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公開番号2025125045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020881
出願日2024-02-15
発明の名称光源装置およびそれらを有する加熱システム
出願人日亜化学工業株式会社
代理人個人
主分類H01S 5/02253 20210101AFI20250820BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】より高密度で、より均一なレーザー光を供給可能な光源装置を提供する。
【解決手段】第1~第4のレーザー光を出射する第1~第4のレーザー光源と、集光レンズと、集光レンズの光軸に垂直な平面視の光軸の位置を原点とする第1象限~第4象限の範囲にそれぞれ配置された第1~第4の反射面であって、第1~第4のレーザー光をそれぞれ集光レンズに向けて反射する反射面と、第1~第4のレーザー光を第1~第4の反射面のそれぞれに出射するように配置された第1~第4のアフォーカル系と、を有する光源装置を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1のレーザー光を出射する第1のレーザー光源と、
第2のレーザー光を出射する第2のレーザー光源と、
第3のレーザー光を出射する第3のレーザー光源と、
第4のレーザー光を出射する第4のレーザー光源と、
集光レンズと、
前記集光レンズの光軸に垂直な平面視の前記光軸の位置を原点とする第1象限の範囲に、前記第1のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように、前記集光レンズに対して前記光軸に沿った第1の距離に配置された第1の反射面と、
前記平面視の第2象限の範囲に、前記第2のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように、前記集光レンズに対して前記光軸に沿った第2の距離に配置された第2の反射面と、
前記平面視の第3象限の範囲に、前記第3のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように、前記集光レンズに対して前記光軸に沿った第3の距離に配置された第3の反射面と、
前記平面視の第4象限の範囲に、前記第4のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように、前記集光レンズに対して前記光軸に沿った第4の距離に配置された第4の反射面と、
前記第1のレーザー光源から前記第1の反射面までの第1の光路に、前記第1の反射面に向けて前記第1のレーザー光を出射するように配置された第1のアフォーカル系と、
前記第2のレーザー光源から前記第2の反射面までの第2の光路に、前記第2の反射面に向けて前記第2のレーザー光を出射するように配置された第2のアフォーカル系と、
前記第3のレーザー光源から前記第3の反射面までの第3の光路に、前記第3の反射面に向けて前記第3のレーザー光を出射するように配置された第3のアフォーカル系と、
前記第4のレーザー光源から前記第4の反射面までの第4の光路と、前記第4の反射面に向けて前記第4のレーザー光を出射するように配置された第4のアフォーカル系と、を有する光源装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第2の距離は前記第1の距離より長く、
前記第4の距離は前記第3の距離より長く、
前記第1の光路の少なくとも一部と前記第2の光路の少なくとも一部とが前記平面視で重なるように配置されており、
前記第3の光路の少なくとも一部と前記第4の光路の少なくとも一部とが前記平面視で重なるように配置されている、光源装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1の距離と前記第3の距離とは等しく、前記第2の距離と前記第4の距離とは等しく、
前記第1の光路の光路長と前記第3の光路の光路長とは等しく、前記第2の光路の光路長と前記第4の光路の光路長とは等しく、
前記平面視で、
前記第1の反射面と前記第3の反射面とは前記光軸を中心とする第1の点対称の位置に配置され、
前記第2の反射面と前記第4の反射面とは前記光軸を中心とする第2の点対称の位置に配置されている、光源装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記第1の点対称の位置と前記第2の点対称の位置とは前記平面視で置換可能な位置である、光源装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記第1のアフォーカル系、前記第2のアフォーカル系、前記第3のアフォーカル系、および前記第4のアフォーカル系の少なくともいずれかは、少なくとも1枚の屈折力が正のレンズと、少なくとも一枚の屈折力が負のレンズとを含む、光源装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記平面視で、
前記第1の反射面の使用領域の中心と前記第2の反射面の使用領域の中心との距離は、前記第1の反射面の使用領域および前記第2の反射面の使用領域の最大径より大きく、かつ、前記第1のアフォーカル系の最大有効径および前記第2のアフォーカル系の最大有効径の最大値より小さく、
