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公開番号2025114934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009179
出願日2024-01-25
発明の名称ドクター装置及びグラビア塗布装置
出願人TOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類B05C 1/08 20060101AFI20250730BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】グラビアコートにおいて、幅方向における塗液の塗布量分布を均一化し、塗液の塗布ムラを低減できるドクター装置及び塗布装置を提供する。
【解決手段】ドクターブレードと、ドクターブレードを保持するドクターホルダーと、ドクターブレードの少なくとも一方面とドクターホルダーとの間に挟まれるバックアップブレードとを備え、バックアップブレードは、ドクターブレードの幅より小さい幅を有し、ドクターブレードの幅方向に並べて配置される複数の分割ブレードを有し、分割ブレードのドクターホルダーからの突出長さが、ドクターブレードの幅方向における両端部側よりも中央部において長いことを特徴とする、ドクター装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ドクターブレードと、
前記ドクターブレードを保持するドクターホルダーと、
前記ドクターブレードの少なくとも一方面と前記ドクターホルダーとの間に挟まれるバックアップブレードとを備え、
前記バックアップブレードは、
前記ドクターブレードの幅より小さい幅を有し、前記ドクターブレードの幅方向に並べて配置される複数の分割ブレードを有し、
前記分割ブレードの前記ドクターホルダーからの突出長さが、前記ドクターブレードの幅方向における両端部側よりも中央部において長いことを特徴とする、ドクター装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ドクターブレードは、グラビアロールの表面から余剰な塗液を掻き取るために用いられるものであり、
前記グラビアロールの塗工幅をW1、前記グラビアロールによって塗布された塗膜に生じた帯状の塗布ムラの幅をW2としたとき、前記分割ブレードの数がW1/W2以上である、請求項1に記載のドクター装置。
【請求項3】
前記バックアップブレードが、前記ドクターブレードの両面のうちグラビアロールと対向しない面に設けられる、請求項1または2に記載のドクター装置。
【請求項4】
前記複数の分割ブレードの各々の先端から前記ドクターブレードの刃先までの距離が可変となるように、前記複数の分割ブレードの各々を保持する保持機構を備える、請求項1~3のいずれかに記載のドクター装置。
【請求項5】
グラビアロールと、
前記グラビアロールに塗液を供給する塗液供給部と、
ドクターブレードと、
前記ドクターブレードを保持するドクターホルダーと、
前記ドクターブレードの少なくとも一方面と前記ドクターホルダーとの間に挟まれるバックアップブレードとを備え、
前記バックアップブレードは、
前記ドクターブレードの幅より小さい幅を有し、前記ドクターブレードの幅方向に並べて配置される複数の分割ブレードを有し、
前記分割ブレードの前記ドクターホルダーからの突出長さが、前記ドクターブレードの幅方向における両端部側よりも中央部において長いことを特徴とする、グラビア塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドクター装置及びグラビア塗布装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
塗液をウェブ上に塗布する方法として、グラビアコートが広く用いられている。グラビアコートにおいて、回転駆動されるグラビアロール(グラビア版)の表面に塗液を供給される。グラビアロールの表面にドクターブレードを押し当てて、グラビアロール表面の余剰な塗液を掻き落とす。その後、グラビアロールのセル内に保持される塗液をウェブ上に転写することによってウェブ状に塗液の塗膜を形成する。ドクターブレードは、グラビアロール上に塗液が供給される位置と、グラビアロールがウェブに接触する位置との間でグラビアロールの表面に押し当てられる。
【0003】
ドクターブレードは、ドクターホルダーと呼ばれる治具に保持される。ドクターブレードとドクターホルダーとの間には、バックアップブレード(当て板)が挟み込まれ、ドクターブレードの真直性を向上させている。
【0004】
ドクターブレードの真直性は、幅方向(グラビアロールの軸方向)における塗液の塗布量分布を均一にするために重要である。特に、光学フィルムの反射防止膜のような薄膜を形成する場合、塗液の塗布量が少ないために、幅方向における塗布量分布を均一化させることは極めて重要であり、そのための対策が種々検討されている。
【0005】
例えば、特許文献1及び2には、グラビアロールのたわみにより、ドクターブレードによる掻き取りが不均一になるという問題を解決したグラビア塗布装置が記載されている。特許文献1及び2に記載のグラビア塗布装置においては、グラビアロールのたわみに合わせてドクターブレードを撓ませることにより、グラビアロールに対するドクターブレードの接触角度及び接触圧力を幅方向で均一化し、掻き取りの均一性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-260393号公報
特開2015-73926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
グラビアコートにおける塗液の塗布量分布は、グラビアロールのたわみ以外の要因でも変化する。例えば、グラビアロールを長時間使用すると、グラビアロールのセル容積が変動するため、セル容積変動に起因して、グラビアロールの幅方向における塗液の塗布量分布が不均一となる。塗液の塗布量分布の不均一さは、塗膜に帯状の塗布ムラが生じる原因となるが、特許文献1に記載されるようにドクターブレードを撓ませる手法では、この帯状の塗布ムラを解消することは難しい。
【0008】
それ故に、本発明は、グラビアコートにおいて、幅方向における塗液の塗布量分布を均一化し、塗液の塗布ムラを低減できるドクター装置及び塗布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るドクター装置は、ドクターブレードと、ドクターブレードを保持するドク
ターホルダーと、ドクターブレードの少なくとも一方面とドクターホルダーとの間に挟まれるバックアップブレードとを備える。バックアップブレードは、ドクターブレードの幅より小さい幅を有し、ドクターブレードの幅方向に並べて配置される複数の分割ブレードを有し、分割ブレードのドクターホルダーからの突出長さが、ドクターブレードの幅方向における両端部側よりも中央部において長いことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るグラビア塗布装置は、グラビアロールと、グラビアロールに塗液を供給する塗液供給部と、ドクターブレードと、ドクターブレードを保持するドクターホルダーと、ドクターブレードの少なくとも一方面とドクターホルダーとの間に挟まれるバックアップブレードとを備える。バックアップブレードは、ドクターブレードの幅より小さい幅を有し、ドクターブレードの幅方向に並べて配置される複数の分割ブレードを有し、分割ブレードのドクターホルダーからの突出長さが、ドクターブレードの幅方向における両端部側よりも中央部において長いことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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