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公開番号2025122387
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017827
出願日2024-02-08
発明の名称防振金物及びこれを用いた防振天井構造
出願人株式会社長谷工コーポレーション,株式会社細田工務店,個人
代理人個人,個人,個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20250814BHJP(建築物)
要約【課題】下階の天井の防振及び制振を行うことができる防振金物を提供すること。
【解決手段】木造建築において直交する第一の構造材と第二の構造材とを結合する、防振金物1であって、前記第一の構造材の側面に固定する第一固定部材11と、前記第二の構造材の側面に固定する第二固定部材12と、前記第一固定部材11と前記第二固定部材12に接着する粘弾性体と、前記第一固定部材11と前記第二の構造材の底面との間に位置する防振部材と、を有し、前記第一固定部材11は、対向する側板と、前記側板の下端を連結する底板と、前記対向する側板の側辺から外方向または内方向に直角に立設し、前記第一の構造材の側面に当接する第一固定部と、を有し、前記第二固定部材12は、前記第二の構造材の側面に当接する第二固定部と、前記第一固定部材の前記側板に対向して配置する接合部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木造建築において直交する第一の構造材と第二の構造材とを結合する、防振金物であって、
前記第一の構造材の側面に固定する第一固定部材と、
前記第二の構造材の側面に固定する第二固定部材と、
前記第一固定部材と前記第二固定部材に接着する粘弾性体と、
前記第一固定部材と前記第二の構造材の底面との間に位置する防振部材と、を有し、
前記第一固定部材は、対向する側板と、前記側板の下端を連結する底板と、前記対向する側板の側辺から外方向または内方向に直角に立設し、前記第一の構造材の側面に当接する第一固定部と、を有し、
前記第二固定部材は、前記第二の構造材の側面に当接する第二固定部と、前記第一固定部材の前記側板に対向して配置する接合部と、を有し、
前記粘弾性体は、前記第一固定部材の前記側板と、前記第二固定部材の前記接合部とを接着し、
前記防振部材は、前記第一固定部材の底板の上面と前記第二の構造材の底面との間に設けられ、
前記第一固定部材の底板に、前記側板と直交する辺の少なくともいずれかの一辺から上方に立設する降下防止片を設けることを特徴とする、
防振金物。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第一固定部材の前記側板は、前記第一固定部側の端部の下端に切り欠きを有することを特徴とする、
請求項1に記載の防振金物。
【請求項3】
前記第二固定部材は、前記第二固定部と前記接合部との間に位置する段差部と、を有し、
前記第二固定部材の前記接合部は、前記第一固定部材の前記側板の外側の面に対向して配置することを特徴とする、
請求項2に記載の防振金物。
【請求項4】
前記第二固定部材の前記接合部は、前記第二の構造材の側面に当接し、前記第一固定部材の前記側板の内側の面に対向して配置することを特徴とする、
請求項2に記載の防振金物。
【請求項5】
対向して配置した梁と、
前記梁に両端を固定して並列して配置して上階の床材を支持する床根太と、
隣合う前記床根太間に配置して下階の天井材を支持する天井根太と、からなり、
請求項1乃至4のいずれか一項の防振金物を、前記第一の構造材を前記梁とし、前記第二の構造材を前記天井根太として、前記天井根太の両端に配置して前記梁と前記天井根太を結合すること特徴とする、
防振天井構造。
【請求項6】
前記天井根太の両端の下面に切り欠きを設け、
前記天井根太は、前記切り欠きの下面を前記防振部材の上面に当接して、前記防振金物を介して前記梁と結合し、
前記天井根太の前記切り欠き以外の下面は、前記防振金物の前記底板の下面より下方にあることを特徴とする、
請求項5に記載の防振天井構造。
【請求項7】
前記梁と前記天井根太との間に配置される板状の受け材を有し、
前記防振金物は、前記受け材を介して前記梁に固定することを特徴とする、
請求項6に記載の防振天井構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建築において直交する構造材を結合するとともに制振を行う防振金物及びこれを用いた防振天井構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
枠組壁工法による住宅の床構造において、例えば特許文献1のように、遮音対策として上階の床根太から独立した天井根太を設けるものが知られている。
