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公開番号2025118386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013679
出願日2024-01-31
発明の名称冷却回路および車両用駆動装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人
主分類B60K 11/02 20060101AFI20250805BHJP(車両一般)
要約【課題】高い冷却効率で車両の冷却バランスを保つことができ、ひいては廉価な構成でTMU搭載の車両の普及拡大にも寄与する冷却回路を提供する。
【解決手段】オイル8を第一冷媒8Aとして第一ポンプ10Aで圧送し、第一熱交換器12Aを経て第一被冷却部14Aを冷却する第一冷却回路4Aと、オイル8を第二冷媒8Bとして第二ポンプ10Bで圧送し、第二熱交換器12Bを経て第二被冷却部14Bを冷却する第二冷却回路4Bと、水溶性冷媒が通る第三熱交換器16A及び第四熱交換器16Bと、ラジエータ20とを有する第三冷却回路4Cと、を備え、第三熱交換器16Aと第四熱交換器16Bは直列に配置されており、第一冷却回路4Aと第二冷却回路4Bは、第一熱交換器12Aと第二熱交換器12Bの下流であって第一被冷却部14Aと第二被冷却部14Bの上流の間で合流し、合流後の冷媒8Cで第一被冷却部14Aと第二被冷却部14Bが冷却される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒貯留部に貯留される冷媒を第一冷媒として圧送する第一ポンプと、前記第一冷媒の温度を調整する第一熱交換器と、第一被冷却部と、を有する第一冷却回路と、
前記冷媒貯留部に貯留される前記冷媒を第二冷媒として圧送する第二ポンプと、前記第二冷媒の温度を調整する第二熱交換器と、第二被冷却部と、を有する第二冷却回路と、
第三冷媒を圧送する第三ポンプと、前記第一熱交換器と熱交換をする第三熱交換器と、前記第二熱交換器と熱交換をする第四熱交換器と、前記第三冷媒の温度を調整する第五熱交換器と、を有する第三冷却回路と、
を備え、
前記第三熱交換器と前記第四熱交換器は、前記第三冷却回路において直列に配置されており、
前記第一冷却回路と前記第二冷却回路は、冷媒循環方向における前記第一熱交換器と前記第二熱交換器の下流であって前記第一被冷却部と前記第二被冷却部の上流の間で合流することを特徴とする冷却回路。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記冷媒は油であることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項3】
前記第三冷媒は水溶性冷媒であることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項4】
前記第五熱交換器は外気と熱交換をするラジエータであることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項5】
前記第一熱交換器と前記第二熱交換器は同一の構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項6】
前記第三熱交換器と前記第四熱交換器は同一の構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項7】
前記第一被冷却部または/および第二被冷却部はモータであることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項8】
前記第一被冷却部および第二被冷却部は同一構造のモータであることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項9】
前記第一ポンプと前記第二ポンプは同一構造のポンプであることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
【請求項10】
前記第一ポンプと前記第二ポンプは電動ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却回路および該冷却回路を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の電動化が急速に進んでいる。モータによる駆動トルクを駆動輪に伝達する方式としては、シングルモータユニット(以下、SMUと略す)により単一のモータの駆動トルクを差動装置により左右に分配して左右の駆動輪に伝達する方式や、左右の駆動力の緻密な制御を行うために、左右独立したモータを有するツインモータユニット(以下、TMUと略す)により、左右独立してモータのトルクを左右の各駆動輪に伝達する方式が知られている。
【0003】