前記第3の反射面の使用領域の中心と前記第4の反射面の使用領域の中心との距離は、前記第3の反射面の使用領域および前記第4の反射面の使用領域の最大径より大きく、かつ、前記第3のアフォーカル系の最大有効径および第4のアフォーカル系の最大有効径の最大値より小さい、光源装置。
【請求項7】
請求項1において、
第5のレーザー光を出射する第5のレーザー光源と
第6のレーザー光を出射する第6のレーザー光源と、
前記平面視の前記第1の反射面と前記第2の反射面との間に、前記第5のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように配置された第5の反射面と、
前記平面視の前記第3の反射面と前記第4の反射面との間に、前記第6のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように配置された第6の反射面と、
前記第5のレーザー光源から前記集光レンズまでの第5の光路に、前記第5の反射面に向けて前記第5のレーザー光を出射するように配置された第5のアフォーカル系と、
前記第6のレーザー光源から前記集光レンズまでの第6の光路に、前記第6の反射面に向けて前記第6のレーザー光を出射するように配置された第6のアフォーカル系と、を有する光源装置。
【請求項8】
請求項1において、
第7のレーザー光を出射する第7のレーザー光源と、
前記平面視の前記第1の反射面と前記第3の反射面との間に、前記第7のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように、前記集光レンズから最も離れた位置に配置された第7の反射面と、
前記第7のレーザー光源から前記集光レンズまでの第7の光路に配置され、前記第7の反射面に向けて前記第7のレーザー光を出射するように配置された第7のアフォーカル系と、を有する光源装置。
【請求項9】
請求項8において、
第8のレーザー光を出射する第8のレーザー光源と、
前記第7の反射面を含む光学素子を有し、
前記光学素子は、前記第7の反射面の逆側に、前記第8のレーザー光の反射方向が前記光軸に沿って前記集光レンズを向くように設けられた第8の反射面を含み、さらに、
前記第8のレーザー光源から前記集光レンズまでの第8の光路に配置され、前記第8の反射面に向けて前記第8のレーザー光を出射するように配置された第8のアフォーカル系と、を有する光源装置。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかにおいて、
前記第1のレーザー光源および前記第2のレーザー光源を支持する第1の基板と、
前記第1の基板に対し、前記光軸と反対側で、前記第3のレーザー光源および前記第4のレーザー光源を支持する第2の基板とを有する、光源装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置およびそれらを有する加熱システムに関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、投射面に光が均一に照射されるとともに、透過拡散板で照射光学系への照射密度が低減される照明装置が開示されている。この照明装置は、光を出射する発光部と、発光部から出射された光を集光する集光部と、集光部により集光された光を拡散させる第1拡散部と、照度分布を均一化して出射する均一化光学系と、均一化光学系から出射した光を拡散する第2拡散部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-134992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体レーザーは、照明のみならず、加熱、乾燥、加圧などの様々なプロセスに用いられるようになっている。照明用およびプロセス用などの、半導体レーザーを用いたシステムにおいては、多数の半導体レーザーからの光を用途に応じて、より均等に照射できるとともに、よりコンパクトな光源装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、第1のレーザー光を出射する第1のレーザー光源と、第2のレーザー光を出射する第2のレーザー光源と、第3のレーザー光を出射する第3のレーザー光源と、第4のレーザー光を出射する第4のレーザー光源と、集光レンズとを備えた光源装置である。この光源装置は、さらに、集光レンズの光軸に垂直な平面視の光軸の位置を原点とする第1象限の範囲に、第1のレーザー光の反射方向が光軸に沿って集光レンズを向くように、集光レンズに対して光軸に沿った第1の距離に配置された第1の反射面と、平面視の第2象限の範囲に、第2のレーザー光の反射方向が光軸に沿って集光レンズを向くように、集光レンズに対して光軸に沿った第2の距離に配置された第2の反射面と、平面視の第3象限の範囲に、第3のレーザー光の反射方向が光軸に沿って集光レンズを向くように、集光レンズに対して光軸に沿った第3の距離に配置された第3の反射面と、平面視の第4象限の範囲に、第4のレーザー光の反射方向が光軸に沿って集光レンズを向くように、集光レンズに対して光軸に沿った第4の距離に配置された第4の反射面と、第1のレーザー光源から第1の反射面までの第1の光路に、第1の反射面に向けて第1のレーザー光を出射するように配置された第1のアフォーカル系と、第2のレーザー光源から第2の反射面までの第2の光路に、第2の反射面に向けて第2のレーザー光を出射するように配置された第2のアフォーカル系と、第3のレーザー光源から第3の反射面までの第3の光路に、第3の反射面に向けて第3のレーザー光を出射するように配置された第3のアフォーカル系と、第4のレーザー光源から第4の反射面までの第4の光路と、第4の反射面に向けて第4のレーザー光を出射するように配置された第4のアフォーカル系とを有する。
