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公開番号2025108617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025067978,2021036755
出願日2025-04-17,2021-03-08
発明の名称樹脂フィルム、包装体用積層体及び包装体
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250715BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】樹脂フィルムを含む積層体から形成された包装体の気密性を向上する。
【解決手段】積層体20は、樹脂フィルム10及びガスバリア層11を含み、樹脂フィルム10は、ポリエチレンテレフタレートを含み、1H-NMRで測定されるスペクトルにおいて、化学シフト値が7.40ppm以上8.15ppm以下でありテレフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I0)と、化学シフト値が7.11ppm以上7.25ppm以下でありイソフタル酸に由来するシグナルを積分した積分値(IA)との比率(IA/I0)が、1×10-3以上6×10-3以下であり、化学シフト値が8.34ppm以上8.36ppm以下でありナフタレンジカルボン酸に由来するシグナルを積分した積分値(IB)と積分値(I0)との比率(IB/I0)が、1×10-4以上5×10-4以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガスバリア層を形成することに用いられる樹脂フィルムであって、
繰り返し単位であるジカルボン酸成分として、テレフタル酸成分、イソフタル酸成分、及びナフタレンジカルボン酸成分を含むポリエチレンテレフタレートを含み、
面配向係数が0.17以上である、樹脂フィルム。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ポリエチレンテレフタレートとして、メカニカルリサイクルにより再生されたPET、及び、ケミカルリサイクルにより再生されたPETの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項3】

H‐NMRで測定されるスペクトルにおいて、化学シフト値が7.40ppm以上8.15ppm以下でありテレフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)と、化学シフト値が8.34ppm以上8.36ppm以下でありナフタレンジカルボン酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、2×10
-4
以上3×10
-4
以下である、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項4】
前記積分値(I

)と、化学シフト値が7.11ppm以上7.25ppm以下でありイソフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、2×10
-3
以上4×10
-3
以下である、請求項3に記載の樹脂フィルム。
【請求項5】
前記ポリエチレンテレフタレートの分子量が1000以上100万以下であり、厚さが6μm以上50μm以下である、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項6】
印刷により形成された加飾層もしくは情報表示層を有する、請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の樹脂フィルムと、無機酸化物膜及び金属膜の少なくとも一方を有するガスバリア層と、を含む、包装体用積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂フィルム及び包装体用積層体に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートを含む樹脂フィルムは、食品、医薬品、化粧品などの内容物を包装するための包装体に広く用いられている。一般的に、この樹脂フィルムは、僅かに酸素や水素などの気体を透過させる性質を有する。そのため、包装体として、樹脂フィルムと、金属膜や金属酸化膜などを含むガスバリア層との積層体が使用されている(例えば、特許文献1参照)。また、樹脂フィルム自体も、樹脂フィルムの材料が気体を透過させにくい性質であるガスバリア性が高い材料からなることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-81607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、内容物を樹脂フィルムとガスバリア層との積層体からなる包装体で包装した商品の流通過程では、摩擦、屈曲などの変形を生じさせる外力が商品に対して繰り返し加わる。このように外力が包装体に繰り返し加わると、ガスバリア層にクラックが形成され、包装体の気密性が失われてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する樹脂フィルムは、ガスバリア層を形成することに用いられる樹脂フィルムであって、繰り返し単位であるジカルボン酸成分として、テレフタル酸成分、イソフタル酸成分、及びナフタレンジカルボン酸成分を含むポリエチレンテレフタレートを含み、面配向係数が0.17以上である。
また樹脂フィルムを含む積層体には、ガスバリア性を高めるだけでなく、変形に対する耐性も高めて、包装体の気密性を包括的に向上させることが求められている。
上記課題を解決する包装体用積層体は、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに積層されたガスバリア層と、を含み、前記樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレートを含み、

H-NMRで測定されるスペクトルにおいて、化学シフト値が7.40ppm以上8.15ppm以下でありテレフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)と、化学シフト値が7.11ppm以上7.25ppm以下でありイソフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-3
以上6×10
-3
以下であり、前記積分値(I

)と、化学シフト値が8.34ppm以上8.36ppm以下でありナフタレンジカルボン酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-4
以上5×10
-4
以下である。
【0006】
上記課題を解決する包装体は、積層体を備える包装体であって、前記積層体は、樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに積層されたガスバリア層と、を含み、前記樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレートを含み、

H-NMRで測定されるスペクトルにおいて、化学シフト値が7.40ppm以上8.15ppm以下でありテレフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)と、化学シフト値が7.11ppm以上7.25ppm以下でありイソフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-3
以上6×10
-3
以下であり、前記積分値(I

)と、化学シフト値が8.34ppm以上8.36ppm以下でありナフタレンジカルボン酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-4
以上5×10
-4
以下である。
【0007】
上記課題を解決する樹脂フィルムは、ガスバリア性を有したガスバリア層を積層されることによって包装袋用の積層体を構成する樹脂フィルムであって、ポリエチレンテレフタレートを含み、

H-NMRで測定されるスペクトルにおいて、化学シフト値が7.40ppm以上8.15ppm以下でありテレフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)と、化学シフト値が7.11ppm以上7.25ppm以下でありイソフタル酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-3
以上6×10
-3
以下であり、前記積分値(I

)と、化学シフト値が8.34ppm以上8.36ppm以下でありナフタレンジカルボン酸成分に由来するシグナルを積分した積分値(I

)との比率(I

/I

)が、1×10
-4
以上5×10
-4
以下である。
【0008】
上記各構成によれば、イソフタル酸成分に由来する7.11ppm以上7.25ppm以下におけるシグナルの積分値とテレフタル酸成分に由来する7.40ppm以上8.15ppm以下におけるシグナルの積分値との比率(I

/I

)が1×10
-3
以上6×10
-3
以下であるため、樹脂フィルムの柔軟性が高められる。樹脂フィルムの柔軟性を高めることで、積層体に対して加えられた荷重を樹脂フィルムが吸収しやすくなるため、ガスバリア層に加わる荷重が低減され、耐屈曲性等が高められる。また、ナフタレンジカルボン酸成分に由来する8.34ppm以上8.36ppm以下におけるシグナルの積分値の比率(I

/I

)が1×10
-4
以上5×10
-4
以下であるため、樹脂フィルムの面配向係数を大きくすることができる。面配向係数を大きくすることにより、樹脂フィルム自体のガスバリア性が高められる。よって、ガスバリア層を積層した積層体の気密性を包括的に高めることができる。
【0009】
上記包装体用積層体について、前記積分値(I

)と前記積分値(I

)との比率(I

/I0)が、2×10
-3
以上4×10
-3
以下であり、前記積分値(I

)と前記積分値(I

)との比率(I

/I0)が、2×10
-4
以上3×10
-4
以下である。
上記構成によれば、ガスバリア層を積層した積層体樹脂フィルムの気密性を包括的に高めることができる。
上記包装体用積層体について、前記ガスバリア層は、酸化アルミニウム、及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含んでいてもよい。
上記構成によれば、樹脂フィルムに透明性を有する被膜を形成することができる。また、ガスバリア層の水蒸気透過性及び酸素透過性等を低くすることによって、積層体のガスバリア性を向上させることができる。また、上記の樹脂フィルムと、酸化アルミニウム、及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含む第1被膜との密着性を確保できる。
【0010】
上記包装体用積層体について、前記ガスバリア層は、Si(OR



、または、R

Si(OR



(OR

及びOR

は加水分解性基であり、R

は有機官能基である)で表されるケイ素化合物、または、ケイ素化合物の加水分解物を1種類以上と、水酸基を有する水溶性高分子と、を含む被膜を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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