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公開番号2025127757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024655
出願日2024-02-21
発明の名称介護用下穿き及び介護用ロボット
出願人株式会社イトーキ
代理人個人,個人
主分類A61F 5/44 20060101AFI20250826BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】排泄物収納袋を設けた介護用下穿きに関し、ロボットによる排泄物収納袋の交換も実現できる程度に工夫された技術を開示する。
【解決手段】介護用下穿き1は、左右の閉じた足ぐり6を有するパンツタイプの本体5と、本体5に着脱可能な尿袋15及び便袋16で構成されている。尿袋15と便袋16は面ファスナを介して本体5に装着されており、カバー体17で覆われている。尿袋15及び便袋16は、ロボット56による交換が可能なようにカセット化されている。尿袋15及び便袋16は、直線的な動きによって本体5に装着・離脱されるため、ロボットによる交換も容易である。尿袋15及び便袋16はぶら下がり方式のような不自然さはないため、現実適用性が高い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
人が装着する介護用下穿きであって、
人の身体にフィットすると共に排泄用開口が開けられた本体を有し、前記本体に、前記排泄用開口を覆うカバー体が開閉可能若しくは着脱可能に設けられている、
介護用下穿き。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
更に、前記排泄用開口に連通する入口部を設けた排泄物収納袋を有しており、前記排泄物収納袋は、引き剥がし可能な係止手段により、当該排泄物収納袋の入口部を前記排泄用開口に連通した状態で前記本体に保持可能であり、前記本体に保持された状態が前記カバー体によって保持される、
請求項1に記載した介護用下穿き。
【請求項3】
更に、前記排泄用開口に連通する入口部を設けた排泄物収納袋を有しており、前記排泄物収納袋は、引き剥がし可能な係止手段を介して前記カバー体に保持可能であり、前記カバー体を前記本体から開くか又は取り外すことにより、前記カバー体に対する前記排泄物収納袋の着脱が許容される、
請求項1に記載した介護用下穿き。
【請求項4】
前記カバー体は、下端を支点にして上下に回動可能なフラップ状の形態であり、閉じた状態で外側に膨らむように設定されている、
請求項1~3のうちのいずれかに記載した介護用下穿き。
【請求項5】
前記カバー体は、上向きの開口を有するポケット状の形態であり、前記排泄物収納袋を挿脱可能な状態まで開くように設定されている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
【請求項6】
前記本体の排泄用開口は、尿用と大便用とが2つ形成されており、前記排泄物収納袋も尿用と大便用との2つを備えている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
【請求項7】
前記排泄物収納袋には、排泄物の逆流を阻止する逆止弁と排泄物を固める凝固剤とのうちいずれ一方又は両方を備えている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
【請求項8】
前記排泄物収納袋は、蛇腹状又はつづら折り状もしくは他の形状に畳まれており、前記本体に装着した後に排泄物によって膨れるように設定されている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
【請求項9】
前記排泄物収納袋の外周部と前記カバー体の外周部とはそれぞれ前記本体に重なっていて、前記排泄物収納袋の外周部又は前記カバー体の外周部と前記本体との重合部は互いに保形性の枠体で構成されており、重合した枠体のうちいずれか一方又は両方には、当該枠体をずれ不能に保持する位置決め手段を設けている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
【請求項10】
前記カバー体と排泄物収納袋とに外向きの摘み部が設けられており、これに加えて又はこれに代えて、前記本体とカバー体と排泄物収納袋とに、ロボットによる交換のための目印になる光学的検知部が設けられている、
請求項2又は3に記載した介護用下穿き。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、介護用下穿き(介護用インナーウエア)及び介護用ロボットに関するものである。ここに、介護用下穿きは、下着とおむつの両方を含んでいる。他方、ロボットは人の手のような動きをする部分を備えた装置を指しており、頭部と胴部と四肢を備えた人形タイプとは限らない。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
我が国を初めとして多くの国では良好な食事習慣や医療の充実などによって高齢化が進んでおり、これに伴って要介護者の数も増大している。要介護のレベルには段階があるが、介護作業において、介護者及び被介護者の双方にとって大変なのが排泄物の処理である。介護者に対するアンケートでも、排泄物の処理作業は大きな負担項目の上位に位置している。
【0003】
排泄はきわめてプライベートな行為であるため、トイレで行うことが理想であるが、身体の自由が効かないなどのやむをえない事情でトイレを使用できない要介護者も多数おいでであり、そこで、介護用具として大人用おむつが使用されている。おむつは、前身頃と後身頃と股部とが一体に連続して閉じた足ぐりを有するパンツタイプと、前身頃と後身頃とが股部を介して繋がっていて両者をテープで固定する開きタイプとがあり、介護される人の状況に応じて使い分けられている。
【0004】
寝たきりの人が使用するおむつとしては、テープ固定式の開きタイプが使用されており、介護者は、被介護者の身体を仰向けに寝た状態や右向きに寝た状態、左向きに寝た状態と姿勢を変えながら、古いおむつの取り外しと新しいおむつの装着、そして陰部等の洗浄を一連に行っている。なお、おむつ又は下着とセットで使用される尿パッドも市販されており、これには、男性用と女性用、男女兼用の3種類がある。
【0005】
おむつについては、パンツタイプ及び開きタイプとも多くの商品が提供されているが、いずれにしても、股を中心にして重なっている吸収体の全体に排泄物を広げて吸収するようになっている。従って、排泄物は股部を中心にして腰部、腹部に広がっており、従って、交換に際しては、身体の広い範囲に広がった排泄物を拭き取る洗浄作業が必要であり、介護者にとってこれが大きな負担であるが、最も重視すべきは、おむつに排泄することは、装着している被介護者本人にとって非常に不快なことであって、人としての尊厳が否定されているに等しいということである。特に、大便が腹部や腰部に広がることが不快であることは、誰であっても容易に理解できるであろう。
【0006】
そこで、尿や大便の広がりを防止できるおむつが提案されている。これには、おむつに尿袋や大便袋を尻尾のような状態で装着するタイプと、おむつ本体に大便の収納部を設けるタイプとがあり、前者の例が例えば特許文献1に開示されて、後者の例が例えば特許文献2に開示されている。
【0007】
おむつ交換に関して、介護者及び被介護者の双方の肉体的・心理的負担を軽減できる技術が要請されているといえるが、本願出願人はこの要請に異なる視点で応えるべく、特許文献3において、寝たきりの被介護者のおむつ交換を可能にするロボットシステムを開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6792016号公報
特開2002-233550号公報
特許第7349038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1のようにおむつに排泄物収納袋を付設することは、排泄量が多くても十分に溜めることができる利点があるが、排泄物収納袋がおむつの本体からぶら下がっているため、不自然で現実性が低い問題がある。これに対して特許文献2の構成は、外観は一般的なおむつと同様であるため不自然さはないが、排泄物の収容量が少ないため、排泄物の広がりを防止するという機能は不十分であり、これまた現実性が低いという問題がある。
【0010】
このように、市販されているおむつも公知文献も、機能や現実性(商品性)において十分とは云い難い。他方、特許文献3のロボットが実現すると、介護者及び被介護者の双方の肉体的・心理的負担を軽減したおむつ交換が可能になって、介護を取り巻く厳しい状況を大きく改善できると期待されるが、人手による交換を前提にして作られている市販品では、ロボットによる交換に対応しにくいことが懸念されるし、そもそも、現状のおむつは、ロボットが交換しても使用者の不快感軽減には貢献できないという本質的な欠陥がある。
(【0011】以降は省略されています)

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