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公開番号2025120623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015542
出願日2024-02-05
発明の名称塗装ブース、および、塗装ブースの空調制御方法
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類B05B 16/60 20180101AFI20250808BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】複数の塗装回数を必要とする塗料の施工に要する日数(時間)を短縮するのに好適な塗装ブースを提供すること。
【解決手段】塗装ブース(1)は、周囲が壁部(10)で囲まれた作業空間(92)を有する塗装ブースであって、作業空間に所定方向に沿う空気の流れを形成する換気手段(21,15a)と、作業空間の空気を除湿する除湿器(22)と、作業空間の空気を暖める熱源(23)と、作業空間の空気を拡散する扇風機(24)とを備える。換気手段、除湿器、熱源、および扇風機が、選択的に稼動制御されることにより、作業空間の空気環境が、塗装用環境および乾燥用環境に交互に切り替えられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
周囲が壁部で囲まれた作業空間を有する塗装ブースであって、
前記作業空間に所定方向に沿う空気の流れを形成する換気手段と、
前記作業空間の空気を除湿する除湿器と、
前記作業空間の空気を暖める熱源と、
前記作業空間の空気を拡散する扇風機とを備え、
前記換気手段、前記除湿器、前記熱源、および前記扇風機は、選択的に稼動制御され、
前記作業空間の空気環境が、塗装用環境および乾燥用環境に交互に切り替えられることを特徴とする、塗装ブース。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
部材への塗料の塗装時に、前記換気手段および前記除湿器を稼動し、塗料の塗装後に、前記熱源および前記扇風機を稼動する空調制御手段をさらに備える、請求項1に記載の塗装ブース。
【請求項3】
前記換気手段は、前記作業空間の天井部に設けられた給気ファンと、前記作業空間の床部に設けられた排気手段とを含み、前記作業空間に上から下へ向かう空気の流れを形成する、請求項1に記載の塗装ブース。
【請求項4】
前記熱源および前記扇風機は、前記作業空間を間に挟み、互いに対面した状態で設けられている、請求項1に記載の塗装ブース。
【請求項5】
前記作業空間の天井部に給気ファンが設けられており、
前記熱源は、前記扇風機よりも上方に配置されている、請求項1に記載の塗装ブース。
【請求項6】
前記壁部は、前記作業空間の両側に位置する一対の側壁部を含み、
前記一対の側壁部のうち一方の側壁部に沿って少なくとも2個の前記除湿器が離間して設けられており、
前記扇風機は、2個の前記除湿器の間に設けられている、請求項5に記載の塗装ブース。
【請求項7】
前記作業空間を、塗装中の前記部材を配置する第1空間、および、塗装後の前記部材を配置する第2空間に区画可能な可動仕切り部材と、
前記扇風機の風を前記第2空間側に仕向ける風向板とをさらに備え、
前記空調制御手段は、前記可動仕切り部材によって前記作業空間が区画された状態において、前記第1空間を前記塗装用環境とし、前記第2空間を前記乾燥用環境とするために、前記第1空間側の前記除湿器および前記第2空間側の前記熱源を同時に稼働する、請求項2に記載の塗装ブース。
【請求項8】
周囲が壁部で囲まれた作業空間を有する塗装ブースにおける空調制御方法であって、
前記塗装ブースには、換気手段、除湿器、熱源、および扇風機が設けられており、
前記換気手段によって所定方向に沿う空気の流れを前記作業空間に形成するとともに、前記除湿器を稼動して前記作業空間の湿度を調整することにより、前記作業空間の空気環境を塗装用環境とするステップと、
前記熱源および前記扇風機を稼動して前記作業空間内に暖かい空気を拡散させることにより、前記作業空間の空気環境を乾燥用環境とするステップとを、
部材への塗料の塗装回数に応じて繰り返し実行する、塗装ブースの空調制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装ブース、および、塗装ブースの空調制御方法に関し、特に、複数回の塗装工程を必要とする塗料(耐火塗料など)の施工に適した塗装ブース、および、塗装ブースの空調制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
鋼製の柱や梁などの建築部材への塗料の施工は、現場で行うことが一般的である。一方で、工期短縮や品質維持などの観点から、工場内で塗装した建築部材を現場に納品するケースも増えつつある。
【0003】
工場内での塗装という観点では、特開2022-45730号公報(特許文献1)や特開2023-111762号公報(特許文献2)に、自動車のボディを対象とした塗装ブースの空調制御方法が開示されている。自動車の塗装設備は、塗装ブースとは別に、乾燥ブース(乾燥炉)を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-45730号公報
特開2023-111762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
建物の建築部材を扱う工場において、建築部材への塗装を行う場合、現状では、広い工場の一角で塗装を行い、塗装後の部材を半屋外などに移動させて自然乾燥させている。そのため、現状の塗装方法は、温度や湿度等の外的環境(屋外の天候)の影響を受けやすく、塗膜の不具合が発生する可能性がある。
【0006】
耐火塗料の塗装回数は、他の塗料と比べて多く、下塗り、本塗装、上塗りの少なくとも3工程が必要となる。各塗装工程の後の乾燥工程を自然乾燥で対応する場合、多くの時間(たとえば、下塗りおよび本塗装の後には16時間以上)を要するため、現状の塗装方法では、建築部材への耐火塗料の施工に、全体で3~4日もの日数を要していた。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の塗装回数を必要とする塗料の施工に要する日数(時間)を短縮するのに好適な塗装ブース、および、その空調制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従う塗装ブースは、周囲が壁部で囲まれた作業空間を有する塗装ブースであって、作業空間に所定方向に沿う空気の流れを形成する換気手段と、作業空間の空気を除湿する除湿器と、作業空間の空気を暖める熱源と、作業空間の空気を拡散する扇風機とを備える。換気手段、除湿器、熱源、および扇風機が、選択的に稼動制御されることにより、作業空間の空気環境が、塗装用環境および乾燥用環境に交互に切り替えられることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、塗装ブースは、部材への塗料の塗装時に、換気手段および除湿器を稼動し、塗料の塗装後に、熱源および扇風機を稼動する空調制御手段をさらに備える。
【0010】
好ましくは、換気手段は、作業空間の天井部に設けられた給気ファンと、作業空間の床部に設けられた排気手段とを含み、作業空間に上から下へ向かう空気の流れを形成する。
(【0011】以降は省略されています)

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