷重用空気入りタイヤ、
TB×EB/70℃tanδ≧4.5×10
5
・・・(2)
〔4〕前記ベースゴム層を構成するゴム成分がブタジエンゴムを含む、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔5〕前記ベースゴム層の厚みが前記トレッドの総厚みの1~70%である、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔6〕前記ベースゴム層のタイヤ半径方向内側に四層以上のベルト層を備え、タイヤ半径方向最外側の前記ベルト層のタイヤ半径方向外側面および最広幅の前記ベルト層のタイヤ半径方向外側面のうち少なくとも一面を、タイヤ赤道面に達することなく終了する補強ゴム層で覆い、前記補強ゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)の値が、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδ(70℃tanδ)の値よりも大きい、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔7〕前記補強ゴム層の幅wが、前記トレッドの踏面幅Wの10~40%である、上記〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔8〕前記補強ゴム層の最大厚みが、タイヤ赤道線からトレッド踏面幅の1/4の位置に存在する幅方向溝の溝深さの5~25%である、上記〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、
〔9〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物がグリセリン脂肪酸エステルを含有する、上記〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ、に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低燃費性能および耐リブテア性能が改善された重荷重用空気入りタイヤが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の重荷重用空気入りタイヤのトレッド部の半部について示すトレッド幅方向の断面図である。
本開示において重荷重用空気入りタイヤの耐リブテア性能を評価するために用いる試験装置の一例を概略的に示す正面図である。
試験装置の突起治具および基準面の平面図である。
試験装置の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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