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公開番号2025123436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025102993,2023548414
出願日2025-06-19,2022-09-05
発明の名称音信号処理方法および音信号処理システム
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類H04R 3/02 20060101AFI20250815BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複雑な信号処理を必要とせず、ハウリングを抑制し、ハウリングの抑制対象以外の音声を適切に出力する。
【解決手段】音信号処理方法は、複数の収音装置および複数の放音装置を備える音信号処理システムで用いられる音信号処理方法であって、前記複数の収音装置は、送信用収音装置と、該送信用収音装置よりも広指向性のキャンセル用収音装置を含み、前記送信用収音装置で収音した収音信号を前記複数の放音装置に送信し、前記複数の放音装置の各放音装置に受信される収音信号から前記キャンセル用収音装置で収音したキャンセル用収音信号をキャンセルし、キャンセル後の音信号を各放音装置に出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の収音装置および複数の放音装置を備える音信号処理システムで用いられる音信号処理方法であって、
前記複数の収音装置は、送信用収音装置と、該送信用収音装置よりも広指向性のキャンセル用収音装置を含み、
前記送信用収音装置で収音した収音信号を前記複数の放音装置に送信し、
前記複数の放音装置の各放音装置に受信される収音信号から前記キャンセル用収音装置で収音したキャンセル用収音信号をキャンセルし、キャンセル後の音信号を前記各放音装置に出力する、
音信号処理方法。
続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
前記送信用収音装置は、第1送信用収音装置および第2送信用収音装置を含み、
前記キャンセル用収音装置は、第1キャンセル用収音装置および第2キャンセル用収音装置を含み、
前記複数の放音装置は、第1放音装置および第2放音装置を含み、
前記第1送信用収音装置、前記第1キャンセル用収音装置および前記第1放音装置が第1会議室に設置され、
前記第2送信用収音装置、前記第2キャンセル用収音装置および前記第2放音装置が第2会議室に設置され、
前記第1送信用収音装置は、前記第1会議室の第1話者の音声を収音して第1収音信号を送信し、
前記第2送信用収音装置は、前記第2会議室の第2話者の音声を収音して第2収音信号を送信し、
前記第1キャンセル用収音装置は、第1キャンセル用収音信号を収音し、
前記第2キャンセル用収音装置は、第2キャンセル用収音信号を収音し、
前記第1放音装置には、前記第2収音信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2放音装置には、前記第1収音信号から前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項1に記載の音信号処理方法。
【請求項3】
前記送信用収音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3送信用収音装置を含み、
前記キャンセル用収音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3キャンセル用収音装置を含み、
前記複数の放音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3放音装置を含み、
前記第3送信用収音装置は、前記第1会議室の第3話者の音声を収音して第3収音信号を送信し、
前記第1キャンセル用収音装置は、前記第1キャンセル用収音信号として、前記第1話者および前記第3話者の音声を収音し、
前記第3キャンセル用収音装置は、前記第1話者および前記第3話者の音声を収音して第3キャンセル用収音信号を生成し、
前記第1放音装置には、前記第2収音信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3放音装置には、前記第2収音信号から前記第3キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項2に記載の音信号処理方法。
【請求項4】
サーバが、前記第1収音信号、前記第2収音信号および前記第3収音信号を受信して加算して音声加算信号を生成し、
前記第1放音装置には、前記音声加算信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2放音装置には、前記音声加算信号から前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3放音装置には、前記音声加算信号から前記第3キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項3に記載の音信号処理方法。
【請求項5】
前記第1キャンセル用収音信号は第1遅延処理が施され、前記第1放音装置には、前記音声加算信号から前記第1遅延処理後の前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2キャンセル用収音信号は第2遅延処理が施され、前記第2放音装置には、前記音声加算信号から前記第2遅延処理後の前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3キャンセル用収音信号は第3遅延処理が施され、前記第3放音装置には、前記音声加算信号から前記第3遅延処理後の前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項4に記載の音信号処理方法。
【請求項6】
複数の収音装置と、該複数の収音装置に対応する複数の放音装置を備える音信号処理システムであって、
前記複数の収音装置は、送信用収音装置と、該送信用収音装置よりも広指向性のキャンセル用収音装置を含み、
前記送信用収音装置は、収音した収音信号を前記複数の放音装置に送信し、
前記音信号処理システムは、前記複数の放音装置の各放音装置に受信される収音信号から前記キャンセル用収音装置で収音したキャンセル用収音信号をキャンセルし、キャンセル後の音信号を前記各放音装置に出力する送り量調整部を備える、
音信号処理システム。
【請求項7】
前記送信用収音装置は、第1送信用収音装置および第2送信用収音装置を含み、
