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公開番号2025119256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014040
出願日2024-02-01
発明の名称床構造
出願人株式会社安藤・間
代理人弁理士法人 武政国際特許商標事務所
主分類E04B 5/43 20060101AFI20250806BHJP(建築物)
要約【課題】本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわちCLT床であっても床衝撃音を低減することができる床構造を提供することである。
【解決手段】本願発明の床構造は、CLT床と梁材を備えたものである。この梁材は、梁せいより梁軸の方が長い部材であり、CLT床の上面に固定される。そして、CLT床に梁材が固定されたことによって床衝撃音レベルが低減された床構造とされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
CLT床と、
梁せいより梁軸の方が長い梁材と、を備え、
前記梁材が、前記CLT床の上面に固定され、
前記梁材が固定されたことによって、床衝撃音が低減された、
ことを特徴とする床構造。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記CLT床の上面に接続治具が固定され、
前記梁せい方向に前記梁材を貫通する接続ボルトが、前記接続治具に螺合することによって、該梁材が前記CLT床に固定された、
ことを特徴とする請求項1記載の床構造。
【請求項3】
前記CLT床の上方に配置される上部床を、さらに備え、
前記梁材が、前記CLT床と前記上部床によって形成される空間に配置された、
ことを特徴とする請求項1記載の床構造。
【請求項4】
前記CLT床は、床幅方向に並べられた2以上の部分CLT床を連結した構造であり、
1の前記梁材が、前記梁軸が前記床幅方向と同一又は略同一の方向であって、2以上の前記CLT床に亘るように配置された、
ことを特徴とする請求項1記載の床構造。
【請求項5】
前記CLT床は、床幅方向に並べられた2以上の部分CLT床を連結した構造であり、
2以上の前記梁材が、前記梁軸が前記床幅方向と同一又は略同一の方向であって、前記部分CLT床の連結個所を避けるように配置された、
ことを特徴とする請求項1記載の床構造。
【請求項6】
2本の前記梁材が、互いに直交又は略直交するように配置された、
ことを特徴とする請求項1記載の床構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、床衝撃音の低減に関する技術であり、より具体的には、床衝撃音を低減するため床に梁材が設置された床構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば集合住宅や2階建て住宅などで、上階の居室で人が歩行したり、物の落下等により床に衝撃が加わったりすることによって床が振動し、下階の居室で発生する衝撃性騒音のことを「床衝撃音」という。この床衝撃音は衝撃力の時間・周波数特性の変化によって「重量床衝撃音」と「軽量床衝撃音」に分けられる。このうち重量床衝撃音は、重くて柔らかい衝撃源の落下によって発生する衝撃音であり、衝撃源としては、人の跳びはねや走り回り等が代表例として挙げられる。一方の軽量床衝撃音は、軽くて硬い衝撃源の落下によって発生する衝撃音であり、具体的には椅子の引きずりによる発生音やナイフ、スプーン等の食器類の落下によって発生する衝撃音である。
【0003】
建築物を計画するときは、当然ながら下階への騒音が生じないか極わずかに抑えられるように計画される。しかしながら、実際に使用してみると重量床衝撃音や軽量床衝撃音といった床衝撃音が問題になることもあり、その場合は床衝撃音を低減する対策が実施されることもある。従来、床衝撃音を低減するには、図7(a)に示すように床FLの部材厚を増加したり、図7(b)に示すように床FLに小梁SBを増設したりするなど、床FLの剛性を高める手法が主流であった。
【0004】
また、床FLの剛性を高める対策のほかにも、これまで種々の床衝撃音の低減対策が提案されている。例えば特許文献1では、横架材の上下にそれぞれ板材を固定するとともに、上下の板材によって形成される中空部内に袋体を配置する床構造について提案している。この袋体には砂状をなす流動体が封入されており、また袋体は中空部内に空隙を残しつつ配置されることから、その空隙と袋体によって重量床衝撃音レベルの低減が得られるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-013674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これまで床FLは、RC(Reinforced Concrete Construction)造とされることが多かったが、木造の床FLが用いられることもあり、近年ではCLT(Cross Laminated Timber)造の床FL(以下、単に「CLT床」という。)も利用されるようになってきた。このCLTは、繊維方向が直交するようにひき板を積層して接着した材料であり、構造材として利用することができることから建築構造物や土木構造物の材料として、あるいは家具などに使用されている。またCLT床は、断熱性や遮炎性、遮熱性に優れており、さらに工場等で事前に組み立てて搬入することもでき、すなわち現地での施工期間を短縮することもできる。
【0007】
ところで、上記したように実際に使用してはじめて床衝撃音が問題になることもある。その場合、床衝撃音を低減するためには、事後的な対策、つまり改修工事を行う必要があるが、供用中にこのような工事を行うことが難しいケースもある。また建物によっては、図7のように床FLの剛性を高めたとしても、十分な効果が得られないこともある。特にCLT床は、その材料密度が著しく小さいため、部材厚を増加したり小梁SBを増設したりしたとしても、RC造の床FLと同様の効果を得ることは難しい。
【0008】
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわちCLT床であっても床衝撃音を低減することができる床構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、CLT床の上面に長尺の梁材を設置すると下階への床衝撃音が低減される、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われた発明である。
【0010】
本願発明の床構造は、CLT床と梁材を備えたものである。この梁材は、梁せいより梁軸の方が長い部材であり、CLT床の上面に固定される。そして、CLT床に梁材が固定されたことによって床衝撃音レベルが低減された床構造とされる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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