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公開番号2025108555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2025064957,2024568012
出願日2025-04-10,2024-08-29
発明の名称スピーカ用振動板
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04R 7/02 20060101AFI20250715BHJP(電気通信技術)
要約【課題】キレの良いクリアな音質を実現できるスピーカ用振動板を提供する。
【解決手段】スピーカ用振動板は、主成分として熱可塑性樹脂を含む樹脂マトリックス2と、樹脂マトリックス中に分散された繊維3と、を有する基材1aを備える。繊維は、局所的に繊維が折れ曲がって破壊されている複数の損失領域3a、もしくは繊維の平均直径よりも5%~50%大きい直径を有する複数の損失領域を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
主成分として熱可塑性樹脂を含む樹脂マトリックスと、前記樹脂マトリックス中に分散された繊維と、を有する基材を備え、
前記繊維は、局所的に前記繊維が折れ曲がって破壊されている複数の損失領域、もしくは前記繊維の平均直径よりも5%~50%大きい直径を有する複数の損失領域を有する、
スピーカ用振動板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スピーカ用振動板に関する。
この出願は、2023年9月1日に出願された日本国特願2023-142350号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
スピーカ用振動板は、効率よく音を発生できるように高い剛性を有することが望まれている。また、スピーカ用振動板は、耐環境性に優れることが求められており、耐水性が高いことも望まれる。
このような観点から、今日では木質パルプの抄造体からなるスピーカ用振動板に代え、合成樹脂製のスピーカ用振動板が種々提案されている。
【0003】
合成樹脂製スピーカ用振動板の一例として、引張弾性率の高いポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維とポリプロピレンをコーン形状に射出成形した振動板が知られている(特許文献1参照)。
また、3~5mmの長繊維を樹脂内に含有させ、前記長繊維を円錐振動板の中心から周縁に向けて放射状に位置するように射出成形した振動板が知られている(特許文献2参照)。
更に、ボイド直径25Å以下のポリベンザゾール繊維を用いた強化樹脂からなるスピーカ用振動板が知られている(特許文献3参照)。
更に、樹脂マトリックス中に分散する繊維を有する基材を備え、前記繊維がポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維であり、前記繊維の平均長さが0.5mm以上3.0mm以下であるスピーカ用振動板が知られている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-284884号公報
特開2004-15194号公報
特開平6-253389号公報
再公表WO2020/022459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように種々のスピーカ用振動板が提供されている。しかしながら、従来技術に係るスピーカ用振動板では、ユーザーが高音質の再生音を実感できるか否か不明な課題がある。
【0006】
本発明の目的は、キレの良いクリアな音質を実現できるスピーカ用振動板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の第一の態様によるスピーカ用振動板は、主成分として熱可塑性樹脂を含む樹脂マトリックスと、前記樹脂マトリックス中に分散された繊維と、を有する基材を備え、前記繊維は、局所的に前記繊維が折れ曲がって破壊されている複数の損失領域、もしくは前記繊維の平均直径よりも5%~50%大きい直径を有する複数の損失領域を有する。
【発明の効果】
【0008】
本形態によれば、キレの良いクリアな音質を実現できるスピーカ用振動板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第一実施形態に係るスピーカ用振動板の模式的正面図である。
図1に示すスピーカ用振動板のA-A線に沿った断面図である。
図1に示すスピーカ用振動板の組織を拡大した模式図である。
本開示の一実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法を示すフロー図である。
実施例において作製したNo.1のスピーカ用振動板試料に用いられた繊維の電子顕微鏡撮影像を示す写真である。
図5に示す繊維の部分拡大写真である。
実施例において作製したスピーカ用振動板に用いられた他の繊維のデジタルマイクロスコープ撮影像を示す写真である。
実施例において作製したスピーカ用振動板に用いられた他の繊維のデジタルマイクロスコープ撮影像を示す写真である。
実施例において作製したNo.10のスピーカ用振動板試料に用いられた繊維の電子顕微鏡撮影像を示す写真である。
図9に示す繊維の部分拡大写真である。
比較例のスピーカ用振動板に関し、スペクトログラムによる減衰特性を評価した一例を示すグラフである。
本開示に係るスピーカ用振動板に関し、スペクトログラムによる減衰特性を評価した一例を示すグラフである。
本開示の一実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法を示すフロー図である。
本開示の一実施形態に係るスピーカ用振動板を備えたスピーカの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下の説明で用いる図面は、便宜上特徴となる部分を拡大して強調表示している場合がある。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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