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公開番号2025112131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006235
出願日2024-01-18
発明の名称監視システム
出願人株式会社国際電気
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 7/18 20060101AFI20250724BHJP(電気通信技術)
要約【課題】移動体の追尾に使用するカメラの映像を切り替えるリレー制御の際に、移動体の追尾の引き継ぎを安定的に実現できるようにする。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る監視システムは、第1カメラ210Aと、第1カメラ210Aとは別の位置に設置された第2カメラ210Bと、第1カメラ210Aおよび第2カメラ210Bと通信可能に接続されたサーバ220とを備え、サーバ220が、第1カメラ210Aの映像に基づいて追尾中の移動体200がリレーポイントに到達したと判定されたことに応じて、移動体200の種別に対応するズーム倍率に第2カメラ210Bを調整し、調整後の第2カメラ210Bの映像に基づいて移動体200の追尾を継続させるリレー制御を行う。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
監視領域を撮影するカメラの映像に基づいて前記監視エリア内の移動体を追尾する監視システムにおいて、
第1のカメラと、
前記第1のカメラとは別の位置に設置された第2のカメラと、
前記第1のカメラの映像に基づいて追尾中の移動体がリレーポイントに到達したと判定されたことに応じて、当該移動体の種別またはサイズに対応するズーム倍率に前記第2のカメラを調整し、調整後の前記第2のカメラの映像に基づいて当該移動体の追尾を継続させるリレー制御を行うサーバとを備えたことを特徴とする監視システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、検知対象となる移動体の種別またはサイズ毎に、リレー制御時に適用するズーム倍率を記憶しており、前記追尾中の移動体が前記リレーポイントに到達したと判定されたことに応じて、当該移動体の種別またはサイズに対応するズーム倍率を読み出して前記第2のカメラに送信し、前記第2のカメラのズーム倍率を調整させることを特徴とする監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、前記第1のカメラの映像に基づいて種別またはサイズが異なる複数の移動体を追尾しており、そのうちの2以上の移動体が同時または連続して前記リレーポイントに到達したと判定された場合に、検知対象となる移動体に関して予め設定された優先順位に従って1つの移動体を選択し、その移動体の種別またはサイズに対応するズーム倍率に前記第2のカメラを調整することを特徴とする監視システム。
【請求項4】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、前記追尾中の移動体の種別またはサイズに対応するズーム倍率を当該移動体の移動速度に従って補正し、補正後のズーム倍率に前記第2のカメラを調整することを特徴とする監視システム。
【請求項5】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、前記追尾中の移動体の種別またはサイズに対応するズーム倍率に前記第2のカメラを調整した後、更に、当該移動体の移動方向に応じたズームインまたはズームアウトを前記第2のカメラの映像に基づいて当該移動体が検知されるまで実施することを特徴とする監視システム。
【請求項6】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、前記第1のカメラの映像において前記リレーポイント側に前記追尾中の移動体が移動している場合に、当該移動体を見失ったことに応じて、当該移動体が前記リレーポイントに到達したと判定することを特徴とする監視システム。
【請求項7】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記サーバは、前記第1のカメラの映像において前記リレーポイント側に前記追尾中の移動体が移動している場合に、当該移動体の映像上のサイズが所定値以下になったことに応じて、当該移動体が前記リレーポイントに到達したと判定することを特徴とする監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、監視領域を撮影するカメラの映像に基づいて監視エリア内の移動体を追尾する監視システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、警備用の監視カメラ等で監視領域を撮像して、人や車両などが監視領域内へ侵入したことを検知する監視システムが運用されている。また、侵入物を検知するだけでなく、監視カメラの雲台やレンズを制御して侵入物の移動を追跡する監視システムもある。
【0003】
図1には、カメラ映像に基づいて侵入者の検知および追尾を行う監視システムの概要を示してある。図1の監視システムは、同図上側に示すように、雲台に搭載された監視カメラ110を使用して、監視領域に侵入した侵入者100の検知および追尾を行う。同図下側に示すように、監視システム内のモニターには、監視カメラ110により撮影された映像121、122、123が表示される。映像121は、侵入者100が監視領域に侵入した時点の映像である。映像122は、侵入者100を検知した時点の映像であり、侵入者100を取り囲むように破線矩形枠131が重畳表示されている。映像123は、検知した侵入者100の追尾中の映像であり、侵入者100の移動経路を示す破線矢印132が更に重畳表示されている。
【0004】
本発明に係る技術分野の従来技術としては、以下のようなものがある。例えば、特許文献1には、侵入物体の大きさに応じて所要の大きさの侵入物体画像となるように撮像レンズを所要量ズーミング制御する技術が開示されている。また、特許文献2には、通常モードにある第1のテレビカメラにより得られた画像中に物体が検出されたとき、第1のテレビカメラを追尾モードに遷移させると共に、第2のカメラを広角モードに遷移させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-69342号公報
特許第4499514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1のような監視システムでは、監視カメラ110による侵入者100の追尾中に、草木・構造物・地形などの遮蔽物によって監視カメラ110の視界が遮られて追尾できなくなる限界点が存在する。この対策として、それぞれ異なる場所に複数台の監視カメラを設置しておき、追尾中の監視カメラが限界点付近まで制御された際に、限界点またはその近傍を撮影する別の監視カメラに追尾を引き継がせるリレー制御機能が開発されている。
【0007】
図2には、リレー制御機能を持つ監視システムの概要を示してある。図2の監視システムは、第1カメラ110Aおよび第2カメラ110Bの2台の監視カメラと、これら監視カメラにネットワークを介して通信可能に接続されたサーバ150とを備えている。第1カメラ110Aは、監視領域を第1方向から撮像する監視カメラであり、遮蔽物140によって追尾できなくなる限界点がある。第2カメラ110Bは、監視領域を第1方向とは別の第2方向から撮像する監視カメラであり、第1カメラ110Aによる撮影の限界点またはその近傍を撮影できるように、第1カメラ110Aとは別の位置に配置されている。
【0008】
図2の監視システムによるリレー制御機能は、以下のような手順で実現される。なお、下記「リレーポイント」は、監視カメラの引き継ぎ(リレー)が必要となるポイント、すなわち、上記の限界点またはその直前ポイント(まもなく追尾不能または追尾困難になるポイント)のことである。
(1)第1カメラ110Aで侵入者100を検知し、侵入者100の追尾を開始する。
(2)侵入者100がリレーポイントへ移動する。
(3)侵入者100のリレーポイントへの移動をサーバ150で検知する。
(4)サーバ150による制御の下で、第2カメラ110Bをリレーポイントへ指向させた後に、第2カメラ110Bに侵入者100の追尾を引き継がせる。
【0009】
従来、移動体の検知や追尾は、カメラ映像をコマ送りで比較しながら変化の生じた部分をベクトルとして算出し、その方向を指向するように監視カメラの雲台を制御することで実施していた。リレー制御の実行後も、同様の手法で移動体の追尾を行っていた。しかしながら、上記の手法は、画像の比較による判定となるため、人や車両等の移動体以外でも、画角に入った草木の揺れや水の反射などを移動体と誤検知してしまうことがあった。
【0010】
そのため、近年では、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による画像認識を使用して、人や車両等の移動体の検知を行う機能が実装されている。AI画像認識では、予め登録された人や車両等の画像を基にして移動体の検知を行うことで、草木や水などのノイズの誤検知を抑制し、検知精度を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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