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公開番号
2025119698
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024014632
出願日
2024-02-02
発明の名称
半導体素子及びその製造方法
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01L
21/301 20060101AFI20250807BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】向上したワイヤボンディング性を有する半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子1の製造方法は、化合物半導体ウエハ9のウエハ表面9aにレーザ光34aを照射することによって、ウエハ表面9aにレーザスクライブライン35aを形成する工程を含む。積層体ウエハ30は、化合物半導体ウエハ9と、ウエハ表面9a上に配置されている複数の積層体5とを含む。複数の積層体5は、各々、ワイヤボンディングパッド27を含む。レーザ光34aのパワーは、0.3W以下である。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
積層体ウエハの化合物半導体ウエハの第1ウエハ表面に第1レーザ光を照射することによって、前記第1ウエハ表面に第1レーザスクライブラインを形成する工程と、
前記第1レーザスクライブラインに沿って前記積層体ウエハをブレークすることによって、前記積層体ウエハを複数の半導体素子に個片化する工程とを備え、
前記積層体ウエハは、前記化合物半導体ウエハと、前記第1ウエハ表面上に配置されている複数の積層体とを含み、前記複数の積層体は、各々、ワイヤボンディングパッドを含み、
前記第1レーザ光の第1パワーは、0.3W以下である、半導体素子の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第1パワーは、0.05W以下である、請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
二流体洗浄によって前記複数の半導体素子を洗浄する工程をさらに備え、
前記二流体洗浄によって前記複数の半導体素子を洗浄する時間は、800秒以上である、請求項1または請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記積層体ウエハを前記複数の半導体素子に個片化する工程によって、前記化合物半導体ウエハは複数の化合物半導体基板に分割され、
前記複数の化合物半導体基板は、各々、前記第1ウエハ表面の一部である第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面と前記第2主面とが互いに離間されている方向に延在する側面と、前記第1主面と前記側面との間に形成されているレーザ加工痕とを含み、
前記二流体洗浄によって前記複数の半導体素子を洗浄する工程は、前記第1主面と前記側面と前記レーザ加工痕とを洗浄することを含む、請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記第1ウエハ表面上に第1保護膜を形成する工程をさらに備え、
前記第1保護膜は、前記第1レーザスクライブラインを形成する工程において発生するデブリから前記第1ウエハ表面及び前記複数の積層体を保護し、
前記複数の半導体素子を洗浄する工程は、前記第1保護膜を洗い流すことを含む、請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記第1ウエハ表面とは反対側の前記化合物半導体ウエハの第2ウエハ表面に第2レーザ光を照射することによって、前記第2ウエハ表面に第2レーザスクライブラインを形成する工程と、
二流体洗浄によって前記第2ウエハ表面と前記第2レーザスクライブラインとを洗浄する工程とをさらに備え、
前記第2レーザ光の第2パワーは、0.3W以下であり、
前記複数の半導体素子を洗浄する前記時間は、前記第2ウエハ表面と前記第2レーザスクライブラインとを洗浄する時間よりも長い、請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記第2ウエハ表面上に第2保護膜を形成する工程をさらに備え、
前記第2保護膜は、前記第2レーザスクライブラインを形成する工程において発生するデブリから前記第2ウエハ表面を保護し、
前記第2ウエハ表面と前記第2レーザスクライブラインとを洗浄する工程は、前記第2保護膜を洗い流すことを含む、請求項6に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記化合物半導体ウエハは、InPウエハ、GaAsウエハ、GaPウエハ、GaNウエハ、AlNウエハまたはGa
2
O
3
ウエハである、請求項1または請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記複数の半導体素子は、フォトダイオードである、請求項1または請求項2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
第1主面を含む化合物半導体基板と、
前記第1主面上に配置されている積層体とを備え、
前記積層体は、ワイヤボンディングパッドを含み、
前記第1主面の周縁に第1のレーザ加工痕が形成されており、
前記第1のレーザ加工痕の深さは、25.6μm以下である、半導体素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体素子及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-49592号公報(特許文献1)は、半導体ウエハに複数の発光ダイオード構造を形成する工程と、ダイシングブレードを用いて半導体ウエハを切断する工程とを備える発光装置の製造方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-49592号公報[概要]
【0004】
本開示の目的は、向上したワイヤボンディング性を有する半導体素子及びその製造方法を提供することである。
【0005】
