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公開番号2025110534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004419
出願日2024-01-16
発明の名称通気層型外断熱建物におけるパラペット構造
出願人株式会社テスク
代理人弁理士法人ピー・エス・ディ
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250722BHJP(建築物)
要約【課題】 笠木及び防水層の設置作業の煩雑さを軽減することができるパラペット部の外壁構造を提供する。
【解決手段】 本パラペット構造は、断熱層と、外装下地材と、外装材と、笠木とを備える。外装下地材は、断熱層に対向して配置された複数の条溝を有し、それらの複数の条溝の間の部分が断熱層に接するように、断熱層の外側に配置される。外装下地材の外側には、それに接するように外装材が配置される。笠木は、断熱層、外装下地材及び外装材の上方に配置される水平部と、水平部の端部から下方に延び、外装材との間に間隔をもって設けられた立下り片とを有する。断熱層の上面は、外装下地材の上面より下方に位置するようになっており、断熱層より高密度で圧縮強度及び/又は曲げ強度の大きな断熱材によって形成された断熱部材が、断熱層の上面の少なくとも一部に接して配置される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
通気層型外断熱建物におけるパラペット構造であって、
断熱層と、
前記断熱層に対向して配置された複数の条溝を有し、それらの複数の条溝の間の部分が前記断熱層に接する、外装下地材と、
前記外装下地材に接する外装材と、
前記断熱層、前記外装下地材及び前記外装材の上方に配置される水平部と、前記水平部の縁部から下方に延び、前記外装材との間に間隔をもって設けられた立下り片とを有する、笠木と
を備え、
前記断熱層の上面は、前記外装下地材の上面より下方に位置し、
前記断熱層より高密度で圧縮強度及び/又は曲げ強度の大きな断熱材によって形成された断熱部材が、前記断熱層の上面の少なくとも一部に接して配置された、
パラペット構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記笠木は、前記笠木を貫通して前記断熱部材に挿入される固定具によって前記断熱部材に固定された、
請求項1に記載のパラペット構造。
【請求項3】
前記断熱部材は、高密度ビーズ法ポリスチレンフォームで形成されたものである、
請求項1に記載のパラペット構造。
【請求項4】
前記外装下地材と前記笠木との間に、前記複数の条溝と前記間隔とを連通する空間を形成するように設けられた、前記水平部を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記断熱部材と接するように配置された、
請求項1に記載のパラペット構造。
【請求項5】
前記断熱層の前記外装下地材とは反対側に、前記断熱層及び前記断熱部材と接するコンクリート手摺壁を備え、
前記コンクリート手摺壁の上面は、前記断熱部材の上面より低い位置に設けられ、
前記コンクリート手摺壁の上面上に、端部が前記断熱部材と接する防水層を有する、
請求項4に記載のパラペット構造。
【請求項6】
前記断熱部材は、前記支持部材とは反対側の上面が前記支持部材の側の上面より低い位置に形成されており、低い位置に形成されたその上面上に防水層を有する、
請求項4に記載のパラペット構造。
【請求項7】
前記外装下地材と前記笠木との間に、前記複数の条溝と前記間隔とを連通する空間を形成するように設けられた、前記水平部を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記断熱部材と接しないように配置された
請求項1に記載のパラペット構造。
【請求項8】
前記断熱層の前記外装下地材とは反対側に、前記断熱層及び前記断熱部材と接するコンクリート手摺壁を備え、
前記コンクリート手摺壁の上面は、前記断熱部材の上面と同じ高さに位置し、
前記コンクリート手摺壁及び前記断熱部材の上面上に、端部が前記支持部材と接する防水層を有する、
請求項7に記載のパラペット構造。
【請求項9】
前記断熱部材の下部は、前記断熱層に埋設されている、
請求項7に記載のパラペット構造。
【請求項10】
前記断熱部材は、前記外装下地材側の面に、前記断熱部材の上面及び下面から突出する高さ方向の長さを有する不燃板が設けられている、
