特許ウォッチ

公開番号2025113229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025008874
出願日2025-01-22
発明の名称粘着剤組成物、粘着シート、光学フィルムおよび画像表示装置
出願人東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
代理人個人,個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250725BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】向上した耐久性を有する粘着層を形成することができる粘着剤組成物、および前記粘着剤組成物を用いて形成された粘着層を含む粘着シート、並びに前記粘着シートから製造された光学フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による粘着剤組成物は、アクリル系共重合体と、架橋剤と、アルキレンオキシド基含有(メタ)アクリレート系化合物と、イミダゾリウム系カチオンおよびビスフルオロスルホニルイミドアニオンを有するイオン性帯電防止剤とを含む。前記粘着剤組成物から形成された粘着層は、基材フィルムに対して高い密着性を有し、高温/高湿などの過酷条件で長時間放置された後も向上したリワーク性を有する光学フィルムを提供することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
アクリル系共重合体と、
架橋剤と、
アルキレンオキシド基含有（メタ）アクリレート系化合物と、
イミダゾリウム系カチオンおよびビスフルオロスルホニルイミドアニオンを有するイオン性帯電防止剤とを含む、粘着剤組成物。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記イオン性帯電防止剤は、下記化学式１で表されるイオン性化合物を含む、請求項１に記載の粘着剤組成物。
JPEG
2025113229000018.jpg
65
47
（前記化学式１中、Ｒ
１
は水素またはメチル基であり、Ｒ
２
は炭素数１０～３０のアルキル基である。）
【請求項３】
前記イオン性帯電防止剤の融点は２３℃以上である、請求項１に記載の粘着剤組成物。
【請求項４】
前記イオン性帯電防止剤の含有量は、前記アクリル系共重合体１００重量部に対して０．０１重量部～７重量部である、請求項１に記載の粘着剤組成物。
【請求項５】
前記アルキレンオキシド基含有（メタ）アクリレート系化合物は、下記化学式２で表される、請求項１に記載の粘着剤組成物。
JPEG
2025113229000019.jpg
50
72
（前記化学式２中、Ｒ
ａ
は水素またはメチル基であり、Ｒ
ｂ
は炭素数１～１０のアルキレン基であり、Ｒ
ｃ
は炭素数１～１０のアルキル基または炭素数６～３０のアリール基であり、ｎは１～２５の整数である。）
【請求項６】
前記化学式２中、前記Ｒ
ｂ
は炭素数１～３のアルキレン基であり、Ｒ
ｃ
は炭素数１～３のアルキル基または炭素数６～１５のアリール基である、請求項５に記載の粘着剤組成物。
【請求項７】
前記アルキレンオキシド基含有（メタ）アクリレート系化合物の含有量は、前記アクリル系共重合体１００重量部に対して０．１重量部～５重量部である、請求項１に記載の粘着剤組成物。
【請求項８】
前記アクリル系共重合体は、アルキル（メタ）アクリレート系単量体、芳香族基含有（メタ）アクリレート系単量体、および極性官能基含有架橋性単量体を含む重合性混合物から形成される、請求項１に記載の粘着剤組成物。
【請求項９】
前記アルキル（メタ）アクリレート系単量体は、炭素数１～３のアルキル（メタ）アクリレート系単量体である第１単量体と、炭素数４～１２のアルキル（メタ）アクリレート系単量体である第２単量体とを含む、請求項８に記載の粘着剤組成物。
【請求項１０】
前記極性官能基含有架橋性単量体の極性官能基は、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミド基およびアミン基の少なくとも１つを含む、請求項８に記載の粘着剤組成物。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、粘着剤組成物、粘着シート、光学フィルムおよび画像表示装置に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
液晶表示（ＬＣＤ）装置、有機発光表示（ＯＬＥＤ）装置のような画像表示装置の表示パネルと様々な光学構造物または回路構造物などを接合するために、粘着剤または粘着シートを用いることができる。前記粘着剤は、画像表示装置の光学特性を劣化させないように、向上した透明性を有するとともに高い粘着力を有する必要がある。
【０００３】
近年、高温及び多湿の過酷条件下または外部からの物理的衝撃下でも高い信頼性を有するディスプレイが活発に研究されている。これにより、前記ディスプレイに結合される構造物もまた、過酷な条件下、外部衝撃下でも構造物の脱落、剥離を防止できるように形成する必要がある。
【０００４】
そこで、高い接着力および耐久性を有し、前記ディスプレイ構造物を接合することができる粘着剤または粘着シートが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の一つの課題は、向上した耐久性を有する粘着層を形成することができる粘着剤組成物を提供することである。
【０００６】
本発明の一つの課題は、前記粘着剤組成物を用いて形成された粘着層を含む粘着シート、および前記粘着シートから製造された光学フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
１．アクリル系共重合体と、架橋剤と、アルキレンオキシド基含有（メタ）アクリレート系化合物と、イミダゾリウム系カチオンおよびビスフルオロスルホニルイミドアニオンを有するイオン性帯電防止剤とを含む、粘着剤組成物。
【０００８】
２．前記項目１において、前記イオン性帯電防止剤は、下記化学式１で表されるイオン性化合物を含む、粘着剤組成物。
JPEG
2025113229000002.jpg
60
44
（前記化学式１中、Ｒ
１
は水素またはメチル基であり、Ｒ
２
は炭素数１０～３０のアルキル基である。）
【０００９】
３．前記項目１において、前記イオン性帯電防止剤の融点は２３℃以上である、粘着剤組成物。
【００１０】
４．前記項目１において、前記イオン性帯電防止剤の含有量は、前記アクリル系共重合体１００重量部に対して０．０１重量部～７重量部である、粘着剤組成物。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許