この構造は、下階の天井材を天井根太に取り付けて支持するものであり、天井根太が床根太から独立しているので、床根太から下階の天井材への衝撃音による振動の伝搬を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-25690
実用新案登録第3193710号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、木造住宅向けには特許文献2に記載されているような粘弾性体を用いた制振ダンパーが知られている。
出願人は今回、粘弾性体と防振部材を用いた防振金物であって、天井材を取り付ける天井根太を防振・制振することで上階の衝撃音による振動の伝搬を抑制することができる、防振金物を開発した。
【0005】
本発明は、下階の天井の防振及び制振を行うことができる防振金物及びこれを用いた防振天井構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本願の防振金物は、木造建築において直交する第一の構造材と第二の構造材とを結合する、防振金物であって、前記第一の構造材の側面に固定する第一固定部材と、前記第二の構造材の側面に固定する第二固定部材と、前記第一固定部材と前記第二固定部材に接着する粘弾性体と、前記第一固定部材と前記第二の構造材の底面との間に位置する防振部材と、を有し、前記第一固定部材は、対向する側板と、前記側板の下端を連結する底板と、前記対向する側板の側辺から外方向または内方向に直角に立設し、前記第一の構造材の側面に当接する第一固定部と、を有し、前記第二固定部材は、前記第二の構造材の側面に当接する第二固定部と、前記第一固定部材の前記側板に対向して配置する接合部と、を有し、前記粘弾性体は、前記第一固定部材の前記側板と、前記第二固定部材の前記接合部とを接着し、前記防振部材は、前記第一固定部材の底板の上面と前記第二の構造材の底面との間に設けられ、前記第一固定部材の底板に、前記側板と直交する辺の少なくともいずれかの一辺から上方に立設する降下防止片を設けることを特徴とする。
前記第一固定部材の前記側板は、前記第一固定部側の端部の下端に切り欠きを有してもよい。
前記第二固定部材は、前記第二固定部と前記接合部との間に位置する段差部と、を有し、前記第二固定部材の前記接合部は、前記第一固定部材の前記側板の外側の面に対向して配置してもよい。
前記第二固定部材の前記接合部は、前記第二の構造材の側面に当接し、前記第一固定部材の前記側板の内側の面に対向して配置してもよい。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本願の防振天井構造は、対向して配置した梁と、前記梁に両端を固定して並列して配置して上階の床材を支持する床根太と、隣合う前記床根太間に配置して下階の天井材を支持する天井根太と、からなり、前記いずれかの防振金物を、前記第一の構造材を前記梁とし、前記第二の構造材を前記天井根太として、前記天井根太の両端に配置して前記梁と前記天井根太を結合すること特徴とする。
前記天井根太の両端の下面に切り欠きを設け、前記天井根太は、前記切り欠きの下面を前記防振部材の上面に当接して、前記防振金物を介して前記梁と結合し、前記天井根太の前記切り欠き以外の下面は、前記防振金物の前記底板の下面より下方にあってもよい。
前記梁と前記天井根太との間に配置される板状の受け材を有し、前記防振金物は、前記受け材を介して前記梁に固定してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
(1)粘弾性体が変形し、防振部材による防振とともに制振を行うことができる。
(2)防振金物は、天井梁と根太の結合機能と防振・制振機能の二つを有するため、安価に防振天井構造を構築することができる。
(3)降下防止片を底板から立設することで、天井根太の降下を、降下防止片の高さの位置で抑えることで、天井材や天井に取り付けてある設備等の損傷を防止することができる。
(4)両側に受け材を設けた天井根太を複数本まとめて持ち上げて梁の表面に受け材を固定することで、複数本の天井根太をまとめて梁に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の防振金物の使用状態の斜視図
本発明の防振金物の分解斜視図
第一固定部材の斜視図(1)
第一固定部材の斜視図(2)
第二固定部材及び粘弾性体の斜視図
本発明の防振金物の断面図
本発明の防振天井構造の斜視図
本発明の防振天井構造の平面図
本発明の防振天井構造の説明図(1)
本発明の防振天井構造の説明図(2)
実施例2にかかる本発明の防振金物の使用状態の斜視図
実施例2にかかる本発明の防振金物の分解斜視図
実施例3にかかる本発明の防振天井構造の斜視図
実施例3にかかる本発明の防振天井構造の平面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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