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公開番号
2025117558
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2025011496
出願日
2025-01-27
発明の名称
デンプン含有硬化性組成物およびこれを用いたコーティング剤
出願人
長瀬産業株式会社
,
日本乳化剤株式会社
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
C08L
3/02 20060101AFI20250804BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高い耐水性を有する塗膜(硬化物)を形成することができるデンプン含有硬化性組成物を提供する。
【解決手段】デンプンと、ヒドロキシカルボン酸と、前記デンプン以外の水溶性高分子と、水を含む溶媒と、架橋剤と、を含む、デンプン含有硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
デンプンと、ヒドロキシカルボン酸と、前記デンプン以外の水溶性高分子と、水を含む溶媒と、架橋剤と、を含む、デンプン含有硬化性組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
デンプンと、ヒドロキシカルボン酸と、前記デンプン以外の水溶性高分子と、水を含む溶媒と、を含む、デンプン含有水性組成物;および架橋剤;を含む、請求項1に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項3】
前記ヒドロキシカルボン酸が、乳酸、クエン酸、酒石酸、グリコール酸、リンゴ酸およびリシノール酸からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項4】
前記水溶性高分子が、ポリアクリル酸系重合体、ポリオキシアルキレン付加物およびその硫酸エステル塩、ならびにアリールスルホン酸ホルマリン縮合物およびその塩からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項5】
前記デンプンが、下記の測定方法に従って算出される熱水溶解度が30%未満である、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物:
[熱水溶解度の測定方法]
デンプン6[g]を94[g]の熱水(80℃)に攪拌下で5時間浸漬した後、水相に溶出しなかったデンプンをろ過により分取して130℃にて90分間乾燥する。乾燥後のデンプンの重量W[g]を測定し、下記数式1により熱水溶解度を算出する。
(数式1)熱水溶解度[%]=(6-W)/6×100
【請求項6】
前記デンプンが、下記の測定方法に従って算出される熱水溶解度が30%以上である、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物:
[熱水溶解度の測定方法]
デンプン6[g]を94[g]の熱水(80℃)に攪拌下で5時間浸漬した後、水相に溶出しなかったデンプンをろ過により分取して130℃にて90分間乾燥する。乾燥後のデンプンの重量W[g]を測定し、下記数式1により熱水溶解度を算出する。
(数式1)熱水溶解度[%]=(6-W)/6×100
【請求項7】
前記架橋剤が、カルボキシル基含有化合物、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物およびアルコキシシリル基含有化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項8】
前記架橋剤が、カルボキシル基含有化合物を含む、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項9】
前記架橋剤が、カルボキシル基含有化合物と、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物およびアルコキシシリル基含有化合物からなる群から選択される少なくとも1種と、を含む、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
【請求項10】
前記架橋剤が有する反応性基が、前記デンプンが有する水酸基(100モル%)に対して、0.1モル%以上1000モル%以下で含有される、請求項1または2に記載のデンプン含有硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デンプン含有硬化性組成物およびこれを用いたコーティング剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、プラスチック、塗料、接着剤といった化学合成樹脂製品は生活と産業のあらゆる分野で使用されており、その生産量は莫大である。しかしながら、このような化学合成樹脂の大半は使用後、焼却、または土中に廃棄処理されており、二酸化炭素や有害性物質の放出により地球環境に悪影響を及ぼすことが近年問題となってきている。また、化学合成樹脂の原料となる石油は有限の資源であり、将来的に枯渇の不安が広がっている。そのため、枯渇資源から再生可能資源への転換による循環型社会の構築が注目を集めている。すなわち、廃棄物の処理性の向上や二酸化炭素放出量の削減等の地球環境に対する影響低減の観点や、再生可能資源への転換の観点から、天然由来の資源を積極的に利用することが求められている。
【0003】
天然由来の原料の一例として、多糖類であるデンプンがある。デンプンは植物から容易に単離することが可能であり、比較的安価で入手が可能である。また、従来から食用の他に、デンプン糊として、または可塑剤を配合したものが成型加工(キャスティング、押し出し成形、金型成形、発泡成形など)され、フィルム、食品容器、包装材、緩衝材等に利用されている。
【0004】
デンプンの有する種々の特性を利用する用途の拡大や取り扱い性の向上を目的として、変性がされていないデンプンでは均一に溶解した水溶液(デンプン含有水性組成物)の開発も鋭意行われている。例えば、特許文献1では、デンプンを水に溶解させて水溶液とする際に、デンプンに界面活性剤を添加したり、油脂および/または遊離脂肪酸とアルカリ性物質とを添加した状態で加熱溶解するデンプンの溶解方法が提案されている。
【0005】
また、デンプンを変性させて、目的に応じた特性を付与する開発も行われている。例えば、特許文献2には、熱的に処理して変性されたデンプンと水不溶性の合成熱可塑性ポリマーとを含む溶融体が開示され、当該組成物の溶融体を成形して物品を得ることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-345802号公報
特開平2-14228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
天然由来の資源をより広く展開するという観点から、デンプン含有水性組成物の需要がさらに高まっている。本発明者らは、デンプン含有水性組成物の用途展開の目的で、デンプン含有水性組成物を硬化させて塗膜(硬化物)を形成することを試みた。しかしながら、単にデンプン含有水性組成物を用いて塗膜を形成した場合、デンプンの親水性の高さに起因して塗膜の耐水性が低いという課題があることが判明した。
【0008】
そこで、本発明は、高い耐水性を有する塗膜(硬化物)を形成することができるデンプン含有硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、デンプンおよび水を含有する水性組成物に、ヒドロキシカルボン酸と、デンプン以外の水溶性高分子と、架橋剤とをさらに添加することによって上記課題が解決されうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明の一形態によれば、デンプンと、ヒドロキシカルボン酸と、前記デンプン以外の水溶性高分子と、水を含む溶媒と、架橋剤と、を含む、デンプン含有硬化性組成物が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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