本開示の半導体素子の製造方法は、積層体ウエハの化合物半導体ウエハの第1ウエハ表面に第1レーザ光を照射することによって、第1ウエハ表面に第1レーザスクライブラインを形成する工程と、第1レーザスクライブラインに沿って積層体ウエハをブレークすることによって、積層体ウエハを複数の半導体素子に個片化する工程とを備える。積層体ウエハは、化合物半導体ウエハと、第1ウエハ表面上に配置されている複数の積層体とを含む。複数の積層体は、各々、ワイヤボンディングパッドを含む。第1レーザ光の第1パワーは、0.3W以下である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施の形態の半導体素子の概略平面図である。
図2は、実施の形態の半導体素子の、図1に示す断面線II-IIにおける概略断面図である。
図3は、実施の形態の半導体素子の化合物半導体基板の断面写真を示す図である。
図4は、実施の形態の半導体素子の製造方法の一工程を示す概略平面図である。
図5は、実施の形態の半導体素子の製造方法の一工程を示す概略部分拡大断面図である。
図6は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図4及び図5に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図7は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図6に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図8は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図7に示す工程の次工程を示す概略平面図である。
図9は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図7に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図10は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図8及び図9に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図11は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図10に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図12は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図11に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図13は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図12に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図14は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図13に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図15は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図14に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図16は、実施の形態の半導体素子の製造方法における、図15に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。
図17は、サンプル1からサンプル6の汚染発生率を示す図である。
図18は、半導体素子のワイヤボンディングパッドに汚染が発生した場合のワイヤボンディングパッドの顕微鏡写真を示す図である。
図19は、二流体洗浄の洗浄時間と規格化汚染発生率との関係を示す図である。[詳細な説明]
【0007】
図面に基づいて本開示の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
【0008】
図1から図3を参照して、本開示の実施の形態の半導体素子1を説明する。半導体素子1は、例えば、半導体光素子である。本実施の形態では、半導体素子1は、例えば、フォトダイオード2である。図1及び図2を参照して、半導体素子1は、化合物半導体基板10と、積層体5と、n電極25とを備える。
【0009】
化合物半導体基板10は、主面10aと、主面10aとは反対側の主面10bと、側面10cとを有している。主面10aと主面10bとは、化合物半導体基板10の厚さ方向における両端面である。側面10cは、化合物半導体基板10の厚さ方向、すなわち、主面10aと主面10bとが互いに離間されている方向に延在している。化合物半導体基板10は、例えば、InP基板である。化合物半導体基板10は、ヒ化ガリウム(GaAs)基板、リン化ガリウム(GaP)基板、窒化ガリウム(GaN)基板、窒化アルミニウム(AlN)基板または酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)基板などであってもよい。
【0010】
主面10aの周縁(例えば、全周縁)に、レーザ加工痕11aが形成されている。レーザ加工痕11aは、主面10aと側面10cとの間に形成されている。主面10bの周縁(例えば、全周縁)に、レーザ加工痕11bが形成されている。レーザ加工痕11aの深さは、25.6μm以下である。レーザ加工痕11aの深さは、15.9μm以下であってもよく、11.2μm以下であってもよい。レーザ加工痕11bは、主面10bと側面10cとの間に形成されている。レーザ加工痕11bの深さは、25.6μm以下である。レーザ加工痕11bの深さは、15.9μm以下であってもよく、11.2μm以下であってもよい。図3に、レーザ加工痕11a,11bの例を示す。レーザ加工痕11aは、後述するレーザスクライブライン35aの一部である。レーザ加工痕11bは、後述するレーザスクライブライン35aの一部である。レーザ加工痕11a,11bは、溝であってもよいし、改質領域であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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