TMUは、一部の高級グレードの車両やスポーツ走行用の車両、悪路走行等を目的とした車両などに用いられるのみであり、TMU搭載の車両の生産量はSMU搭載の車両の生産量より少ないことから、減価償却が進みにくく、コストが高いという問題がある。生産台数の少ないTMU搭載の車両を安く作るためには基となるSMUの部品をできる限り流用する必要がある。そのため、モータやギヤ等の被冷却部の部品もSMUから流用することになるが、電動オイルポンプ(EOP)や熱交換器等の部品も流用する必要がある。SMUの部品に比べて大きい容量のものを新規で製作するとコスト高となるからである。
【0004】
特許文献1には、1組のモータとインバータからなる冷却対象を冷却する第1経路と、同じく1組のモータとインバータからなる冷却対象を冷却する第2経路とを一つのリザーバタンクで連結して循環させる冷却システムが開示されている。リザーバタンクは各経路に対応して仕切り部で区画されているとともに、各経路から導入される冷媒が仕切り部の上部で一部が合流するように形成されている。一部合流構成により、第1経路と第2経路とを直列につなぐ直列経路での冷媒の流通が可能となっている。リザーバタンクの仕切り構成は、いずれかの経路で冷媒漏れが生じた場合に、他方の経路での冷媒の循環(駆動経路の冷却)を継続できるようにするために設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-94849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
SMUの部品を1個利用するだけでは容量が不足するため、TMU搭載の車両ではSMUのオイルポンプや熱交換器と同じものを2個搭載し、左右のそれぞれの機構をそれぞれの油冷回路で冷却させる構造にするなどしてコストダウンを図ることになる。一方、各油冷回路を循環しモータやギヤ等を冷却潤滑するトランスミッションフルード等の冷却潤滑油は、水冷回路によって冷却(熱交換)することになる。水冷回路の冷却効率は、水流供給量と水温に依存するが、水冷回路は水の供給量と冷却効率の関係から1系統のみの供給としたとき、2つの熱交換器は水冷回路で直列接続となることが望ましい。水冷回路を分割して半分の流量にして左右の油冷回路を個別に冷却するより、大流量で左右の油冷回路を直列に冷却した方がトータルの熱交換効率が高いからである。
【0007】
しかしながら、直列方式の場合、上流側と下流側の熱交換器で冷える温度が変わってしまうため、車両における左右のモータ、ギヤ、ベアリング、その他の機器の冷却温度が変化してしまい、車両における左右の冷却バランスの変化、左右の熱収支の変化、左右の性能バランスの変化、左右の寿命の変化をもたらすおそれがある。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い冷却効率で車両の冷却バランスを保つことができ、ひいては廉価な構成でTMU搭載の車両の普及拡大にも寄与する冷却回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の冷却回路(4)は、冷媒貯留部(6)に貯留される冷媒(8)を第一冷媒(8A)として圧送する第一ポンプ(10A)と、第一冷媒(8A)の温度を調整する第一熱交換器(12A)と、第一被冷却部(14A)と、を有する第一冷却回路(4A)と、冷媒貯留部(6)に貯留される冷媒(8)を第二冷媒(8B)として圧送する第二ポンプ(10B)と、第二冷媒(8B)の温度を調整する第二熱交換器(12B)と、第二被冷却部(14B)と、を有する第二冷却回路(4B)と、第三冷媒(18)を圧送する第三ポンプ(24)と、第一熱交換器(12A)と熱交換をする第三熱交換器(16A)と、第二熱交換器(12B)と熱交換をする第四熱交換器(16B)と、第三冷媒(18)の温度を調整する第五熱交換器(20)と、を有する第三冷却回路(4C)と、を備え、第三熱交換器(16A)と第四熱交換器(16B)は、第三冷却回路(4C)において直列に配置されており、第一冷却回路(4A)と第二冷却回路(4B)は、冷媒循環方向における第一熱交換器(12A)と第二熱交換器(12B)の下流であって第一被冷却部(14A)と第二被冷却部(14B)の上流の間で合流することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る冷却回路によれば、第三冷却回路における第三熱交換器と第四熱交換器を直列にしたことによる第一冷却回路と第二冷却回路の温度の不均一を合流により是正するようにしたので、車両の冷却バランスを保つことができ、車両における左右の熱収支の変化、左右の性能バランスの変化、左右の寿命の変化を抑制することができる。これにより、TMU搭載の車両の低コスト化、ひいては普及拡大に寄与することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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