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公開番号2025111933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024005880
出願日2024-01-18
発明の名称リアクトル及びリアクトルの製造方法
出願人株式会社タムラ製作所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01F 37/00 20060101AFI20250724BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リアクトルが押圧されてもコア部材の接合部が接続不良になることを防止するリアクトル及びリアクトルの製造方法を提供する。
【解決手段】リアクトル10は、コイルと、コイルが装着されない外脚を有するコアと、下面12を除いたコイルの一部及びコアの一部を被覆するモールド樹脂と、を備える。コアは、少なくともコイルが巻回されていない外脚に、複数の分割コア部材を接合した接合部を有する。モールド樹脂は、接合部の上面を被覆する上面被覆部71と、接合部の側面を被覆する側面被覆部72と、接合部の下面を被覆する下面被覆部73と、を有する。下面被覆部73は、外脚の延び方向に延出し、接合部を支持している。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
コイルと、
前記コイルが装着されていない脚部を有するコアと、
下面を除いた前記コイルの一部及び前記コアの一部を被覆するモールド樹脂と、
を備え、
前記コアは、少なくとも前記コイルが巻回されていない前記脚部に、複数の分割コア部材を接合した接合部を有し、
前記モールド樹脂は、
前記接合部の上面を被覆する上面被覆部と、
前記接合部の側面を被覆する側面被覆部と、
前記接合部の下面を被覆する下面被覆部と、
を有し、
前記下面被覆部は、前記脚部の延び方向に延出し、前記接合部を支持していること、
を特徴とするリアクトル。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記分割コア部材をそれぞれ被覆するコア被覆樹脂を更に備え、
前記コア被覆樹脂は、前記脚部を被覆する脚被覆部を有し、
前記脚被覆部は、前記脚部の上面を被覆する前記脚被覆部から突出する突出部を有し、
前記突出部は、内部が空間となる中空部を有し、
前記モールド樹脂は、前記突出部を被覆するとともに、前記中空部の内部にも形成されていること、
を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
【請求項3】
前記モールド樹脂は、モールド成形の際に樹脂が注入された痕となる注入痕を有し、
前記脚被覆部は、前記脚被覆部の表面が凹んだ溝部を有し、
前記溝部は、前記脚被覆部の上面に設けられ、前記注入痕から前記接合部の側面に向かって延び、
前記モールド樹脂は、前記溝部を被覆していること、
を特徴とする請求項2に記載のリアクトル。
【請求項4】
前記注入痕は、前記コイルの巻軸と直交する端面の巻軸方向の延長領域上の前記脚被覆部の上面に設けられていること、
を特徴とする請求項3に記載のリアクトル。
【請求項5】
前記溝部は、前記溝部の底面から立ち上がる壁を有し、
前記壁は、前記注入痕側の前記溝部から前記接合部の側面に向かって延び、
前記モールド樹脂は、前記壁とともに前記溝部を被覆していること、
を特徴とする請求項3に記載のリアクトル。
【請求項6】
前記脚被覆部は、前記脚被覆部の下面に設けられ、前記脚被覆部が凹んだ凹部を有し、
前記下面被覆部は、前記凹部内に形成される凸部を有すること、
を特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のリアクトル。
【請求項7】
前記脚被覆部は、前記脚部の側面に設けられ、前記脚被覆部の先端部から前記コアのヨーク部に向かって切り欠かれた切欠きを有し、
前記切欠きは、前記脚被覆部の上端から下端まで拡がり、前記溝部と連通し、
前記分割コア部材を接合すると、互いの前記切欠きによって1つの溝が形成され、
前記側面被覆部は、前記1つの溝内に形成されていること、
を特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のリアクトル。
【請求項8】
前記脚被覆部は、先端角部が湾曲していること、
を特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のリアクトル。
【請求項9】
コイルと、前記コイルが装着されていない脚部を有するコアとをモールド樹脂によって被覆させるリアクトルの製造方法であって、
前記コイルの一部及び前記コアの一部をモールド樹脂によってモールド成形するモールド成形工程を含み、
前記コアの周囲を被覆するコア被覆樹脂を備え、
前記コアは、少なくとも前記コイルが巻回されていない前記脚部に、複数の分割コア部材を接合した接合部を有し、
前記モールド樹脂は、
前記接合部の上面を被覆する上面被覆部と、
前記接合部の側面を被覆する側面被覆部と、