前記キャンセル用収音装置は、第1キャンセル用収音装置および第2キャンセル用収音装置を含み、
前記複数の放音装置は、第1放音装置および第2放音装置を含み、
前記第1送信用収音装置、前記第1キャンセル用収音装置および前記第1放音装置が第1会議室に設置され、
前記第2送信用収音装置、前記第2キャンセル用収音装置および前記第2放音装置が第2会議室に設置され、
前記第1送信用収音装置は、前記第1会議室の第1話者の音声を収音して第1収音信号を送信し、
前記第2送信用収音装置は、前記第2会議室の第2話者の音声を収音して第2収音信号を送信し、
前記第1キャンセル用収音装置は、第1キャンセル用収音信号を収音し、
前記第2キャンセル用収音装置は、第2キャンセル用収音信号を収音し、
前記第1放音装置には、前記第2収音信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2放音装置には、前記第1収音信号から前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項6に記載の音信号処理システム。
【請求項8】
前記送信用収音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3送信用収音装置を含み、
前記キャンセル用収音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3キャンセル用収音装置を含み、
前記複数の放音装置は、さらに前記第1会議室に設置される第3放音装置を含み、
前記第3送信用収音装置は、前記第1会議室の第3話者の音声を収音して第3収音信号を送信し、
前記第1キャンセル用収音装置は、前記第1キャンセル用収音信号として、前記第1話者および前記第3話者の音声を収音し、
前記第3キャンセル用収音装置は、前記第1話者および前記第3話者の音声を収音して第3キャンセル用収音信号を生成し、
前記第1放音装置には、前記第2収音信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3放音装置には、前記第2収音信号から前記第3キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項7に記載の音信号処理システム。
【請求項9】
サーバが、前記第1収音信号、前記第2収音信号および前記第3収音信号を受信して加算して音声加算信号を生成し、
前記第1放音装置には、前記音声加算信号から前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2放音装置には、前記音声加算信号から前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3放音装置には、前記音声加算信号から前記第3キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項8に記載の音信号処理システム。
【請求項10】
前記第1キャンセル用収音信号は第1遅延処理が施され、前記第1放音装置には、前記音声加算信号から前記第1遅延処理後の前記第1キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第2キャンセル用収音信号は第2遅延処理が施され、前記第2放音装置には、前記音声加算信号から前記第2遅延処理後の前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力され、
前記第3キャンセル用収音信号は第3遅延処理が施され、前記第3放音装置には、前記音声加算信号から前記第3遅延処理後の前記第2キャンセル用収音信号をキャンセルした音信号が出力される、
請求項9に記載の音信号処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明の一実施形態は、マイクで収音した音をスピーカから放音する際に行う音信号処理方法および音信号処理装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1、特許文献2には、ハウリングを抑制する装置が記載されている。
【0003】
特許文献1は、複数のマイクと複数のスピーカとを備える拡声システムを記載している。特許文献1の拡声システムは、複数のマイクからの入力信号に基づいて話者を検出し、この話者の位置に対応したマイクを選択する。特許文献1の拡声システムは、選択したマイクの近傍に配置されたスピーカの出力レベルを低くする。
【0004】
特許文献2は、複数のマイク、複数のスピーカ、ミキサ、入力フィルタ、および、出力フィルタを備えるフィルタ設定装置を記載している。特許文献2に記載のフィルタ設定装置は、ミキサでミキシングされ複数のスピーカに出力する音信号に対して、統合系統のループゲインを変化させるように、出力フィルタの周波数特性を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-238254号公報
特開2018-142886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、例えば、異なる位置の複数の話者が同時に発言するとき、スピーカ出力の抑圧対象の話者音声とともに、同じスピーカから出力される他の話者音声のレベルが下がってしまう。すなわち、特許文献1の拡声システムは、スピーカ出力のレベルを不要に下げてしまう。
【0007】
また、特許文献2の構成は、複雑な信号処理を必要とする。
【0008】
以上の事情を考慮して、本開示の一つの態様は、複雑な信号処理を必要とせず、ハウリングを抑制し、ハウリングの抑制対象以外の音声を適切に出力できる音信号処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
音信号処理方法は、音信号処理方法は、複数の収音装置および複数の放音装置を備える音信号処理システムで用いられる音信号処理方法であって、前記複数の収音装置は、送信用収音装置と、該送信用収音装置よりも広指向性のキャンセル用収音装置を含み、前記送信用収音装置で収音した収音信号を前記複数の放音装置に送信し、前記複数の放音装置の各放音装置に受信される収音信号から前記キャンセル用収音装置で収音したキャンセル用収音信号をキャンセルし、キャンセル後の音信号を各放音装置に出力する。
【発明の効果】
【0010】
音信号処理方法は、複雑な信号処理を必要とせず、ハウリングを抑制し、ハウリングの抑制対象以外の音声を適切に出力できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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