【発明の効果】
【0006】
この光源装置においては、第1~第4象限のそれぞれに反射面を配置して集光レンズの光軸に沿った光束を形成することにより第1~第4のレーザー光源を光軸から離れた位置、例えば光軸に直交する位置に配置することができ、さらに、それぞれのレーザー光源と反射面とを平行光束を出力するアフォーカル系を含む光路で接続することにより集光レンズに対するそれぞれの反射面の位置(距離)の影響を抑制することができる。したがって、複数のレーザー光源からのレーザー光を、集光レンズを介して集約したレーザー光を照射できる、よりコンパクトな光源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
加熱システムの概要を示す図。
光源装置の概要を示す図。
レーザーモジュールの一例をXY面(平面視)で示す図。
レーザーモジュールを上方から見た図。
レーザーダイオード(LD)パッケージの一例を示す図。
合波面におけるレーザー光の状態の一例のシミュレーション結果を示す図。
レーザーモジュールの他の概要を示す図。
レーザーモジュールをXY面(平面視)で示す図。
レーザーモジュールを上方から見た図。
合波面におけるレーザー光の状態の一例を示す図。
照射エリアの状態の一例を示す図。
照射エリアの状態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に、複数のレーザー光を照射するプロセス装置の一例として、対象物、例えば、二次電池の電極材などを加熱する加熱システムの概要を示している。この加熱システム1は、第1の方向(Y方向)に加熱対象物3を搬送する搬送装置4と、搬送装置4に向けて加熱用のレーザー光7を照射する加熱装置2とを有する。加熱装置2は、搬送方向(Y方向)に並べられた複数の加熱モジュール100を含む。それぞれの加熱モジュール100は、複数の光源装置10と、複数の光源装置10から出力された光を束ねて加熱対象物3に照射する光学系110とを含む。光学系110の一例は、複数のプロジェクタ光軸シフト機構を含む光学システム(光軸シフト光学系)である。それぞれの光源装置10は搬送方向に直交するX方向に短く、それに直交する方向(Y方向)に長くなるように配置され、加熱モジュール100に複数の光源装置10が含まれるようになっている。これらの光源装置10は、レーザー光7を照射する軸(光軸)がXおよびY方向と直交する方向(Z方向)に向き、短手方向がX方向を向いて、X方向に並べられて配置されている。それぞれの光源装置10から照射されたレーザー光7は、光軸シフト光学系110を介して加熱対象物3の表面にX方向がY方向に比べて長い、ほぼ長方形の照射エリア(投影領域)5を形成し、照射エリア5内がほぼ均等な強度(照度)で照射される。したがって、加熱装置2により、加熱対象物3をほぼ均等に加熱できる。
【0009】
図2に、光源装置10の一例を示している。図2はX軸に垂直な平面視図である。光源装置10は、複数のレーザー光源を含むレーザーモジュール20と、レーザーモジュール20の集光レンズ28から出力されたレーザー光7をさらに均一化して出力する均一化光学系11と、均一化光学系11から出力されたレーザー光7を、光軸シフト光学系110を介して照射エリア5に向けて投射する投射光学系13とを含む。均一化光学系11の一例は、ロッドインテグレータ11aを含むものである。ロッドインテグレータ11aは、筒状になっており、その入射面に入射されたレーザー光を内壁で全反射させながら出射面方向に伝搬させる。これにより、均一化光学系11の出射面からは、出射面内の全域で光量が均一なレーザー光が出射される。均一化光学系11は、ロッドインテグレータ11aで全反射ではないもののレーザー光を反射させてもよい。また、散乱板、フライアイレンズなどの他の光学要素と組み合わせてもよく、所望の均一化の要件を満たすように構成することができる。投射光学系13は1つまたは複数のレンズを含むレンズシステムであってもよく、光軸8を折り曲げるようにミラーまたはプリズムなどの他の光学素子を含んでいてもよい。
【0010】
図3に、レーザーモジュール20を光軸8に垂直な面(平面視XY面)から見た構成を示し、図4に、レーザーモジュール20をY軸に垂直な面(平面視ZX面)から見た構成を示している。レーザーモジュール20は、第1のレーザー光37aを出射する第1のレーザー光源31aと、第2のレーザー光37bを出射する第2のレーザー光源31bと、第3のレーザー光37cを出射する第3のレーザー光源31cと、第4のレーザー光37dを出射する第4のレーザー光源31dと、集光レンズ(コンデンサーレンズ)28とを含む。集光レンズ28は一枚構成であってもよく、複数枚構成であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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