請求項7に記載のパラペット構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気層型外断熱建物におけるパラペット構造に関し、より具体的には、外壁の断熱層の上に高密度断熱材によって形成された断熱部材が配置され、その上に笠木が配置されたパラペット構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート造の外断熱建物は、コンクリート躯体の外側を断熱層で被覆するため、太陽の日射による熱ストレスを原因とするひび割れを抑制できること、コンクリート躯体が空気に接触しないため、コンクリートの中性化を抑制することができて、鉄筋棒鋼の腐蝕を防止することが可能であり、建物の耐久性が向上すること、さらに、建物内の温度環境を維持することができ、建物内の結露発生を抑制することが可能であるため、カビ、ダニの発生が抑制され、健康面でも優れていることなどの理由により、省エネルギーの高性能建物として評価されている。
【0003】
こうした外断熱建物に用いられる主な外断熱工法として、乾式密着工法、湿式密着工法、通気層工法、及び二重壁工法の4つの工法を挙げることができる(非特許文献1)。乾式密着工法は、外装下地材と断熱層とを一体化した断熱複合パネルを外壁(躯体)に張設する工法である。湿式密着工法は、外壁(躯体)に断熱層を張設し、断熱層に薄い塗壁を塗布する工法である。通気層工法は、外壁(躯体)に断熱層を張設し、その外側に空間を空けて外装下地材又は外装材を配置する工法である。断熱層と外装下地材又は外装材との間の空間が通気層となる。二重壁工法は、躯体に断熱層を張設し、その外側に空間を空けて肉厚のレンガ、コンクリートブロック、コンクリート板などの外壁を配置する工法である。断熱層と外壁との間の空間が通気層となる。
【0004】
これらの工法の中で、外壁構造の内部結露を防止することができる工法として、特に(3)の通気層工法が優れると言われている。通気層工法は、断熱層と外装下地材又は外装材との間に通気層が設けられているため、室内からの水蒸気(湿気)が通気層を通って外部に排出されるとともに、外装下地材又は外装材の日射熱による温度上昇の室内への影響を抑制することができる。本出願の出願人は、通気層工法に用いる外断熱外壁構造として、特許文献1に記載される構造を提案しており、この構造は、建物のパラペット部にも用いることができる。
【0005】
図9は、特許文献1に記載される構造の要部の拡大縦断面図である。この構造は、外装下地材及び外装材の上面を覆う笠木を備える。この笠木は、外装下地材との間において、幅方向に配置された複数の支持部材によって支持される。外装下地材は、高さ方向に延びる複数の条溝を幅方向に有し、条溝の間には厚肉部が配置されており、条溝の厚み方向には薄肉部が配置される。すなわち、外装下地材は、幅方向に、厚肉部と条溝及び薄肉部とが交互に並んだ構造を有する。外装下地材の複数の条溝は、上昇する空気流の通路(通気層)となっており、上昇空気流は、外装下地材と笠木との間に設けられた空間から屋外に排出される。
【0006】
この構造においては、笠木及び支持部材は、ねじなどの固定具によって外装下地材の厚肉部に固定される。しかし、上記のとおり、外装下地材は、厚肉部と条溝及び薄肉部とが交互に配置されているため、外装下地材が笠木で覆われた状態でねじを厚肉部に位置決めする作業が煩雑であり、ねじ止め作業の際にねじの位置が厚肉部からずれて、外装下地材に損傷を与えるおそれがある。
【0007】
また、特許文献1に記載される構造では、複数の支持部材が、建物の幅方向(外壁に沿って地面に平行な方向)に間隔をあけて配置される。そのため、支持部材のない部分で防水層の屋外側先端部の位置を揃えることが難しく、防水施工の作業性に問題がある。さらに、この構造では、強度の低い従来の断熱層に防水層を圧着接合するため、接合に用いる接着剤によっては、断熱層が溶融して防水層の剥離につながるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第7174995号公報
【非特許文献】
【0009】
北海道外断熱建築協会編、「外断熱工法ハンドブック」、2003年、P.30~39
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の課題に鑑み、本発明は、笠木及び防水層の設置作業の煩雑さを軽減することができるパラペット部の外壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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