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公開番号
2025120812
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-18
出願番号
2024015918
出願日
2024-02-05
発明の名称
窒化ホウ素膜の成膜方法及び成膜装置
出願人
東京エレクトロン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C23C
16/34 20060101AFI20250808BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】基板の下地領域に対する六方晶窒化ホウ素膜の密着性を改善する成膜技術を提供する。
【解決手段】開示される窒化ホウ素膜の成膜方法は、(a)基板の下地領域上に非晶質窒化ホウ素の第1膜を形成する工程を含む。(a)の工程は、(a1)基板にボラジン化合物を含む第1処理ガスと第1プラズマ化学種とを供給する工程を含む。成膜方法は、(b)第1膜の上に六方晶窒化ホウ素の第2膜を形成する工程を含む。(b)の工程は、(b1)基板にボラジン化合物を含む第2処理ガスと第2プラズマ化学種とを供給する工程を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)基板の下地領域上に非晶質窒化ホウ素の第1膜を形成する工程であり、
(a1)前記基板にボラジン化合物を含む第1処理ガスと第1プラズマ化学種とを供給する工程、
を含む該工程と、
(b)前記第1膜の上に六方晶窒化ホウ素の第2膜を形成する工程であり、
(b1)前記基板にボラジン化合物を含む第2処理ガスと第2プラズマ化学種とを供給する工程、
を含む該工程と、
を含む、窒化ホウ素膜の成膜方法。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記(a)における前記第1膜の第1成膜条件と前記(b)における前記第2膜の第2成膜条件は互いに異なり、
前記第1成膜条件は、前記基板の処理温度、成膜装置のチャンバ内の圧力、前記第1処理ガス及び前記第1プラズマ化学種の供給時間、前記第1処理ガスの供給流量のうち、少なくとも一つを含み、
前記第2成膜条件は、前記基板の処理温度、成膜装置のチャンバ内の圧力、前記第2処理ガス及び前記第2プラズマ化学種の供給時間、前記第2処理ガスの供給流量のうち、少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項3】
前記(a)及び(b)は、成膜装置のチャンバ内に前記基板が収容された状態で行われ、
前記(a)の後、前記基板を前記チャンバから取り出さずに前記(b)が行われる、
請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項4】
前記第1処理ガス及び前記第2処理ガスは互いに同一の処理ガスであり、
前記第1プラズマ化学種及び前記第2プラズマ化学種は、互いに同一のプラズマソースガスから生成されるプラズマに含まれるプラズマ化学種である、
請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項5】
前記(a)は、
(a2)前記(a1)の後に、前記基板に前記第1処理ガスを供給せずに、該基板に前記第1プラズマ化学種を供給する工程と、
(ap)前記(a2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項6】
前記(b)は、
(b2)前記(b1)の後に、前記基板に前記第2処理ガスを供給せずに、該基板に前記第2プラズマ化学種を供給する工程と、
(bp)前記(b2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項7】
前記(a)は、
(a2-1)前記(a1)の前に、前記基板に前記第1処理ガスを供給せずに、該基板に前記第1プラズマ化学種を供給する工程と、
(a2-2)前記(a1)の後に、前記基板に前記第1処理ガスを供給せずに、該基板に前記第1プラズマ化学種を供給する工程と、
(ap)前記(a2-2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項8】
前記(b)は、
(b2-1)前記(b1)の前に、前記基板に前記第2処理ガスを供給せずに、該基板に前記第2プラズマ化学種を供給する工程と、
(b2-2)前記(b1)の後に、前記基板に前記第2処理ガスを供給せずに、該基板に前記第2プラズマ化学種を供給する工程と、
(bp)前記(b2-2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項9】
前記(a)は、
(af)前記(a1)の前に、前記基板に前記第1プラズマ化学種を供給せずに該基板に前記第1処理ガスを供給する工程と、
(a2)前記(a1)の後に、前記基板に前記第1処理ガスを供給せずに、該基板に前記第1プラズマ化学種を供給する工程と、
(ap)前記(a2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
【請求項10】
前記(b)は、
(bf)前記(b1)の前に、前記基板に前記第2プラズマ化学種を供給せずに該基板に前記第2処理ガスを供給する工程と、
(b2)前記(b1)の後に、前記基板に前記処理ガスを供給せずに、該基板に前記プラズマ化学種を供給する工程と、
(bp)前記(b2)の後に、成膜装置のチャンバをパージする工程と、
を更に含む、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素膜の成膜方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的実施形態は、窒化ホウ素膜の成膜方法及び成膜装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基材の表面に形成された窒化ホウ素(BN)の被覆層を有する複合材料が記載されている。この複合材料におけるBN被覆層は、基材表面に接する下地層としてB/N(原子比)が1.5~9である非晶質BN層を有し、且つ最外層に立方晶BNを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平6-2938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、基板の下地領域に対する六方晶窒化ホウ素膜の密着性を改善する成膜技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの例示的実施形態において、窒化ホウ素膜の成膜方法が提供される。成膜方法は、(a)基板の下地領域上に非晶質窒化ホウ素の第1膜を形成する工程を含む。(a)の工程は、(a1)基板にボラジン化合物を含む第1処理ガスと第1プラズマ化学種とを供給する工程を含む。成膜方法は、(b)第1膜の上に六方晶窒化ホウ素の第2膜を形成する工程を含む。(b)の工程は、(b1)基板にボラジン化合物を含む第2処理ガスと第2プラズマ化学種とを供給する工程を含む。
【発明の効果】
【0006】
一つの例示的実施形態によれば、基板の下地領域に対する六方晶窒化ホウ素膜の密着性を改善する成膜技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一つの例示的実施形態に係る窒化ホウ素膜(BN膜)の成膜方法を示すタイミングチャートである。
一つの例示的実施形態に係るBN膜の成膜方法によって成膜処理されたサンプル基板の断面を模式的に示す図である。
別の例示的実施形態に係るBN膜の成膜方法を示すタイミングチャートである。
更に別の例示的実施形態に係るBN膜の成膜方法を示すタイミングチャートである。
処理ガス及びプラズマの供給時間(Depo time)を2秒とした場合について、チャンバ内の圧力と基板の処理温度において、六方晶BN(h-BN)及び非晶質BN(a-BN)のいずれが形成されるかを示す図である。
Depo timeを4秒とした場合について、チャンバ内の圧力と基板の処理温度において、h-BN及びa-BNのいずれが形成されるかを示す図である。
一つの例示的実施形態に係るBN膜の成膜装置の構成を示す図である。
比較実験例におけるBN膜の成膜後のサンプル基板の断面を模式的に示す図である。
比較実験例におけるBN膜の成膜後のサンプル基板の上面を走査型電子顕微鏡で撮影した画像(上面SEM画像)の模式図である。
実験例におけるBN膜の成膜後のサンプル基板の上面SEM画像の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
【0009】
<窒化ホウ素の成膜方法>
図1は、一つの例示的実施形態に係るBN膜の成膜方法を示すタイミングチャートである。図1には、一実施形態の成膜方法(以下、「方法MT1」という)における各種ガスが供給されている状態及び高周波(RF)電力が供給されている状態が矢印付きの実線又は点線で示されている。
【0010】
図1に示すように、方法MT1は、工程ST1及び工程ST2を含む。工程ST1及び工程ST2は、例えば成膜装置のチャンバ内に基板が収容された状態で実行されてよい。基板は、一例として半導体基板であってよい。半導体基板は、例えば、Siのような半導体材料を含む半導体領域を含んでいてもよく、半導体領域上に所望の膜が形成されたものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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