前記接合部の下面を被覆する下面被覆部と、
を有し、
前記下面被覆部は、前記脚部の延び方向に延出し、前記接合部を支持し、
前記コア被覆樹脂は、前記脚部を被覆する脚被覆部を有し、
前記脚被覆部は、前記脚被覆部の表面が凹んだ溝部を有し、
前記溝部は、前記脚被覆部の上面に設けられ、前記接合部の側面に向かって延び、
前記モールド成形工程では、前記モールド樹脂は、前記溝部に案内され、前記接合部に流入すること、
を特徴とするリアクトルの製造方法。
【請求項10】
前記脚被覆部は、前記脚部の側面に設けられ、前記脚被覆部の先端部から前記コアのヨーク部に向かって切り欠かれた切欠きを有し、
前記切欠きは、前記脚被覆部の上端から下端まで拡がり、前記溝部と連通し、
前記分割コア部材を接合すると、互いの前記切欠きによって1つの溝が形成され、
前記モールド成形工程では、前記溝部を流れてきた前記モールド樹脂は、前記1つの溝に案内され、前記下面被覆部73が形成される空間に流入すること、
を特徴とする請求項9に記載のリアクトルの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リアクトル及びリアクトルの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
OA機器、太陽光発電システム、自動車など様々な用途にリアクトルが用いられている。リアクトルは、磁性材から成るコアにコイルを装着して成る。また、リアクトルは、モールド樹脂によってコアとコイルを固定する。モールド樹脂は、コアとコイルの間に介在し、コアとコイルを絶縁する。
【0003】
コイルは、外部機器と電気的に接続する引出線を有する。引出線は、バスバーと溶接等によって接続される。バスバーは、外部機器の端子とも接続している。このように、リアクトルは、バスバーを介して外部機器と電気的に接続される。
【0004】
コイルは、外部機器から電力を供給されると磁束を発生させる。この磁束は、環形状のコア内を磁路として通る。このように、リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品である。
【0005】
コイルは、リアクトルの発熱源となり、リアクトルは高温化する。そのため、リアクトルで発生した熱を外部に放出する必要ある。放熱の手法として、リアクトルを放熱部材の上に配置して、放熱部材に熱を放出することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7176302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
リアクトルの放熱性を高めるためには、リアクトルを放熱部材に密着させる必要がある。そのため、リアクトルを放熱部材の上に設置する際、リアクトルは上から強く押圧される。一方、コアは、複数に分割されたコア部材を接合して環形状を形成している。そのため、リアクトルが押圧された際に、接合されたコア部材の接合部が損傷し、コア部材が接合不良になる虞がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、リアクトルが押圧されてもコア部材の接合部が接続不良になることを防止するリアクトルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のリアクトルは、コイルと、前記コイルが装着されていない脚部を有するコアと、下面を除いた前記コイルの一部及び前記コアの一部を被覆するモールド樹脂と、を備え、前記コアは、少なくとも前記コイルが巻回されていない前記脚部に、複数の分割コア部材を接合した接合部を有し、前記モールド樹脂は、前記接合部の上面を被覆する上面被覆部と、前記接合部の側面を被覆する側面被覆部と、前記接合部の下面を被覆する下面被覆部と、を有し、前記下面被覆部は、前記脚部の延び方向に延出し、前記接合部を支持していること、を特徴とする。
【0010】
本発明のリアクトルの製造方法は、コイルと、前記コイルが装着されていない脚部を有するコアとをモールド樹脂によって被覆させるリアクトルの製造方法であって、前記コイルの一部及び前記コアの一部をモールド樹脂によってモールド成形するモールド成形工程を含み、前記コアの周囲を被覆するコア被覆樹脂を備え、前記コアは、少なくとも前記コイルが巻回されていない前記脚部に、複数の分割コア部材を接合した接合部を有し、前記モールド樹脂は、前記接合部の上面を被覆する上面被覆部と、前記接合部の側面を被覆する側面被覆部と、前記接合部の下面を被覆する下面被覆部と、を有し、前記下面被覆部は、前記脚部の延び方向に延出し、前記接合部を支持し、前記コア被覆樹脂は、前記脚部を被覆する脚被覆部を有し、前記脚被覆部は、前記脚被覆部の表面が凹んだ溝部を有し、前記溝部は、前記脚被覆部の上面に設けられ、前記接合部の側面に向かって延び、前記モールド成形工程では、前記モールド樹脂は、前記溝部に案内され、前記接合部に流入すること、を特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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