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公開番号
2025134389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032269
出願日
2024-03-04
発明の名称
ゴム組成物の劣化試験方法
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
G01N
17/00 20060101AFI20250909BHJP(測定;試験)
要約
【課題】精度の高いゴム組成物の劣化試験方法を提供する。
【解決手段】少なくとも外層ゴム及び内層ゴムを有する円筒形の加硫ゴム試験片を準備する準備ステップと、
前記加硫ゴム試験片を加熱する加熱ステップと、
前記加硫試験片を周方向に回転させながら押圧部に押圧させて、前記加硫試験片の表面を摩耗させる摩耗ステップとを含み、
前記加硫ゴム試験片は、少なくとも、可塑剤を含む外層用ゴム組成物と、前記外層用ゴム組成物と配合が異なる内層用ゴム組成物とを加硫接着させたものであり、
前記加熱ステップと、前記摩耗ステップとが、同時に行われる
ことを特徴とするゴム組成物の劣化試験方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも外層ゴム及び内層ゴムを有する円筒形の加硫ゴム試験片を準備する準備ステップと、
前記加硫ゴム試験片を加熱する加熱ステップと、
前記加硫試験片を周方向に回転させながら押圧部に押圧させて、前記加硫試験片の表面を摩耗させる摩耗ステップとを含み、
前記加硫ゴム試験片は、少なくとも、可塑剤を含む外層用ゴム組成物と、前記外層用ゴム組成物と配合が異なる内層用ゴム組成物とを加硫接着させたものであり、
前記加熱ステップと、前記摩耗ステップとが、同時に行われる
ことを特徴とするゴム組成物の劣化試験方法。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記加硫ゴム試験片は、前記内層用ゴム組成物を加硫し、得られた内層ゴム上に前記外層用ゴム組成物を貼り付け、共に加硫することによって加硫接着させたものである請求項1に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項3】
前記内層用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対する硫黄の含有量が2.0質量部以上である請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項4】
前記外層用ゴム組成物のゴム成分100質量部に対する可塑剤の含有量Po(質量部)と、前記内層用ゴム組成物のゴム成分100質量部に対する可塑剤の含有量Pi(質量部)との差(|Po-Pi|)が、5質量部以上である請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項5】
前記円筒形の加硫ゴム試験片の形状は、外径が50m以上150mm以下、内径が10mm以上90mm以下、及び軸方向幅が10mm以上30mm下である請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項6】
前記摩耗ステップにおいて、前記加硫試験片の周方向の回転の回転数が10rpm以上10000rpm以下である請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項7】
前記加熱ステップは、前記加硫試験片の針刺し深さの1.0mm温度が80℃以上160℃以下に制御される請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
【請求項8】
前記摩耗ステップにおいて、前記押圧部による押圧力が5000N/m
2
以上300000N/m
2
以下である請求項1又は2に記載のゴム組成物の劣化試験方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物の劣化試験方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、空気入りタイヤの経時変化による硬化現象は、タイヤの性能低下を引き起こす要因となっている。タイヤにおいて、新品の物性や性能は重要視されるものの、ゴムの経時変化による性能の低下は、精度よく評価する方法がなく、重要視されない場合が多い。また、ゴムの硬さ変化に関する市場評価を反映した加硫ゴムの摩耗性能を、簡便に精度よく評価する方法も求められている。特許文献1において、空気中と窒素雰囲気下での摩耗量によって物理的と化学的な摩耗を評価する手法と摩耗を抑制するゴム組成物を提案しているが、ゴムの経時変化を評価する方法として更なる改善が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-46069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
経時変化による硬化現象は、トレッド部における路面に接する部分のキャップゴムに含まれる可塑剤成分が路面に流出する、または、キャップゴムの内部に配置されるベースゴムやブレーカーゴムなどといった内部ゴムへキャップゴムの可塑剤が内部拡散することが原因と考えられる。キャップゴムの軟化剤が内部ゴムへ拡散する挙動は、キャップゴム、ベースゴム、ブレーカーゴムを含むタイヤゴム片を加熱オーブンに静置することで再現することが可能と考えられるが、実際のタイヤは上記のような外部流出と内部拡散が原因であると考えられるため、このような処理法はタイヤの変化を再現する方法としては再現性が不足していると考えられる。
【0005】
本発明者は、鋭意検討の結果、外層ゴムの可塑剤の外部流出と内部拡散が外層ゴムの硬化に大きな影響を及ぼすことに着目し、従来存在しなかった外層ゴムの可塑剤の外部流出と内部拡散を合わせて評価する方法を見出すことにより、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明は、前記課題を解決し、精度の高いゴム組成物の劣化試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも外層ゴム及び内層ゴムを有する円筒形の加硫ゴム試験片を準備する準備ステップと、
前記加硫ゴム試験片を加熱する加熱ステップと、
前記加硫試験片を周方向に回転させながら押圧部に押圧させて、前記加硫試験片の表面を摩耗させる摩耗ステップとを含み、
前記加硫ゴム試験片は、少なくとも、可塑剤を含む外層用ゴム組成物と、前記外層用ゴム組成物と配合が異なる内層用ゴム組成物とを加硫接着させたものであり、
前記加熱ステップと、前記摩耗ステップとが、同時に行われる
ことを特徴とするゴム組成物の劣化試験方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、少なくとも外層ゴム及び内層ゴムを有する円筒形の加硫ゴム試験片を準備する準備ステップと、前記加硫ゴム試験片を加熱する加熱ステップと、前記加硫試験片を周方向に回転させながら押圧部に押圧させて、前記加硫試験片の表面を摩耗させる摩耗ステップとを含み、前記加硫ゴム試験片は、少なくとも、可塑剤を含む外層用ゴム組成物と、前記外層用ゴム組成物と配合が異なる内層用ゴム組成物とを加硫接着させたものであり、前記加熱ステップと、前記摩耗ステップとが、同時に行われることを特徴とするゴム組成物の劣化試験方法であるので、精度の高いゴム組成物の劣化試験方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、上記ゴム組成物の劣化試験方法を適用することが可能な空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。
図2は、上記ゴム組成物の劣化試験方法の一実施形態を示すフローチャートである。
図3は、図2の準備工程で準備する試験片の正面図である。
図4は、図3の試験片のIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、図2の各測定工程で用いる研磨板の一部を示す平面図である。
図6は、図5の研磨板のVI-VI線に沿った部分断面図である。
図7は、図2の各測定工程の摩耗試験を説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記劣化試験方法は、少なくとも外層ゴム及び内層ゴムを有する円筒形の加硫ゴム試験片を準備する準備ステップと、該加硫ゴム試験片を加熱する加熱ステップと、該加硫試験片を周方向に回転させながら押圧部に押圧させて該加硫試験片の表面を摩耗させる摩耗ステップとを含む。該円筒形の加硫ゴム試験片は、可塑剤を含む外層用ゴム組成物と該外層用ゴム組成物と配合が異なる内層用ゴム組成物とを少なくとも加硫接着させた、少なくとも該外層ゴム及び該内層ゴムを有するものである。上記劣化試験方法は、該加熱ステップと該摩耗ステップとが同時に行われる。これにより、外層ゴム及び内層ゴムを有するタイヤなどを構成するゴム組成物の経時的な劣化を簡便に実現し、それにより、経時的な劣化を簡便に評価できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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