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公開番号2025118504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024188417
出願日2024-10-25
発明の名称検波値算出装置、内視鏡システム、検波値算出方法、及び検波値算出プログラム
出願人オリンパスメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 1/045 20060101AFI20250805BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】観察画像の明るさを調整するための検波値を良好に算出すること。
【解決手段】検波値算出装置41は、内視鏡2にて取り込まれた被写体像を撮像した観察画像を処理するプロセッサ412を備える。プロセッサ412は、観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類した複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、観察画像における特定の処置具領域を特定し、検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、検出画素のカウント数から、処置具領域内における検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、調整処理後の検出画素のカウント数に基づいて、複数の輝度領域毎の重みを算出し、重みと複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、観察画像の明るさを調整するための検波値を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内視鏡にて取り込まれた被写体像を撮像した観察画像を処理するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類した複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、
前記観察画像における特定の処置具領域を特定し、
前記検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、
前記検出画素のカウント数から、前記処置具領域内における前記検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、
前記調整処理の後の前記検出画素のカウント数に基づいて、前記複数の輝度領域毎の重みを算出し、
前記重みと前記複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、前記観察画像の明るさを調整するための検波値を算出する検波値算出装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、
前記複数の輝度領域として、前記特定の検波領域を輝度値が最も高い第一の領域と、輝度値が最も低い第三の領域と、前記第一の領域及び前記第三の領域の中間の輝度値を有する第二の領域とに分類する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記複数の輝度領域として、前記特定の検波領域を輝度値が高いグループの領域と、低いグループの領域と、中間のグループの領域とに分類する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記複数の輝度領域のうち、前記第一の領域及び前記第二の領域の代表輝度値のみを算出する請求項2に記載の検波値算出装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記検波領域を矩形状の複数の局所領域に分割した後、前記複数の局所領域を前記複数の輝度領域に分類する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記検波領域を前記観察画像の中心位置を中心とする放射状の複数の局所領域に分割した後、前記複数の局所領域を前記複数の輝度領域に分類する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記内視鏡から前記処置具領域を示す処置具領域情報を取得し、
前記処置具領域情報に基づいて、前記処置具領域を特定する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記観察画像を画像解析することによって、前記観察画像内に処置具が写り込んでいるか否かを判別し、
前記観察画像内に処置具が写り込んでいると判別した場合に、前記調整処理を実行する請求項1に記載の検波値算出装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
パターンマッチングによって前記観察画像内に処置具が写り込んでいるか否かを判別する請求項8に記載の検波値算出装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記観察画像内の特定の領域の輝度分布に基づいて前記観察画像内に処理具が写り込んでいるか否かを判別する請求項8に記載の検波値算出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検波値算出装置、内視鏡システム、検波値算出方法、及び検波値算出プログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光源装置を用いて生体内等の被写体に対して照明光を照射するとともに、内視鏡を用いて当該被写体からの戻り光(被写体像)を撮像し、当該被写体を観察する内視鏡システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の内視鏡システムでは、内視鏡を用いて撮像された観察画像の輝度値から当該観察画像の明るさを調整するための検波値(全体輝度値)を算出し、当該検波値に基づいて、光源装置における被写体への照明光の光量を調整(調光制御)する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4223778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、手術等で内視鏡システムを使用する場合には、観察画像内に鉗子等の処置具が含まれる場合がある。このような場合には、照明光が鉗子等の処置具の表面で反射することによって観察画像内における当該処置具の部分にハレーションが生じ、検波値を良好に算出することができない。すなわち、当該検波値に基づいて調光制御を実行すると、当該ハレーションを抑制するように照明光を低減させるため、医師等のユーザが観察したい関心領域が暗くなってしまい、観察に適した観察画像にはならない。
【0005】
図9は、本発明の課題を説明する図である。具体的に、図9は、徐々に照明光の光量を上げた時の検波値と観察画像全体の平均輝度値との推移を示した図である。なお、図9において、横軸は時間であり、縦軸は検波値及び平均輝度値である。また、図9において、線L1は、検波値を示している。線L2は、観察画像全体の平均輝度値を示している。
特許文献1に記載の内視鏡システムでは、観察画像内に写り込むことが予測される処置具の領域の輝度値が境界輝度値を超えた場合には、当該観察画像内の当該処置具の領域以外の領域の輝度値から検波値を算出する。このため、境界輝度値近辺において、検波値に大きな変化が生じ、結果として、観察画像全体の平均輝度値も不連続な推移(図9の推移T参照)となってしまい、観察に適した観察画像にはならない。
そこで、観察画像内に鉗子等の処置具が含まれた場合であっても、検波値を良好に算出することができる技術が要望されている。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、観察画像の明るさを調整するための検波値を良好に算出することができる検波値算出装置、内視鏡システム、検波値算出方法、及び検波値算出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る検波値算出装置は、内視鏡にて取り込まれた被写体像を撮像した観察画像を処理するプロセッサを備え、前記プロセッサは、前記観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類された複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、前記観察画像における特定の処置具領域を特定し、前記検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、前記検出画素のカウント数から、前記処置具領域内における前記検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、前記調整処理の後の前記検出画素のカウント数に基づいて、前記複数の輝度領域毎の重みを算出し、前記重みと前記複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、前記観察画像の明るさを調整するための検波値を算出する。
【0008】
本発明に係る内視鏡システムは、被写体を照明する照明光を供給する光源装置と、内視鏡にて取り込まれた被写体像を撮像することによって観察画像を生成する撮像装置と、前記観察画像を処理することによって前記観察画像の明るさを調整するための検波値を算出するプロセッサを含む検波値算出装置と、前記検波値に基づいて、前記光源装置から供給される前記照明光の光量を調整する光源制御装置とを備え、前記プロセッサは、前記観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類された複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、前記観察画像における特定の処置具領域を特定し、前記検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、前記検出画素のカウント数から、前記処置具領域内における前記検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、前記調整処理の後の前記検出画素のカウント数に基づいて、前記複数の輝度領域毎の重みを算出し、前記重みと前記複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、前記検波値を算出する。
【0009】
本発明に係る検波値算出方法は、検波値算出装置のプロセッサが実行する検波値算出方法であって、内視鏡にて取り込まれた被写体像を撮像した観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類された複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、前記観察画像における特定の処置具領域を特定し、前記検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、前記検出画素のカウント数から、前記処置具領域内における前記検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、前記調整処理の後の前記検出画素のカウント数に基づいて、前記複数の輝度領域毎の重みを算出し、前記重みと前記複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、前記観察画像の明るさを調整するための検波値を算出する。
【0010】
本発明に係る検波値算出プログラムは、検波値算出装置のプロセッサに実行させる検波値算出プログラムであって、前記検波値算出プログラムは、前記プロセッサに以下の実行を指示する:内視鏡にて取り込まれた被写体像を撮像した観察画像における特定の検波領域を輝度値に応じて分類された複数の輝度領域毎の代表輝度値を算出し、前記観察画像における特定の処置具領域を特定し、前記検波領域内の画素のうち、特定の輝度値を超える検出画素をカウントし、前記検出画素のカウント数から、前記処置具領域内における前記検出画素のカウント数を低減させる調整処理を実行し、前記調整処理の後の前記検出画素のカウント数に基づいて、前記複数の輝度領域毎の重みを算出し、 前記重みと前記複数の輝度領域毎の代表輝度値とに基づいて、前記観察画像の明るさを調整するための検波値を算出する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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