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公開番号
2025118399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013707
出願日
2024-01-31
発明の名称
ポリマー、ポリマーの製造方法、及び非感光性液状組成物
出願人
東京応化工業株式会社
代理人
個人
主分類
C08G
73/06 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高屈折率であり耐光性に優れる成形体を与えるポリマーと、当該ポリマーの製造方法、前述のポリマーを含む非感光性液状組成物と、当該非感光性液状組成物を用いる成形体の製造方法と、前述の非感光性液状組成物の成形体と、当該成形体からなる光学部品と、当該光学部品を備える光学素子とを提供すること。
【解決手段】tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基か、酸解離性基により保護されたカルボキシ基を有する芳香族基が、特定の連結基を介してトリアジン環に結合した構造を含む構成単位を含み、重量平均分子量が4,000以上20,000以下であるポリマーを用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(A1):
TIFF
2025118399000040.tif
61
134
(式(A1)中、Ar
1
、及びAr
2
は、芳香族基含有基であり、
R
a1
は、tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基であり、
前記アセタール保護基が、-CHR
A1
-O-R
A2
で表される基であり、
R
A1
は、水素原子、又はアルキル基であり、
R
A2
は、アルキル基であり、
前記R
A1
、及び前記R
A2
は、互いに結合して環を形成してもよく、
X
1
、及びX
2
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
1
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合し、
X
2
は、Ar
2
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される構成単位を含み、
重量平均分子量が4,000以上20,000以下である、ポリマー。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
R
a1
が、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はtert-ブトキシカルボニルオキシ基である、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
前記X
2
が、-NR
a2
-、又は-O-である、請求項1に記載のポリマー。
【請求項4】
下記式(A2):
TIFF
2025118399000041.tif
61
134
(式(A2)中、Ar
2
、及びAr
3
は、芳香族基含有基であり、
X
1
、及びX
2
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
3
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合し、
X
2
は、Ar
2
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される構成単位を含む、請求項1に記載のポリマー。
【請求項5】
ジハロトリアジン化合物と、下記式(A5-1)~(A5-3):
Ar
2
-(NR
a2
H)
2
・・・(A5-1)
Ar
2
-(OH)
2
・・・(A5-2)
Ar
2
-(SH)
2
・・・(A5-3)
(式(A5-1)~式(A5-3)中、Ar
2
は、芳香族基含有基であり、R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基である。)
のいずれかで表される化合物と、を縮合させることを含み、
前記ジハロトリアジン化合物が、下記式(A3):
TIFF
2025118399000042.tif
58
134
(式(A3)中、Halは、ハロゲン原子であり、
Ar
1
は、芳香族基含有基であり、
R
a1
は、tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基であり、
前記アセタール保護基が、-CHR
A1
-O-R
A2
で表される基であり、
R
A1
は、水素原子、又はアルキル基であり、
R
A2
は、アルキル基であり、
前記R
A1
、及び前記R
A2
は、互いに結合して環を形成してもよく、
X
1
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
1
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される化合物を含む、請求項1に記載のポリマーの製造方法。
【請求項6】
40℃以上100℃以下において、120分以上48時間以下、前記ジハロトリアジン化合物と、前記式(A5-1)~(A5-3)のいずれかで表される化合物とを縮合させる、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記ジハロトリアジン化合物と、前記式(A5-1)~(A5-3)のいずれかで表される化合物とを縮合させる際に、反応液中の、前記ジハロトリアジン化合物の濃度、及び前記式(A5-1)~(A5-3)のいずれかで表される化合物の濃度の合計が、120mmol/L以上である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項8】
前記ジハロトリアジン化合物が、下記式(A6):
TIFF
2025118399000043.tif
44
134
(式(A6)中、Halは、ハロゲン原子であり、
Ar
3
は、芳香族基含有基であり、
X
1
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
3
としての前記芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される化合物を含む、請求項5に記載の製造方法。
【請求項9】
トリアジン環含有ポリマー(A)と、有機溶媒(S)とを含み、
前記トリアジン環含有ポリマー(A)が、請求項1に記載のポリマーであり、
前記R
a1
が、アセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基である場合、さらに熱酸発生剤(C)を含む、非感光性液状組成物。
【請求項10】
さらに、架橋性化合物(B)を含む、請求項9に記載の非感光性液状組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の構造の構成単位を含むポリマーと、当該ポリマーの製造方法と、前述のポリマーを含む非感光性液状組成物と、当該非感光性液状組成物を用いる成形体の製造方法と、前述の非感光性液状組成物の成形体と、当該成形体からなる光学部品と、当該光学部品を備える光学素子とに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ、ビデオカメラ等には、固体撮像素子が用いられている。この固体撮像素子には、CCD(charge-coupled device)イメージセンサや、CMOS(complementary metal-oxide semiconductor)イメージセンサが用いられている。イメージセンサには集光率の向上を目的とした微細な集光レンズ(以下、マイクロレンズと呼ぶ)が設けられている。
【0003】
近年、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが、さらに高精細化されている。このため、マイクロレンズの小径化が進んでいる。マイクロレンズの径が小さくても、イメージセンサが備えるフォトダイオードに高効率で集光するためには、マイクロレンズの材料の高屈折率化が必要である。
例えば、種々の形態に成形可能な高屈折材料としては、特定の構造の光重合性モノマー(A)と、金属酸化物ナノ粒子(B)と、光重合開始剤(C)とを含む硬化性組成物が知られている(特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-190405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の硬化性組成物を用いることで、高屈折率のマイクロレンズを形成し得る。
しかし、マイクロレンズのさらなる小径化に対応すべく、さらに屈折率の高い材料を形成できる組成物が求められている。また、高屈折材料において、長期間光に曝されても透明性が低下しない、優れた耐光性も求められる。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、高屈折率であり耐光性に優れる成形体を与えるポリマーと、当該ポリマーの製造方法と、前述のポリマーを含む非感光性液状組成物と、当該非感光性液状組成物を用いる成形体の製造方法と、前述の非感光性液状組成物の成形体と、当該成形体からなる光学部品と、当該光学部品を備える光学素子とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基か、酸解離性基により保護されたカルボキシ基を有する芳香族基が、特定の連結基を介してトリアジン環に結合した構造を含む構成単位を含み、重量平均分子量が4,000以上20,000以下であるポリマーを用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。具体的には本発明は以下のものを提供する。
【0008】
本発明の第1の態様は、下記式(A1):
TIFF
2025118399000001.tif
61
134
(式(A1)中、Ar
1
、及びAr
2
は、芳香族基含有基であり、
R
a1
は、tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基であり、
アセタール保護基が、-CHR
A1
-O-R
A2
で表される基であり、
R
A1
は、水素原子、又はアルキル基であり、
R
A2
は、アルキル基であり、
R
A1
、及びR
A2
は、互いに結合して環を形成してもよく、
X
1
、及びX
2
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
1
としての芳香族基含有基中の芳香環に結合し、
X
2
は、Ar
2
としての芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される構成単位を含み、重量平均分子量が4,000以上20,000以下である、ポリマーである。
【0009】
本発明の第2の態様は、ジハロトリアジン化合物と、下記式(A5-1)~(A5-3):
Ar
2
-(NR
a2
H)
2
・・・(A5-1)
Ar
2
-(OH)
2
・・・(A5-2)
Ar
2
-(SH)
2
・・・(A5-3)
(式(A5-1)~式(A5-3)中、Ar
2
は、芳香族基含有基であり、R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基である。)
のいずれかで表される化合物と、を縮合させることを含み、
前述のジハロトリアジン化合物が、下記式(A3):
TIFF
2025118399000002.tif
54
134
(式(A3)中、Halは、ハロゲン原子であり、
Ar
1
は、芳香族基含有基であり、
R
a1
は、tert-ブトキシカルボニルオキシ基、tert-ブトキシカルボニルアミノ基、又はアセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基であり、
アセタール保護基が、-CHR
A1
-O-R
A2
で表される基であり、
R
A1
は、水素原子、又はアルキル基であり、
R
A2
は、アルキル基であり、
R
A1
、及びR
A2
は、互いに結合して環を形成してもよく、
X
1
は、それぞれ独立に、-NR
a2
-、-O-、又は-S-であり、
R
a2
は、水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよい芳香族炭化水素基であり、
X
1
は、Ar
1
としての芳香族基含有基中の芳香環に結合する。)
で表される化合物を含む、第1の態様にかかるポリマーの製造方法である。
【0010】
本発明の第3の態様は、トリアジン環含有ポリマー(A)と、有機溶媒(S)とを含み、
トリアジン環含有ポリマー(A)が、第1の態様にかかるポリマーであり、
R
a1
が、アセタール保護基により保護された水酸基であるか、酸解離性基により保護されたカルボキシ基である場合、さらに熱酸発生剤(C)を含む、非感光性液状組成物である。
(【0011】以降は省略されています)
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